最近、私自身何気なく使っている単語がいくつかあるのですが、今一度メモ程度に私の解釈をご紹介しておきます。意外と間違って使用している方もいらっしゃるかもしれませんし、言葉自体も英語(造語?)ですのでニュアンスのズレ等もあるかもしれません。そもそも私が間違って使っているかもしれませんので、ここに記載することでご指摘を受け付けようかと考えています(笑)。
ユーザビリティ
直接的に解釈すると「使いやすさ・使い勝手」になりますが、私の印象では機能的な意味合いが強いです。例えばボタンの大きさや、クリック(タップ)ボタンの理解しやすさ等ですかね。ユーザーにとってそのサイトの”機能面”での評価という解釈で考えています。ユーザーがサイトを利用するにあたってのコンテンツの見やすさやストーリー性に関しては、私は「ユーザーエクスペリエンス(ユーザー体験)」という言葉を使います。
ですので、繰り返しの言い方になってしまいますが、私はエントリーフォームの入力方法等において「ユーザビリティ」という言葉を使い、コンテンツやサービス等においては「ユーザーエクスペリエンス」という言葉を使っています。Wikipediaにてある程度定義づけられていますが、解釈もまちまちにあるようですので、以下に2つほどご紹介します。
Webサイトのユーザビリティの良し悪しは、コンバージョン率やリピート率、離脱率、滞在時間、サイトに対する心的印象などに影響し、サイトのビジネス上のパフォーマンスを左右する要因となります。
引用元)SEO HACKS
引用元)IT用語辞典 e-Words
アクセシビリティ
これは最近あまり耳にしなくなりましたが、ユーザビリティと並列に考えられることも多いので、一応記載しておきます。
私の解釈としては、「受け入れやすさ」という直接的なイメージから、バリアフリーにアクセスできるという印象を受けます。例えば文字の大きさを選べたり、コンテンツを音声案内してくれたりも立派なアクセシビリティ施策だと考えられます。
引用元)日本WEBアクセシビリティ協会
クローラビリティ
これは単純にGooglebot等のクローラーロボットがクロールしやすいサイトかどうかという意味で解釈しています。「巡回しやすさ」とでも言いますでしょうか。サイトの「通気性の良さ」という解釈も出来そうですが、クローラビリティを向上させるためには、内部リンク構造やXMLサイトマップの精査等も対象になろうかと存じます。被リンクを受けることもクローラビリティ向上の手助けになるかもしれません。
しかし、最近では「クロールフレンドリー」という言葉も出てきております。こちらに関しては、「社内インハウスSEO担当者ブログ」にてご紹介されていますが、正直クローラビリティと同様の解釈になってしまいそうです。
敢えて私が使い分けるとしたら、内部リンク構造自体や外から見つけやすいページ(見つけやすさを「ファインダビリティ」とか言ったりしますが…)にしていくことが「クローラビリティ(クロールしやすさ)」であり、サイト(ファイル)構造や内部リンクのページ内設置位置、コンテンツ内容等が「クロールフレンドリー(クローラーに対する分かりやすさ)」でしょうか…。
うーん…微妙ですね(笑)。苦しいですね(笑)。
極力使わない
こういうあやふやな用語は、話し手にとって都合の良い言葉であり、煙に巻きやすい言葉でもあります。「○○なサイト構造にすることで、クローラビリティとユーザビリティを向上させ、結果的にクロールフレンドリーなサイトと見なされることで、ユーザーエクスペリエンスも向上します」なんて言い方しても良く分かりませんよね(笑)。
ですので、相手に話す時はしっかりと(解釈する)訳を使って説明することで、トークの意味を理解してもらうことを優先した方が良いでしょう。格好つけて話すことが目的ではなく、意味を理解してもらうことが目的のはずですから。きっとこれからもSEOに関わっていれば様々な造語や新語が登場してくると思います。しかしながら、こういう新語は共通単語の認識でないケースの方が良いと思われますので、そういう時は「○○とは、私はこういう解釈で使用させていただきますが…」等と注釈を入れるか、あやふやな用語を使用しないで説明するように心がけましょう。