Googleは米国現地時間5月6日に、画像と動画の各XMLサイトマップに使うタグや属性に関して、一部廃止する旨をSearch Central Blogにて発表しました。サイトマップ内の煩雑化を防ぐため、クロールと検知を強化することで複雑なタグや属性を不要にしたのだと思われます。今回はそのご紹介です。
どういう内容?
そもそもECサイトやビジュアル訴求を重視しているWebサイトくらいしか注力していないかもしれませんが、XMLサイトマップにはページ紹介サイトマップ以外にも画像サイトマップや動画サイトマップも作ることができます。その画像と動画サイトマップに使用できるタグや属性の一部を2022年8月6日(米国現地時間)以降廃止するという内容です。
春の大掃除:いくつかのサイトマップタグ廃止
数年にわたり、Googleサイトマップの拡張機能として、特に画像と動画に対して多くのタグとタグ属性を導入してきました。これらのタグのほとんどは、サイトオーナーがより簡単にGoogle検索に情報データを申告できるようにするために追加されました。
しかしこの度、Googleサイトマップの各種タグの意味合いを診断した結果、いくつかのタグと属性を非推奨とし、ドキュメントからも削除することにしました。非推奨のタグは、2022年8月6日以降、インデックスやGoogle検索機能へ与える影響がなくなります。
サイトマップ用のプラグイン開発者や、ご自身でサイトマップを作成・管理している場合でも、取り立ててすぐに何らかの対応をする必要はなく、これらのタグや属性をそのままにしていても不利益になることはありません。将来的には、これらのアップデートが画像および動画の次のschemaバージョンに対応するようになった時点で、Search Consoleで警告が表示される可能性はあります。
以下のタグと属性が変更になります:
サイトマップ拡張機能 | 非推奨となるXMLタグ/属性 | 推奨方法 |
---|---|---|
画像サイトマップ | caption | 画像のベストプラクティス参照。 |
geo_location | ||
title | ||
license | ★ ライセンスデータの提供には引き続きIPTCメタデータをご使用ください。 | |
動画サイトマップ | category | 動画のベストプラクティス参照。 |
player_loc[@allow_embed] | ||
player_loc[@autoplay] | ||
gallery_loc | ||
price[@all] | ||
tvshow[@all] |
サイトマップ拡張機能を簡素化することでコードベースでの複雑さが軽減され、基本的にはサイトマップが乱雑しなくなるでしょう。ご質問やご意見がありましたら、サイトマップに関する資料をご覧いただくか、TwitterやSearch Central forumsまでお問い合わせください。
引用)Search Central Blogより和訳
上記に該当するタグや属性を使用している場合、8月6日以降は機能しなくなるけど、マイナス評価が起こるわけではないですよ、という話です。ただし、次のSchemaバージョンアップでその内容が更新されたら、単純にサチコから警告連絡は来るようになるかも、とのことです。「警告=マイナス評価」ではありませんが、それくらいのタイミングまでには該当するタグや属性は削除しておいたほうが良さそうですね。
画像サイトマップと動画サイトマップの利用者限定
冒頭でも述べましたように、画像や動画に注力していて、その専用サイトマップまで作成し、しかもその中で上記に抵触するタグや属性を使っている人(Webサイト)に限定した話です。ですので、SEOを意識していても相当数のWebサイトが対象外になるかと思います。これから設定する人にとっても、既にガイドライン的には該当するタグや属性は掲載されていませんので、特段気にすることも無さそうです。
まぁ、一応知っておきましょう。