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Search Consoleで注目すべき項目

Google Search Consoleは超々簡単に言えば「自分のWebサイトがより多くの人の目に触れるためにGoogle検索を通して正常に機能しているか」を確認するツールです。ですので、Search Consoleで確認するのは「不具合が出ている箇所を修正する」前提になります。それ以外には[検索パフォーマンス]欄から流入クエリや表示クエリを分析し、伸びしろを考察することで、どんなコンテンツをWebサイトに入れ込めば良いか判断するヒントになったりもします。実はこの[検索パフォーマンス]は色々な使い方や検証ができるので便利なのですが、今回はその[検索パフォーマンス]欄以外で、注目すべき項目とその理由について簡単にご説明しておきます。今回ご説明するのは6項目あります。

1.ページインデックスについて

まずは、[インデックス作成]にあるページのインデックス状況を知ることです。Googleがページの存在を検知している数とそのうちの登録済みURL数、未登録URL数を教えてくれます。ここで気にすべきは未登録URL数です。未登録URL数が多いこと自体において、Googleは「何百万ページもの巨大サイトでない限り、未登録数が増えることはクロール資産(サイト毎にあてがわれているクロール頻度)に影響がない」と公言しています。ただ、公言はされているものの、どうして未登録数が増えたかを検証することは非常に重要です。例えば管理CMS上、余計なURLページやパラメータ付URLが自動増加してしまっていて未登録数が増えた、とか、意図せずcanonicalやリダイレクト、noindexを行っていた、とかがあるかもしれません。SEO云々というよりもWebサイトの運用管理上不具合が生じているのではないか、等を疑うことで自動生成されていたり不当なシグナルを送っていたりしている現象を突き詰め、より健全なサイト運用を行えるようになるかもしれません。そういう意味でページインデックスを知ることは重要なのです。

2.XMLサイトマップについて

ここは、(登録されている)XMLサイトマップが正常に機能しているかどうかを確認するもので、登録サイトマップのうち登録済みURL数、未登録URL数まで確認できます。これもページインデックスと考え方は同じなのですが、そもそも自分で作成したXMLサイトマップにも関わらず、それが未登録になっているのはおかしいはずです。XMLサイトマップの記述基準や方法を見直し、そもそもインデックス不要なページURLは記載しないようにしましょう。公開に合わせてURLを自動生成してくれるXMLサイトマップもあります。もしかしたら大半のサイトがこうした自動生成XMLサイトマップを使用しているかもしれません。その場合も、どういったURLが未登録になっているか確認し、自動生成後に手動対処する等してXMLサイトマップに記述されたURL数と登録済みURL数が等しくなるよう調整すると良いです。Googleがインデックスに関して高品質なページを優先していることもあり、自分でインデックス促進をする最も良い方法はXMLサイトマップになっています。ですので、そのXMLサイトマップは丁寧且つ最適になるようにしてください。ちなみに、画像サイトマップも同様です。

3.ページエクスペリエンスについて

これは[エクスペリエンス]内の[ウェブに関する主な指標]…つまり、Core Web Vitalsですね。フィールドデータ(≒体感値)を相対的に解釈し、LCP(Largest Contentful Paint:主要コンテンツの描画速度)、FID(First Input Delay:操作時の初動遅延)、CLS(Cumulative Layout Shift:レイアウト構成表示の遅延)を軸にサイトページ全体の中から良好なページの割合を出してくれます。そして、「良好」「改善が必要」「不良」毎に対象となるURL(例)を表示してくれます。これは単純にユーザーにストレスだと思えるページを指摘してくれますので重要な項目です。そして、Core Web VitalsによるGoogle評価はあくまでもページ単位です。ですので、「改善が必要」「不良」と評価されるURLの中でも、SEO上の優先LPになっているページから修正していくと良いでしょう。とはいえ、SEO上の優先LPだけでなく、ページ回遊時にストレスになるケースだってありますので、任意のタイミングでひと通り修正する必要はあると思います。

ちなみに、ページ修正する際はPageSpeed Insightsを参考にすると良いです。PageSpeed Insightsは、Core Web Vitalsのようなフィールドデータ以外にパフォーマンスという項目でラボデータ(分析上負荷であると予測される点)を紹介してくれます。そのラボデータから改善点を指摘してくれますので、それに合わせて修正するのが手っ取り早いです(Core Web VitalsのFID,CLSはこの限りではない指標です)。

4.構造化データについて

[拡張]欄にある各種構造化データによるリッチリザルト向け情報です。構造化データを必ずしも実装していなくても表示される項目もありますので、構造化データでのマークアップに向けたヒントにもなります。ここで分かるのは、「記載ミスされた構造化データはないか」チェックすることです。大抵のWebサイトでいくつか発見されますし、ただのバグ範疇であったりするので、修正するなり削除するなりページ自体をどうにかするなりして対処できるはずです。しかし、たまに構造化データの記載ミスがWebサイト全体で横串に起こっているケースもあります。構造化データのマークアップが意図せず悪質なマークアップになってしまっていることだってあると思います。そうした場合、意図しようがしまいがGoogleは構造化データのマニュアルアクション(手動対応:いわゆるペナルティ)を行いますので注意が必要です。

5.内部リンク上位ページについて

これは[リンク]欄から確認できる項目です。内部リンクの集約状況を多い順に教えてくれます。ここを見ることで、主要なページが順当に内部リンク集約しているか確認できます。例えば通常トップページの内部リンク集約が最も多いにもかかわらず、変なページが多かった場合、それは内部リンク構造や情報設計構造を見直す必要があるかもしれません。また、ミドルに位置する主要なサブディレクトリページがトップページの次に順当に内部リンクが集約されているか、グローバルナビゲーションからリンクされているページはトップの次に集約される傾向が確認できるか等を検証する必要があります。たまに、一部のキャンペーンページが上位表示されたりしますが、これは一時的にトップページを含む各ページにリンク設置されていること等から発生するケースもありますので、その場合は健全な運用の一環であると解釈できるでしょう。この内部リンクの集約状況を見るのはサイト全体の構造を知る上でも重要なのです。

6.外部リンク上位ページについて

これも[リンク]欄から確認できる項目です。外部リンクをより多く受けているページを知ることで、「なぜそこにリンク集約したのか」、プロモーションや内容等から巷に好まれるページやコンテンツの在り方を検証し、次なるコンテンツ作成に役立てることができます。もちろんリンクされている量が多いのはトップページだとは思いますが、外部リンク下位ページまでよく確認すると、意外な被リンクが見つかったりして、そのリンク元の記事を読むと「あ~、こういうリンクのしかたをしてくれてるんだ」等と新たな発見に繋がるかもしれません。もちろんリンクされればモチベーションもアップしますので、外部リンク確認は定期的に行うことをオススメします。

時間がない時に

以上が私が注目をオススメする6項目でした。冒頭にも述べました[検索パフォーマンス]についての見かた等はまた別途機会があればご紹介します。今回の6項目は時間がない時や最低限の確認をしたい時に便利ですのでご参考ください。

ではでは。

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