最近はSNSやインターネットによる他人へのやインターネットによる他人への誹謗中傷が激化しています。日本でも有名人のSNS等による誹謗中傷を苦に自殺した悲劇的な事件等が起こっています。Facebookも改めて誹謗中傷に対する姿勢や取り組みを公表していますが、このインターネット内での誹謗中傷は世界問題になっています。
そんな中、日本では法務省や総務省がSNSの健全な利用を呼びかけるサイトを開設しました。
#No Heart No SNS
この度、法務省と総務省が一般社団法人ソーシャルメディア利用環境整備機構と共同で、「ハートがなけりゃSNSじゃない!(#NoHeartNoSNS)」をスローガンに、SNSの健全な利用を啓蒙する特設サイトを開設しました。
森法相「投稿する前に相手の立場に立って考えようと、1人でも多くの皆さまにお伝えしたい」
法務省と総務省はSNS事業者の団体と共同で、「#No Heart No SNS ハートがなけりゃSNSじゃない!」をスローガンとして、SNSの誹謗中傷を減らそうと特設サイトを立ち上げた。
サイトはLINE、ツイッター、フェイスブックなどで発信され、誹謗中傷の書き込みの削除依頼の手順や、法務省の相談窓口も紹介されている。
引用)FNNプライムオンライン
- 一般社団法人ソーシャルメディア利用環境整備機構「No Heart No SNS」(2020年7月21日公表)
https://no-heart-no-sns.smaj.or.jp/
<参考>
- インターネット上の誹謗中傷への対策(総務省)
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/d_syohi/hiboutyusyou.html
引用)総務省
もう少し身近に啓蒙できれば…そして…
大人になっても匿名で誹謗中傷するような知能性や人間性の低い人もいますが、それは限られたインターネット世界の少数のような気がします。これは私の感覚ですので偏った意見かもしれませんが、誰かを責める発言を躊躇なく出来るのは、なんとなく誹謗中傷を正論染みて言いたい盛り――小中学生や高校生のような子どもに多いのではないかと思います。特設サイトでもいじめに繋がるのを防ぐかのように、諭すような口ぶりで訴求しています。ですので、そういう子どもたちが国で行っている特設サイトを閲覧するかと言えば…しなそうですよね。
もう少し身近な存在や等身大な存在からも啓蒙・訴求できるような方法があれば良いのですが…そうなるとYouTuberや芸能人、学校の先生等でしょうか。
あと、インターネットにおいて誹謗中傷を非難すべきは匿名による一般ユーザーのSNSだけではないかと思います。雑誌出版社等のインターネットメディアもそうですよね。
雑誌を出版している感覚の文化で、インターネットリテラシーがないまま匿名でテキトーな扇情記事を掲載するのはいかがかと思います。私の感覚においては実はインターネットからスタートしているメディアにはそういう傾向はほとんど感じられません。なぜなら彼らはインターネットの怖さや責任性、情報の不滅性を充分に理解しているからです。一方で、出版物感覚で掲載する出版社のインターネットメディアはあまりインターネットの怖さが分からないのでしょうか、扇情や誤解を招いたり、誤誘導する記事が多いです。インターネットでは「クリックベイト」と言われ非難されますが、雑誌系では「釣り記事見出し」としてあまり非難されないのも独特な感覚ですよね。私はもともと雑誌畑の人間ですし、出版社の方々が出版物に関する責任感や校了の怖さ等を重々理解しているとは思いますが、それがインターネット媒体になった途端、軽視してしまうものなのでしょうか。
国を上げてSNSの利用方法を啓蒙するのであれば、同じようにインターネットのメディアとしての責任も啓蒙してくれると良いですね。