サイバーエージェントSEO情報ブログを拝見して、In-House SEO MeetupにおけるGoogleのGary Illyes氏の話が非常に興味深かったので、思わずこのブログでも紹介したいと思います。MFI(モバイルファーストインデックス)についてです。
3つの興味深い内容
元記事には詳細が記載されていましたが、私が気になったのはGary Illyes氏が発言した(とされる)以下の点です。
- MFIの導入は準備が出来たサイトから順次移行していく予定
- 準備の出来たサイトはSearch Consoleで通知され、MFIへの移行有無を判断できる
- Googleはレスポンシブを公式推奨
この内容を拝読する限り、クオリティニュートラルな(=デスクトップからモバイルに評価移行してもランキングに大きな影響を及ぼさない)サイトからMFI化していくと推測できますし、おそらく年内にその第1弾が導入されるかは微妙ですね…。
ちなみにGoogleがレスポンシブを推奨している理由として、コンテンツ、各種タグやアノテーション、構造化データの設定がデスクトップとモバイルで統一されていないらしく、そのせいでクオリティニュートラルが非常に実現しにくいようです。
- デスクトップとモバイルで原則同じコンテンツを提供する
- 構造化データやhreflangなど検索エンジンが参考としたり検索結果に使用したりするものを落とさない
- モバイルでもデスクトップでも同じ体験を提供できるようにする
あたりができればダイナミックサービングでも問題はないと思います。
(個人的にはクロール効率等の問題でセパレートは避けたほうが良いと思っています)
しかし、確かにMFIやレスポンシブウェブデザインに移行するサイト運用者側のメリットが感じられなければ、いつまで経ってもMFIは進まないでしょう。元記事にも書いてある通り、MFI化やレスポンシブ化したサイトはランキング評価が向上するというアルゴリズムを作ったほうが、MFIは進むと思います。
せっかくMFI化に向けて(ある意味Googleに協力的なスタンスで)、手間暇かけてモバイル体験を最適化しても「いや、そもそもユーザーのことを考えれば、それ当然の話だから」だけでは重たい腰が上がらないのかもしれませんね(笑)。少なくとも企業サイトのご担当者様側はそんなイメージなのでしょうね…(笑)。
ちなみに、私は全くそうは思いません。
販売促進のために集客の入口(Google検索)だけ最適化したって、その後がダメダメなら全然販売促進の目的は達成できていませんから。でも、得てして企業サイト側は集客入口とその後で担当者や担当部署が異なるケースが多く、それゆえ前述のような状態に陥ってしまうのだと思います。
で、MFIいつになるの?
これは私の完全な憶測ですが、MFI化は順次導入で間違いないと思いますし、その第1弾の波が年内に導入されるとは思えません。Googleは公式に何かしらの予告をするに違いないと思いますし、まだまだ決められていない要素が多すぎるはずです。
まぁ2018年には始まるとは思いますが、ユーザーだけでなく、運営者側のMFIメリットも考慮してもらいつつ…運営者側は(デスクトップかモバイルか)どちらに転んでも評価を受けられるような準備を進めていくしかありませんね。