• Webサイトがダウンした時は

Webサイトがダウンした時は

Googleの検索解説者(テクニカルアナリスト)であるJohn Mueller氏が、Webサイトがダウンした時の対処法について、Twitterでアドバイスしていましたのでご紹介します。サーバーダウンしたときはいち早く復旧するのが一番ですが、一方でGoogle検索に向けてどういうアクションを行うべきか、という話です。

炎上

ツイート内容

合計10の連続ツイートがされていますのでまずは和訳します。

想定外のWebサイトのダウンは十分なストレスですが、ここではサイトが回復するまで少しでも時間を確保する方法をご紹介します。Webサイトが完全にダウンしている場合、すぐに全てのリクエストに503ステータスコードを返します(ユーザーフレンドリーなページを表示することもできます)。ホストがダウンしている場合は、DNSを503のみ提供するだけの一時的なホストにしてください。

引用)@JohnMuより和訳

 

全てのリクエストに503ステータスコードを提供することで、検索結果がURLを削除し始めるまでの1~2日分の猶予を確保できます。詳しくは https://google.com/search?q=site%3Adevelopers.google.com%2Fsearch%2F+503 (様々な記事/ブログ)をご参照ください。それから深呼吸して、自分のWebサイトに合った対処法を見つけましょう。人によって異なるでしょうが、気晴らしにランニングをしたり、チョコレートを食べて落ち着いたりするのも良いかもしれません。

引用)@JohnMuより和訳

 

…さらに回復まで時間がかかってしまう場合は、インデックスからURLが削除され始めますが、これは不可避な現象です。有用なコンテンツで再度クロールできるようになれば、URLのインデックスを復旧することができます。「停止による評価の下落」はありません。Googleでは、物事が時々パッと消えたり、また戻ってきたりすることは充分理解しています。

引用)@JohnMuより和訳

 

1日以上続くWebサイトの停止について、昨日503エラーも含めて言及しました( https://twitter.com/JohnMu/status/1369654451120791553 )。サイトダウンが長時間に渡るにも関わらず、Webサイトでの検索対応が重要なのであれば、重要なページだけでも一時的な静的バージョンを設定することをおすすめします。これによってページのインデックスは維持することができます。

引用)@JohnMuより和訳

 

この静的ページの設置に関しては、確実な手順は存在せず、様々な対処方法が考えられます。一般的には以下の方法があります:
1.静的なHTMLファイルを配置できるホスティング業者を活用し、404ページのレスポンスコードを返します
2.404ページから503を返すようにします
3.DNSをそこに向けることで、どのページでも503が返るようになります

引用)@JohnMuより和訳

 

4.自身のホームページを復活させます
5.http://archive.org にアクセスし、ホームページのコピーを「名前を付けて保存」します(画像などを含む完全なWebページ)
6.それをindex.html(またはデフォルト名)としてサーバーにアップロードします
7.これでホームページは多少回復するでしょう(理想はHTMLで修正)

引用)@JohnMuより和訳

 

8.Search Consoleの「パフォーマンスレポート」にアクセスします
9.表示された上位ページのリストをダウンロードして優先度の高いページを確認します
10.最も重要なページについて、5~7を繰り返します(ファイル名の一致に気を付けましょう)

引用)@JohnMuより和訳

 

追記:
※ エラーページをきれいにします(ただし、503を返すようにしましょう)
※ ユーザー向けのページに情報コンテンツを入れておきます(「しばらくお待ちください。まもなく復旧します」)

重要な点:
– 検索上重要なページに絞ること
– ダウン前と全く同じURLを使用すること
– それらのページへ内部リンクを設定すること

引用)@JohnMuより和訳

 

最初は応急処置だけ行い、その後ゆっくり時間をかけて改善していきましょう。今回の方法はあらゆるタイプのWebサイト(JavaScriptサイト、複雑なパラメータURLのページ)で使えるわけではありませんが、重要なページだけでも対処できるでしょう。
当然ですが、できる限り早くサイト全体を正常に戻すようにしましょう。幸運を祈ります。

引用)@JohnMuより和訳

 

そして…もちろん、細かいところに思わぬ落とし穴があったりして、時間がかかる困難なこともあるでしょう。しかし、もし自身のWebサイトが1~2週間ダウンするのであれば、少なくとも重要なページの検索対応をしておくだけでもその価値があると思います。

そして @internetarchive に救われるようなことがあったら、是非こちらに寄付をお願いします。

引用)@JohnMuより和訳

 

ツイート内容毎に和訳しているので読みづらいですね…(笑)。要は以下です。

Webサイトがダウンしたらとりあえず503を返すこと。でも503を返していても1,2日でGoogle検索のインデックスからは消えてしまう。なので、ダウンがもうちょっと続くなら、検索に対して以下の対応をオススメします。

  1. 静的なHTMLファイルを配置できる環境を作り、404ページを返す
  2. その404ページから503を返す
  3. DNSをそのページに向けることで、全てで503が返る
  4. 並行して自分のWebサイトの応急処置をする
  5. http://archive.org にアクセスし、正常だった時の情報を取得する
  6. 取得したものをサーバーにアップロード
  7. 多少はこれで表示される
  8. Search Consoleの「パフォーマンスレポート」を確認
  9. 検索に対応すべき優先度の高いページを確認
  10. そのページの5~7を繰り返す(アップロード時のURLは従来と一致させる)

そして、@internetarchiveに金銭的支援をしよう(ここ一番大事w)

 

検索に限らず…

サーバーダウンの際は503でサーバーエラーレスポンスコードを返すだけでなく、静的なページを一時的に設けることで、検索からのアクセス者に対してとりあえず理解してもらうことが大事ですね。特に検索だけでなく、RFM(Recency / Frequency / Monetary)の高い会員を抱えているようなビジネスサイトであれば、サイト存在有無を明確にし、会員の不安感を解消することは重要です。

ホスティング側の不用意な事故により急なサーバーダウンを余儀なくされた場合でも、焦らず慎重に対応することを心掛けておくと良いでしょう。

カテゴリー

新着記事

人気記事

過去記事