Googleがページネーションタグのサポートを終了したと公式Twitterで発表しました。サイト名等をGoogleで検索した際のサイトリンクにカテゴリページの2ページ目が出現していたりしていたので、私自身もページネーションタグの機能については「?」に感じていたのですが、やっぱり効いてなかったみたいです。
ページネーションタグって?
サイト内検索結果ページや紹介記事一覧や紹介案件一覧等、複数ページに渡ってページ配信する際、「2ページへ」や「次へ」等でページを繋ぐこともあるかと思います。つまり、コンテンツが非常に多い場合、ページの冗長化や表示速度への懸念からページネーションすることですね。そのページネーションのせいで、類似ページ扱いされたり重複扱いされたり、ページの優先度が滅茶苦茶に解釈されるのを防ぐべく、Googleは2011年9月からページネーションタグをサポートしました。
ページネーションタグ例
<link rel=”prev” href=”[前のページのURL]” />
<link rel=”next” href=”[次のページのURL]” />
ページネーションタグとcanonicalタグは共生しますので、併せて自己参照canonical(該当ページURLに該当ページURLのcanonicalを設定すること)を入れるケースも多かったと思います。
Googleからの発表内容
Googleは米国現地時間3月21日にツイートしています。
Spring cleaning!
As we evaluated our indexing signals, we decided to retire rel=prev/next.
Studies show that users love single-page content, aim for that when possible, but multi-part is also fine for Google Search. Know and do what’s best for *your* users! #springiscoming— Google Webmasters(@googlewmc) 2019年3月21日
私たちは、インデックスシグナルの側面において、rel=prev/nextのサポートを廃止することにしました。
調査によって、ユーザーは1つ1つのページ内容を大事に読むことが分かりましたので、我々も可能な限りそれに合わせていきます。とは言っても、ページ分割はGoogle検索にとって都合が良いこともあります。ですので、“あなたの”ユーザーにとって最適なやり方を分析して実施してください。
引用)@googlewmcより意訳
既に本件に関しては、Googleウェブマスター向け公式ブログでも追記されています。
しかも、そもそもページネーションタグについては、ここ数年Google側でも機能していなかったようです。
We noticed that we weren’t using rel-next/prev in indexing for a number of years now, so we thought we might as well remove the docs :).
— ? John (@JohnMu) 2019年3月21日
引用)@JohnMuより意訳
私個人的には「やっぱり使っていなかったんかい!」って感じです…。
ページネーションは今後どうなっていくの?
結局、従来通り、ページ続きであることをGoogleは理解しないまま1ページ目であろうとも2ページ目であろうとも100ページ目であろうとも同じようにそれぞれで解釈するということでしょう。ですので、特にこれによって何か検索順位に影響を及ぼすことは考えられません。なんたって、今まで効いてなかったわけですから(笑)。
しかし、これを機に何か策を練ろうというのであれば、サイトオーナーとしての判断はいくつか出てくると思います。
例えば、不必要に2ページ目以降を優先してランクインされることを防ぎたい場合は以下の2つが考えられます。
- 2ページ目以降には、canonicalを入れて1ページ目に集約させるようにする
- 内部リンクとして[1][2][3]・・・等のリンク設置バランスを調整して、とにかく1ページ目へのリンク集約を強化する
今のところ、私が進言できる対処法は上記2つですかね。
「じゃあ、rel=prev/nextはサイトから削除しちゃおう」というサイトオーナーにとっては、以下の鈴木謙一氏のツイートもご紹介しておきます。
みんな安心して。Bing はまだ rel=”prev/next” を使ってるよ!早まって消さないで?
https://twitter.com/CoperniX/status/1108799603963514880 …URL の発見とサイト構造の理解が利用目的。評価の統合やランキングシグナルには利用してない。
— Kenichi Suzuki ?鈴木謙一(@suzukik) 2019年3月22日
まぁ、今すぐ何か手を施すというよりは、自分が意図するようにサイトがインデックスしないという場合において、改めて考えるようにした方が良いでしょう。