NAVERまとめが9月末で完全終了しますが、それに入れ替わるようにInstagramでまとめ記事を作れる機能が(日本を含め)テスト導入されました。Instagramが発表していますので、その内容をご紹介します。
発表内容と機能
簡単に言うと、他の人の投稿画像や動画を周辺情報含め一定のテーマに即してまとめて記事化することで、まとめ者としての情報発信力が増すだけでなく、選定された投稿者においても情報発信力を持つ第3者からの表示促進を得られる機能です。まぁ、Instagram内におけるNAVERまとめですね。
まとめた内容に関しては、プロフィールの専用アイコンタブからタップして閲覧することができます。まとめられた側の人(画像等の投稿主)はまとめ者に引用されると通知が届く仕組みになっているようです。
ちなみに今回のまとめ機能は3種類に分かれていて、商品系のまとめ(商品まとめ)、場所系のまとめ(スポットまとめ)、何でもまとめ(投稿まとめ)があるようです。
- 商品まとめ:Instagramのショッピング機能を利用しているブランドの商品を引用し、まとめを作成できます。まとめには写真や動画だけでなく商品名や価格も表示され、タップすると商品詳細ページに飛ぶため、購入したい場合は「ウェブサイトで見る」をタップして外部ECサイトでショッピングを楽しむことが可能です。また、将来的にはクリエイターやパブリッシャーが作成した商品まとめが発見タブ内の機能「Instagramショップ」に掲載されるようになる予定です。
- スポットまとめ:おすすめスポットの位置情報タグと、それに紐づくフィード投稿を選んでまとめを作成できます。
- 投稿まとめ:フィード投稿を引用し、まとめを作成できます。フィードに投稿されていれば、リール動画やIGTV動画のプレビューなど、どんな種類の投稿でも引用することができます。
この中でも、投稿まとめに関しては、既に5月から一部の国でテストが開始されていましたが、商品まとめとスポットまとめは今回初めてのテストとのことです。
引用問題は大丈夫か?
度々、キュレーションメディア等による画像引用が著作権法において抵触するかどうかが取り沙汰されます。今回はどうなのでしょうか…?
一応、著作権法の第32条においては、正統な範囲であれば引用できるとしていますが、Instagram内での投稿は公開情報となる中で、どういう扱いになるのでしょう。
引用)著作権法 第三十二条
ただ、Instagramのデータに関するポリシーに関しては以下のように記載されています。
引用)Instagramデータに関するポリシー ※太字は私による装飾
つまり、今回のまとめ機能も「公開情報を任意の相手に送信する」というシェア(Twitterでいうリツイートですね)と同じ扱いになりますね。なので引用問題には抵触していないことが分かります。
Instagramのメディア化?
Instagramはただの画像SNSプラットフォームだけでなく、短編動画、ショッピング等、様々な情報基点メディアとして発展してきています。日進月歩ですね。そして今回、自由にテキストや説明文等も作成できるまとめ機能(もはやプロモーショナルなランディングページみたい)も始まっています。ここまでくるとFacebookと市場を食い合ってしまいそうですが…そこは連携という形で行き来できるようにしているのでしょうね。
いずれにしましてもInstagramのメディア化は進んでいますし、ますます“気付き”メディアとしても台頭してくるでしょう。引き続き注目のSNSなのでございます。