Googleウェブマスター向け公式ブログにて「新しいトップレベルドメイン(gTLD)に対するGoogleでの取り扱いについて」発表がございましたので、ご共有までに記載します。
gTLDとは
ジェネリックトップレベルドメイン(Generic Top Level Domain)は、ccTLD(Country Code Top Level Domain)のように各国に割り当てられた固有のドメインとは違い、国別の制限ではなく、グローバルに世界のどこからでも登録することが可能なドメインです。例えば.comとか.netとかがそうですね。ccTLDは.jpとか.ukとかです。
新しいTLDの扱いについて
Googleは新しく.ingとか.youとかを登場させようとしており(数年前から言われていますけどいつ登場するのか分かりませんw)、既に.onlineや.tokyoも登場しています。そういった新しいTLDはgTLD扱いとしており、またそれに対してGoogleのSEO上の見解をピックアップしてご紹介します。
新しいgTLDは検索に影響しますか?
使用においては特段マイナス要因は無いそうです。
「.みんな」のようなTLDも問題ない?
但し、こういった日本語TLD名は、ASCII文字列にすると「.xn--q9jyb4c」になるので、ソース等に必ずUTF-8を使用したり冗長化したりするので私は個人的に好みません。
ブランド名TLDの扱いが.comと異なることはありますか?
ブランド名TLDとは.googleとか.toyota等のことを指しているかと思いますが、これらは商標登録も含んでいるケースがあります。以前、ドメイン名を管理するICANNが新ドメインを公募していた時に応募した企業ブランドが対象になると思います。
地域や都市のTLD(.london、.bayernなど)はどう処理されますか?
日本だと.tokyoとか.yokohamaですかね。用途によってはSearch Consoleの国によるターゲット設定ツールから、サイトが特定の国を対象にしていることをGoogleに示すことも必要かもしれません。
従来のccTLDはどうですか?
例外というのはバニティccTLD(.tvとか.me、例えば.tvはツヴァルというオセアニアにある国家のccTLDですが、テレビという意味で皆使ったりしているので、gTLD扱いしています)のことですね。GoogleはccTLDによって、対象の国をすぐに認識していたりしています。
ドメインを.comから新しいTLDに移転する場合、SEOに関してGoogleのサポートはある?
ただのドメイン変更と同じ扱いだと言っていますね。Googleが管理する新しいTLDだからといって特別な支援が生じるということはないようです。当たり前ですね(笑)。
従来のTLDと同じ扱い
こうして読んでいると、新しいTLDだからと言ってプラスもなければマイナスもないことが分かります。もちろん、新しいgTLDは話題性もありますし、うまくサービスに絡めたドメインを作成することで覚えてもらいやすくなるとは思いますが、オールドドメインを育て続けている運用担当者にとっては興味が湧かないかもしれません。
ちなみに私はスポーツに関連した個人サイトを立ち上げる際、.ingというgTLDが欲しかったのですが、いつ購入できるか分からなかったので「i」をドメインに含めることで妥協し、.ng(ナイジェリアのccTLD)を取得しました(笑)。ドメイン取得費は年間15,000円でした…。