• アップデートではなくシステムへ

アップデートではなくシステムへ

Googleでは、検索アルゴリズムのことを○○アップデートと呼んでいましたが、それを更新する際の告知も「○○アップデートをアップデート」みたいな言い方になっていて、訳が分からないと(今さらながら)気付いたようで…(笑)。今後はそういったアルゴリズムのことを○○アップデートではなく、○○システムと呼ぶようにするそうです。Search Central Blogで米国現地時間11月21日に発表しましたので、和訳してご紹介します。

呼称の話

今回、Googleが伝えたのは「ややこしいからアップデートと呼ばずにシステムと呼ぶね」だけではなく、新しく主要な検索ランキングシステムを一覧化したページを作ったことも発表しています。この一覧化ページに関しては後日和訳します。

一覧化した検索ランキングシステムの中には大事なハミングバードもパンダもペンギンもカフェインもベニスもHITSもページスピードも無いですね…。Googleはブログ内で「more notable systems(より代表的なシステム)」という言い方をしているので、この一覧からこぼれたか、他のシステムに組み込まれたか…なのかもしれませんね。そのくせ「Deduplication systems(重複に関するシステム)」とかは書くんだ…とか。モヤモヤしますが…まぁ、キリがないのでこのページでそこまで細かく書かないのかもしれません。

Google検索のランキングシステムに関する新しいガイドのご紹介

長い年月に渡り、Googleはブログの記事やその他皆様とのコミュニケーションを通じて、自動ランキングシステムとその運用方法に関する情報を定期的に共有してきました。そしてこの度、クリエイターやその他の方々に、より代表的なシステムを理解いただくべくGoogle検索ランキングシステムガイドという一覧ページを作成しました。この新しいページは、Googleのシステムがどのように機能しているか、またそれらのシステムをいつ更新するかを伝える際に役立つでしょう。
 

これら機能は「ランキングシステム」か「ランキングアップデート」か

これまで、特に新しいシステムを導入する際には、特定のランキングシステムの名称として「アップデート」という言葉を使用してきました。例えば、ページエクスペリエンスを測定するシステムは“ページエクスペリエンスアップデート”と呼び、直近では、コンテンツの有用性を評価するシステムを“有用コンテンツアップデート”と呼んでいました

特に、Googleのヘルプフルコンテンツシステムのように、常に稼働しているシステムの場合、システムの更新を行う際に混乱することがあります。「ヘルプフルコンテンツアップデートアップデート」とか「ヘルプフルコンテンツアップデートをアップデート」とか言うのはややこしいですよね!

そこで、今後はシステムとアップデートを区別するためにも、より正確な表現を用いるようにします。確かに“ヘルプフルコンテンツアップデート”や“商品レビューアップデート”等との記載もありますが、可能な限り“ヘルプフルコンテンツシステム”や“商品レビューシステム”等、各システムをアップデートする際にも用語として活用することにします。また、この用語の変更に伴い、ヘルプページも今後順次更新していく予定です。
 

ランキングシステムに関するその他の便利ページ

今回の一覧化した新しいページは、Googleランキングシステムに関して、今年追加したページ群を含んでいます。下記おさらいです:

また、新しいGoogle Search Essentialsもぜひご覧ください:この内容は、サイト運用する多くの人にとって、Google検索で成功する道しるべとなるでしょう。ご質問がある場合は、Search Central Help Communityにコメントください。また、「フィードバック送信」ボタンを押して、ドキュメントページからフィードバックを送信することもできます。

引用)Search Central Blogより和訳

いずれにしてもGoogleは直近の大事な検索ランキングシステムに注視している印象を受けますね。

アルゴリズムとも呼ばない?

お気付きの人もいらっしゃるかもしれませんが、最近、Googleはアルゴリズムという言い方もあまりオープンな場で記載されなくなった気がします。「Search Ranking System(検索ランキングシステム)」とかいう表現が多く、検索アルゴリズムとかの用語は目にしなくなってきていますね。これも、「アルゴリズムという言葉だと分かりづらい」という背景があるのでしょうか。ちなみにランキングシステムに影響する評価点みたいなものをシグナルと呼んでいたりもしましたが、最近は「○○アルゴリズムによって評価されたシグナルが…」みたいな言い方も減った気がします。

とにかく今後は、何か抵触しそうな検索ランキングシステムがあった場合は「○○システムがありますから」という言い方だけで、擬人化するような言い方や、然もそれが重要な評価点として直接的にランキングに影響するかのような言い方を避けていくのかもしれません。抽象的な言い方に終始することで、揚げ足を取るようなブラックハットSEOを抑止する啓蒙に繋がれば良いですね。

我々も少しずつ言い方に気を付けていきましょう。

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