Googleは1月10日、公式の𝕏アカウントにて、「SEO(コンテンツ)のためにやるべき公式(方程式)なんて存在しない、ユーザーのことだけを考えろ」という趣旨の内容をポストしていましたので、そのご紹介です。私の和訳(かなりの意訳)と簡単な解説も添えておきます。
ポストの内容
まずは𝕏でのGoogle SearchLiaisonアカウントでのポスト内容をご紹介します。
Today I wanted to share about the belief that there is some type of “perfect page” formula that must be used to rank highly in Google Search. There isn't, and no one should feel they must work to some type of mythical formula. It’s a belief dating back to even before Google was…
— Google SearchLiaison (@searchliaison) January 9, 2024
There are any number of third party SEO tools that might advise that a page should be a certain number of words long or somehow constructed in a particular way for success in search. Third party advice, even news articles, might suggest some type of thing. Following such advice…
— Google SearchLiaison (@searchliaison) January 9, 2024
Google's key advice is to focus on doing things *for your readers* that is helpful. For example, if it makes sense for your readers to see a byline for an article (and it might!), do it for them. Don't do it because you've heard having a byline ranks you better in Google (it…
— Google SearchLiaison (@searchliaison) January 9, 2024
都度和訳を入れると分かりづらいかと思いますので以下にまとめて和訳します。
検索上位になるためには、ページを長くして一定の単語数以上にするとか、特定の要素を踏まえて記載する必要があるとアドバイスするサードパーティ制のSEOツールが数多くあります。第三者からのアドバイスは、たとえニュース記事であっても、何らかの影響を与える可能性があります。でも、このようなアドバイスに従ったとしても、上位表示されることが保証されるわけではありません。さらに、そのような予測やアドバイスは平均値に基づいて算出していることが多く、全く異なる独自作成ページが上位表示される可能性だってあり、実際にあるそういう事象を無視しているように感じます。
Googleからの重要なアドバイスとして、*読者のために*役立つことを最もすべきだということです。例えば、読者が記事の著者情報まで見るのが自然だと判断した場合(そうだとは思います!)、読者のことを考えて著者情報を記載するようにすべきです。著者情報があるとGoogleで上位表示されると聞いて実装するのは違います(実際にはそれで上位表示されません)。
どうか読者や視聴者を第一に考えてください。それが実際に役立っているなら、そのほうがよっぽどコンテンツ評価するGoogleの各評価シグナルに合致する可能性が高くなります。
引用)@searchliaisonの各ポストより和訳
要は、SEO上の公式な手順や要素なんて無く、ユーザーファーストで考えましょう、と。巷で「この方が良い」と言われたからといって直線的に考えるより、ユーザーのためになると解釈したうえで自分なりに作ること。そのほうが自然と上位表示されやすいよ。という話ですね。
実際にそうだと思います。「〇〇しろ」と言われたから〇〇したところで、それはその時の断片的な評価を統計処理したイチ意見であり、その通りにしたところで、それ自体が評価されているわけではないよ、と。だからユーザーを見て自分が信じるやり方でやりましょう、と。それが最適なら結果的にGoogleに評価されるでしょう、と。
私が常々言っている“早く上位表示させるより、長く上位表示させることを考えましょう”ということに繋がります。長く上位表示するには常にユーザーニーズを捉えていないといけませんからね。“Googleの評価は後からついてくる”という結果論で取り組むべきなんです。
要注意セールス
同様に、都市伝説的な言葉として「こういう言い方をされたら気をつけろ」という語句をご紹介しておきます。私は以下のようなことを言う人に出会ったら、どういう見解で述べているか質問しまくります(笑)。そして質問に対して的確な回答ができない場合「あ、リテラシーが無いか詐欺師かだな」と思ってしまいます。
- キーワードの出現率を~
- 記事には「とは」「メリット・デメリット」「注意点」の切り口を~
- E-E-A-T評価を上げ上位表示するため~(E-E-A-Tは概念に過ぎない旨を理解せず話しているなら✕)
- 1記事あたり3,000文字以上は~
- 内部リンクのアンカーテキストにはキーワードを含有して~
- とにかくページ数を増やして~
- 既存ページを見直すよりもとにかく新しい記事を足して~
- 構造化データのマークアップで順位が上がる
- ページに動画を入れると評価される
挙げたらキリがありませんね(笑)。そして、レビューアップデートが日本に導入されたりしたらまた一層こういった都市伝説的なセールスが跋扈するかもしれません。私から言わせれば“(コーディング以外に)コンテンツ作成において、何も考えずに暗記だけしなければならないようなテクニックはない”って感じなので、常に「これを入れるとこうなるから役に立つ」という因果関係で理解して挑むと良いと思います。
ぜひ“我が道”でコンテンツを極めてみてはいかがでしょう(極まることはありませんがw)。