検索意図理解をするBERTが日本にも導入されたとGoogleがツイートしておりましたのでご紹介します。
Googleの発表内容
BERTというのは、簡単に言うと、検索ユーザーが本当に聞きたい箇所を文脈からGoogleが察するようになる言語処理システムですね。「てにをは」の助詞理解や、単語の強弱理解にも繋がっています。BERT導入発表時点ではまだ英語圏(米国)だけでしたが、どうやら70以上もの言語でロールアウトしたとのことです。
BERT, our new way for Google Search to better understand language, is now rolling out to over 70 languages worldwide. It initially launched in Oct. for US English. You can read more about BERT below & a full list of languages is in this thread….
— Google SearchLiaison(@searchliaison) 2019年12月9日
引用)@searchliaisonより
BERT is rolling out for: Afrikaans, Albanian, Amharic, Arabic, Armenian, Azeri, Basque, Belarusian, Bulgarian, Catalan, Chinese (Simplified & Taiwan), Croatian, Czech, Danish, Dutch, English, Estonian, Farsi, Finnish, French, Galician, Georgian, German, Greek, Gujarati…. (MORE)
— Google SearchLiaison(@searchliaison) 2019年12月9日
引用)@searchliaisonより
Hebrew, Hindi, Hungarian, Icelandic, Indonesian, Italian, Japanese, Javanese, Kannada, Kazakh, Khmer, Korean, Kurdish, Kyrgyz, Lao, Latvian, Lithuanian, Macedonian
Malay (Brunei Darussalam & Malaysia), Malayalam, Maltese, Marathi, Mongolian, Nepali, Norwegian, Polish…. (MORE)— Google SearchLiaison(@searchliaison) 2019年12月9日
引用)@searchliaisonより
Portuguese, Punjabi, Romanian, Russian, Serbian, Sinhalese, Slovak, Slovenian, Swahili, Swedish, Tagalog, Tajik, Tamil, Telugu, Thai, Turkish, Ukrainian, Urdu, Uzbek & Vietnamese.
— Google SearchLiaison(@searchliaison) 2019年12月9日
引用)@searchliaisonより
And yes, Spanish!
— Google SearchLiaison(@searchliaison) 2019年12月9日
引用)@searchliaisonより
対応策として
サイトオーナー側としては、しっかりと分かりやすい内容であれば、より意図する検索ユーザーがサイトに来訪しやすくなるはずですので、対応策云々ではない話です。むしろユーザーとコンテンツマッチング精度が上がるという意味では、喜ばしい話だとは思います。
しかし、一方でしっちゃかめっちゃかなコンテンツを掲載しているサイトページには注意が必要です。
BERT機能が働くのは、そのコンテンツが「誰」にとって「何」を言っている「どんな情報」なのか、しっかりと主語述語を明確に表現できていることが前提となるでしょう。もちろん、本当に丁寧に分かりやすく書かれているコンテンツであればBERTはサイトオーナーにもプラスに働いてくれるでしょうが、サイトによっては、たまに何かの説明をする部分とかでも「これは誰に言っている何の話だろう」って思ってしまうコンテンツページがあったりしますよね…。そういう曖昧な内容のやつはGoogleも上手く理解してくれなくなるかもしれません。今までは、それでも単語レベルで物理的に合致していたから検索上位表示されていたかもしれませんが…。
そして、未だに「アクセスが来たら成果報酬で費用が発生するテキストライティングプラン」をセールスしている業者もいるみたいですね…。耳に入った時はビックリしました。それを発注する側にもビックリします…。だって「プラスにならないならお金払わなくて良い」という考えしかない短絡的な解釈だってことですからね…。逆に「変な記事があがることでサイトの価値がマイナスに働く」という考えは無いってことですからね…。少なくとも業者に支払う費用のことしか考えていない、自分のサイトに愛情が一切無い人なんだということが分かりますよね…。
まぁ、こういうサイトオーナーはBERTやRankBrainを気にした方が良いかもしれませんね。気にする方向が間違っていますが(笑)。
ちなみにツイート内でGoogleが閲覧を推奨している記事に関しては、当ブログのBERT紹介ページで和訳しています。