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Googleのスターターガイドが刷新(英語版)

Googleは米国現地時間2月2日、Search Central BlogにてSEOスターターガイドをリニューアルした旨、発表しました。今回刷新されたのはまだ英語版のSEOスターターガイドのみで、日本語版はまだ古いままです。リニューアルの主な方向性としては他の公式ドキュメントと内容が重複しているセクションは記載を縮小し、全体として情報量をスリム化した印象です。というわけで、Search Central Blogの内容を和訳してご紹介します。

この度、Googleでは一旦箸休めして、より初心者向けに刷新したSEOスターターガイドを公開します。詳しい変更点は以下をご覧ください。

引用)@googlesearchcより和訳

Googleからの発表内容

今回のSearch Central Blogでの記事を和訳してご紹介しています。まずは和訳をご覧ください。

SEOスターターガイドがリニューアル

私たちはSEOスターターガイドを、その名前の由来である(ご想像通り)SEO初心者により適したものに刷新しました。
 

SEOスターターガイドの印刷版(2014年頃);x.comより金谷武明氏のクレジットと許可済

 

2008年に創刊されたこのガイドは、当初は22ページのPDFで、当時最も一般的だったSEO(検索エンジン最適化の略)のトピックを一遍に提供するようデザインされていました。PDFは40言語に拡張され、その後HTMLに現代化されました。何年にも渡り、トピックは追加されましたが(削除することはほとんど無し)、各時代の一般的なアドバイス(モバイルゲドンなんて覚えていますか?)が反映されました。
今日私たちは、SEOスターターガイドをよりポケットサイズに刷新し、SEOに足を踏み入れたばかりのより多くの人に向けてトピックと背景を絞りご紹介します。
 

対象読者をより絞る

SEOスターターガイドは、その名前が示すように、実際にはSEOのプロフェッショナル向けではなく、検索結果におけるコンテンツの存在感を向上させる方法を学びたい、初心者のWebサイトオーナーやその他のコンテンツクリエイター向けのはずです。
私たちが狙う読者をより手厚く支援するために、専門用語やふわふわした言葉を削除し(要点をより早くまとめ)、ほとんどのセクションにおいて核となる要素に圧縮し、いくつかのセクションを完全削除することにしました。また、用語や概念をより親しみやすく説明し、特定のトピックやベストプラクティスの背景にある「なぜ」を詳しく説明することに注力しました。
 
削除した項目:

  • 用語集セクション:代わりに、それぞれの文章内で用語を説明。
  • 構造化データセクション:WixやSquarespaceのようなコンテンツ管理システム(CMS)を使っている人は、プラグインを使うと良いでしょう、と。
  • モバイルフレンドリーセクション:既にほぼ新しいサイトやプラットフォームはモバイルフレンドリーなので。
  • サイトパフォーマンスの分析セクション:これは次のステップになり、中級向けトピックです。基本を理解し、サイトにいくつかの変更を加えた後に調べるべきことですので。

 

圧縮した項目:

  • “サイトがGoogleにインデックスされているかどうか”セクション:自分のサイトがGoogleに掲載されているかどうかを素早くチェックする方法と、Googleの検索結果に自分のサイトが表示されない場合にサイトオーナーが取るべき最初のステップに焦点を当てた1つのセクションに簡素化。
  • “SEOの専門家が必要かどうか”セクション:独立した文書があるので、ここで詳しく触れるのは不要。2つの文章に短縮し、詳細なガイドにリンク。
  • タイトルリンクとスニペットのセクション:より包括的な単独ドキュメントの方を優先し、大幅に短縮。
  • 画像セクション:初心者にとっては、altテキストはより重要な案内となるため、画像のベストプラクティスガイドへ示唆。
  • “Google検索のオプトアウト(検索結果に表示させない)”セクション:言及すべき重要なトピックではあるが、読者が案内を読み進める程ではない。
  • リンクセクション:リンクに関するメッセージを変えることなく短縮し、リンクの有用な側面と、リンクのユーザー(と検索エンジン)への有用性を強調。
  • サイトのプロモーション:このトピックについては、Google for Creatorsに詳細なガイドがあるため、短縮してリンク。
  • サイト構造のセクション:大きな変更はなく、削除のみ。
    • ナビゲーションセクション:代わりに、サイト内の重要なURLをより積極的にリンクするよう促進
    • 404セクション:404ページは気にすることではなく、サイトオーナーはユーザーにとって意味のあることをすれば良い
    • パンくずリストの設定:これはより高度なトピック扱い

 

新しく追加されたコンテンツ

Googleは新しい項目を追加しないように努めていましたが“なぜこれをするのか”“なぜこれがここにないのか”に対する答えがないセクションもありました。新しい話ではないものの、追加されたのは重複コンテンツのセクションで、そもそも重複コンテンツとは何か、それをどのように修正するかについて詳しく説明しています。そして、(画像セクションと並列化するために)動画用の新しい短いセクションも追加しました。

また、SEOの一般的な理論や考え方について、あまり重視すべきではないと思われる新しいセクションと、効果が現れるまでにかかる時間についての新しいセクションも追加しました。アンチパターンや俗説を利用して文書化することが良いかどうか少し迷いましたが、最終的には、初心者が実際に重要な分野に努力を集中できるようにすることを意図して、このセクションを追加しました。
 

次は何をするのか?

SEOスターターガイドが変わることは滅多にありませんし、これからもそうありたいと願っています。しかし今後数ヶ月間で、より明確で理解しやすいドキュメントを作っていきたいと考えています。どのガイドやトピックを優先させるべきかアイデアがある方、SEOスターターガイドに関するフィードバック(特注の革装版のリリースやフルキャストのオーディオブックの録音など)がある方は、このページのフィードバックボタンをご利用ください。

引用)Search Central Blogより和訳

 

現在の日本語版と比べるとだいぶ短くなりましたよね。読みやすいです。
新しくWebマーケティングやSEO関連の部署、会社に入社した人に絶対最初に見せるべきだと思います。また、よく最終面接で「入社までに勉強しておいたほうが良いことはありますか?」という応募者がいますが、私が面接官なら必ずこのページを読んでおくことを推奨します。

GoogleとしてはSEO初心者に向けて、テクニックよりも原理原則に重点を置いたガイドにしたかったのだと思います。ですのでその原理原則で言えば、404とかモバイルフレンドリーとかは攻略対象に値しないというわけですね。

また、“考える必要がないこと”というセクションを設けたのも、巷で噂されているような内容を公式で伝えるべきかGoogleが迷ったというジレンマも分かります(一過性のバズですし)が、とはいえ信じる初心者もいるので“断り”として記載したのだと思います。

他にも効果が出るまでの時間について以下の触れていたりしていますね。

検索結果に影響が現れるまでどれくらいかかりますか?

変更を加えると、それがGoogle側に反映されるまでに時間がかかります。一部の変更は数時間で有効になる場合もあれば、数ヶ月かかる場合もあります。一般に、自分の作業内容がGoogle検索結果に有益な効果をもたらしたかどうかを評価するには、数週間待ったほうがよいでしょう。Webサイトに加えたすべての変更が検索結果に顕著な影響を与えるわけではないことに注意してください。結果に満足できない場合、ビジネス戦略で許容される範囲内で変更を繰り返し、変化が生じるかどうか確認してみると良いでしょう。

引用)SEO Starter Guideより一部和訳

今一度読んでおきましょう

私のようにSEOをゴリゴリに追求している人間にとっては徹底的に頭に入っていますが、ご自身でSEOを追求し、周囲にゴリゴリのSEOer(←私の造語w)がいない場合は今一度読んでおくと良いでしょう。ChromeやSafari等でブラウザの和訳機能を使って確認すれば読めると思いますし、そんなに難しい文脈ではないので読みやすいと思います。

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