• 外部リンク効果について

外部リンク効果について

最近、ここにきて肌感として、外部リンクによる効果を実感しています。新規サイトページに関して発リンクを貼ってもらえるよう知り合いや関係者に働きかけたり、取引先のマーケティング活動によって被リンクが増えたりするとかなり即戦的に検索ランキングに好影響している感じを受けます。そこで今回は直近で私が感じた外部リンク効果と気付きについて、列挙してみたいと思います。

良い外部リンクとその効果や気付き

ここ数年ずっと「外部リンク効果はない」と言われ続けてきていますし、ブログブームも去りましたし、今は<a>タグで外部リンクを貼るという行動すら減っているかと思います。特に最近は個人や著名人でもSNSによる運用が多く、プラットフォームによってはGooglebotは来ないですし(アカウントトップだけは見に来るケースもある)、投稿単位での被リンクなんてGooglebotは見ていません。𝕏等のように投稿単位でクロールする媒体もありますが、原則nofollow(=リンクによるパワーを送らない設定)です。そんなわけで業界内でも優先順位が下がりつつある被リンク活動(外部リンクを受けられるようなコンテンツを考えたり、世間に働きかけたりする動き。有料で被リンクを購入する活動ではありません)。しかし、私は最近この被リンク効果を結構感じていますので、その効果や気付きをご紹介します。
 

ページランクは強い

既にGoogleの漏洩情報で紹介している内容からも分かりますが、こんなことが書いてあります。これはまさにGoogleの哲学のひとつである“良質なページからリンクされているページはやはり良質である”裏付けになっていますし、ページランクという機能を充分に伝えている内容だと思います。

インデックス分別はリンクの価値に影響を与える

ページがインデックスされている場所とその価値の相関性をなんとなく示す、sourceTypeと呼ばれる指標があります。簡単に言うと、Googleによるインデックスは分別化されており、最も重要で、定期的更新され、アクセスされるコンテンツはフラッシュメモリに保存されます。重要度の低いコンテンツはソリッドステートドライブに保存され、不定期に更新されるコンテンツは標準のハードドライブに保存されます。
つまり、階層が高ければ高いほど、そこからのリンク価値も高くなります。鮮度の高いページは高品質扱いされます。つまり、リンクは鮮度の高いページやフラッシュメモリで保存されているページから被リンクされることが重要です。これは、ランキングの高いページやニュースページからリンク取得すると、検索順位評価が向上する理由を部分的に説明していることになります。さぁ、インターネットでのPR活動が再びアツくなりますね!

引用)iPULLBANKの記事より一部抜粋&意訳

 
事実、新規ページに関しては、サイトが本来持つ評価(主にトップページのページランクかと推察)を取り急ぎ充てて、その後ランキングシステムが評価することによって正確なランキング評価になっていくという話も上がっています(Google漏洩情報より)。Googleハネムーン現象みたいなものですね。そして、ページランクには創業者の名前も入っていますし、Googleの特許技術でもありますし、引き続きページランクというランキング指標や効果は強いものだと考えています。実際に同じサイト内で同時期に新規作成したページのうち、同サイト内トップからリンクするかしないかで、インデックススピードやランキング評価に違いが生じることは私も検証済みです。
 

常にリンクは貼られ続けることが重要

良質なページはリンクが増えます。しかし一方で、良質じゃなくてもキャンペーンや時事的要素の強いページ、スキャンダラスなページもリンクは増え続けます。では、そういった一時的なページと良質なページの違いは何か――それは被リンクが増え続けるかどうかだと思います。良質なページであれば時が経ってもリンクは貼られます。一時的なページは時が過ぎればリンクを貼られません。この違いは大きいですね。Googleからも「最新の被リンク20件を見ている」という漏洩情報がありましたが、良質なページで最新性が保たれていれば被リンクは増え続けますし、常に一定数の新規リンクがあるはずです。
検索ランキングで上位になれば、今度はそれを守る意味でも被リンクは指標になるでしょうし、ランキング上位であれば新規閲覧者の目にも付きやすいはずですので、“上位表示⇔新規閲覧⇔新規被リンク”の三位一体のループ化ができるはずです。この三位一体のうちのいずれかが欠け出すと途端にループが崩れるのはまさに摂理ですね。
 

昔のリンクでも流入があるなら検知・評価する

一方で、じゃあ「過去の被リンクは意味がない」と考える人もいるようですが、これは少し違うと思います。過去に貼ってくれたリンク元ページにも三位一体のループがあるはずで、以前に貼ってくれたリンクであっても、そのリンク元ページに新規閲覧者が増えればそのリンクを辿りますし、リンクを辿るのであればGooglebotもそれに気付きますし(セッションを見ているとかChromeの評価を活用しているとかは今更もう触れません)、貼られている時期だけではないということは安易に想像できます。逆に言えば一定の時期を過ぎたらもう閲覧されないようなページからの被リンクは確かに長期効果は見込めないと思います。PRリリース等によるリンク集めがまさに長期効果が見込めない代表例ですね。
 

被リンク効果はページ単位

昔は“ディープリンク”等と称して、「サイト全体において様々なページにバランスよく被リンクがあると良い」なんて言われていたこともありましたが、“ページランク”と言うくらいですし、原則ページ単位で被リンク効果は機能していると思います。新規ページに対してはサイト全体の評価が一時的に代替されることもありますが、被リンクはとにかくページ単位での効果ですね。
とはいえ、サイト全体においては全く被リンクが無いにも関わらず(他と変わらない)特定のページだけやたらリンクが多いというのも不自然ですので、被リンク活動をするなら、どのページでも満遍なくプロモーションしていくと良いと思います。
 

リンクにはファインダビリティ性もあるはず

被リンクにはページランクや流入導線以外にもファインダビリティ性(見つけやすさ)を高める効果(と評価)があると思っています。Googlebotがページを見つけやすいほど被リンクされていれば、その都度ページを検知するはずです。つまり、ファインダビリティ性の高いページはランキングシステムが評価する回数(=精度)も高く、より正当で精度の高い評価になりやすいのではないか、と。もちろんそもそも高品質なページでなければ意味がないのですが。特に新規ページは見つかりやすいようにしておくことで、インデックスも促進されランキング評価も受けやすいのではないでしょうか。しかし、そう考えると相互リンクやSNSのアカウントトップに掲載しているリンクも大切な施策のように感じます。自分たちで設置できるリンクは積極的に活用すると良いでしょう。

説明的コンテンツやサービス訴求コンテンツ等によってもリンクの貼られ方は異なる

以上が私が最近特に感じた被リンクの効果と評価です。実は前述以外にも立体的に色々考えられることがあり、被リンクページが説明的コンテンツかサービス訴求コンテンツかによっても被リンクのされ方は異なることが分かっています。実はまさに「被リンクされることも少なくなってきている」と言われているのは説明的コンテンツページの方で、サービス訴求コンテンツの被リンクはあまり減っていないことも(私が調査する限りでは)分かっています。

説明的コンテンツは、同じように説明コンテンツを作って追従するサイトページが減ってきていることもあり、参考や引用元としての被リンク活用は減ってきています。何より生成AIが的確な説明をしてくれるので、わざわざユーザーがサイトページに行くことも減ってきているのです。とはいえ、より専門的で独自的な説明コンテンツを生成AIでは回答しづらいので、そういう意味では特定のサイトページが閲覧されることも多く、そういったサイトページは被リンクされることも多いです。

サービス訴求コンテンツは、そもそもサイトやページというよりも“サービス自体がオススメ”ということで被リンクされるケースが多いので、この辺の被リンクは引き続き多くなる傾向があります。とはいえ、こういうものもハッシュタグ(#)でリンク紹介されることも多いので、ハッシュタグをサイテーションと見做して評価するGoogleのランキングシステムもあるのではないか…というのが私の推察でもあります。

…と、こんな感じで被リンクに関しては説明するとキリがないので、今回はここまでとさせていただきます。また気が向いたら、サイテーションやレピュテーションに関する推察メカニズムと検証結果について紹介させていただければと思います。

ではでは。

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