この度、Facebookでは新しく3つの広告機能を導入すると発表しました。アンケート、プレイアブル、ARの3つです。
増えるミクロコミュニケーション
InstagramでもTwitterでもYouTubeでも存在しますが、投稿にアンケート機能を付けることで、ユーザーの声やレスポンスを統計確認できます。本来の広告の目的は“広く告げる”わけですから、一方的にリーチして訴求することが主でした。しかし、Twitterの普及によって、ユーザー一人ひとりの声に耳を傾ける(傾けなければならなくなった)企業が増え、場合によっては“神対応”だの“塩対応”だのと評価・揶揄されます。そしてオンラインという高レスポンスの特性を活かし、ROASに関しても厳密に算出するようになりました。つまり、広告もマクロに接点を持つ形態からミクロにコミュニケーションする形態に変わってきているわけですね。特にオンライン広告においては顕著で、何年も前からバナー広告よりもSNS周りに費用投下する企業が増加傾向にあります。
3つの広告内容
そんな中、Facebookが広告において3つの機能を追加したという話です。もともとFacebook社では、Instagramにおけるビジネスアカウントでもインタラクティブ性の高さは理解しており、クリエイティブ性の幅がどんどん広がっているのも実感していたようです。
Facebookニュースルームによると、米国現地時間2019年9月19日に発表された、今回導入される3種類の広告機能は以下になります。
- アンケート広告
- プレイアブル広告
- AR広告
アンケート機能は既にInstagramのストーリーズ広告にあったものがFacebookでも活用できるようになりましたが、それ以外のプレイアブル広告とAR広告は面白い試みですね。
プレイアブル広告も他のプラットホームでは良く見かけていましたが、ゲーム宣伝等で実際に導入部分だけを広告内でプレイしてもらうという手法です。これによって使い勝手や楽しみを体験してもらい、アプリのダウンロードを促進させるのが狙いです。AR広告はカメラを使って洋服や使用イメージを自分に当てて試してみるという手法です。これもオンラインを活かしてバーチャル体験や試着をしてもらうという点では有効ですね。以下が3つの広告のイメージ動画です。
特にAR広告のようにリップや口紅は自分の顔や肌で試してみたいと思いがちなので、広告としてはかなり便利かもしれませんね。あとは、いずれにしてもユーザー側に試用する心身的な余裕があるかどうか次第ですね。
近未来の広告
いやぁ~、広告表現も進化していますね。それでも今はまだ、こうして画面内のプレイやARですが、これからは画面を飛び出してVRやIoT連携による五感刺激の広告とかも登場するようになるかもしれません。いや間違いなくそうなるでしょう。今の段階で物理的には可能なはずですので、今後OOHや交通広告等から新しい未来の広告が登場してくるのではないでしょうか。
・・・本当凄い世の中ですね。