サイトを分析している中で、パラメータ付URLで展開しているページが多いサイトに出遭ったりします。このパラメータ付URLが本当にSEO効果に(悪)影響するのかについて考えてみたいと思います。
パラメータ付URLとは
この記事で私が定義付けするパラメータ付URL(≒動的URL)は以下のケースとします。セッションIDを付与しているパラメータ付URL等のインデックスは明らかに良くないので(無限に吐き出されてしまうケースが多いので)、ここでは論外とします。その上で、例えば、物件系でも案件紹介系でも、以下のように設定しているサイトもあると思います。
xxx.com/item/search?area=020
例)東京都渋谷区ページのURL
xxx.com/item/search?area=020&no=012
対して、静的として挙げられる例は以下のようなURLです。
xxx.com/item/search/tokyo/
例)東京都渋谷区ページのURL
xxx.com/item/search/tokyo/shibuya/
さぁ、どちらが好ましいのでしょう?
パラメータ付URLは好みの問題か
まず大前提として、Googleの中の人も言っているように、パラメータ付URLは簡潔であれば、何も問題はないということです。それをむしろ強引に静的化するくらいならそのままで良いとも言っています。これは海外SEO情報ブログにも記載されています。
1.わかりやすいパラメータであること
2.パラメータの数が多すぎないこと
3.不必要なパラメータを含めないこと
引用)海外SEO情報ブログ
但し、パラメータ付URLというのは「site:~」検索したりすると分かるように、しっかりとページの強弱をつけられているのか判断に苦しむこともあり、絶対的な自信がない限り、管理上は静的URLの方が好ましいという考えもあります。それはパラメータ付URLを静的にリライト(書き換え)するのではなく、そもそもURLを吐き出すシステムから見直したほうが良いという考えです。
引用)海外SEO情報ブログ
ですので、確かに好みは分かれるところだと思われます。
個人的には管理上…
というわけで、私個人の意見を記載させていただきます。例えば、前述のパラメータ付与をしているサイトを見ますと、さらに条件パラメータ付URLも存在するケースが多かったりします。例えば以下のようなURLです。
xxx.com/item/search?area=020&no=012&type=12345
これだとパラメータが3つ付いています。こうなってくるとページ強弱の付け方(PLP – Preferred Landing Page)も内部リンクをしっかりしないとなかなか管理が難しくなる印象を受けます。
実際に上記のURL群の場合、「○○ 渋谷」で検索しても条件パラメータ付URLが上位表示されてしまったりもします。そういう時はrel=“canonical”で正規化するURLをno=012までにして…等を施していく必要性も出てくるでしょう。こんなことをページ単位でやっているうちに、結局「静的URLの方が管理上楽なんじゃないかなぁ…」という思いになってしまいます。
ちなみに私の経験上、SEO効果としては正直Googleも若干混乱している気がします。インデックスに波があったりしているケースも見受けられます。類似ページ扱いになったりならなかったり…とにかく今のGoogleのアルゴリズム状況で言えば、ぶっちゃけ不安定なインデックスなのではないか、と…。もちろんいつかは解消されてくるとは思いますが。
ですので、個人意見としましては、せめてパラメータ付は2個まで。それ以上パラメータが付与されてしまうようなら改善策を考えた方が良いでしょう。しかし考えた結果、URLのリライト(書き換え)をするのであれば、それはお勧めできません。考えるのであれば、URLを吐き出すシステムから見直すべきだと思われます。
いずれにしましても、杓子定規にパラメータ付URLが良くないというわけではございませんので、しっかりとインデックス管理出来ているのであれば問題ないと私は判断します。