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SEOが不要になる

私の個人的な意見です。個人的な意見というのは、確証が無い憶測での記事ということですので、ゆる~い感じでご覧いただければと思います。

SEOとはSearch Engine Optimizationの略で「検索エンジン最適化」の訳ですが、このSEOについて、何か特別なマークアップ以外はもう考えなくて良くなるのでは?という意見です。

GoogleとSEO

今までのSEO

そもそもWebサイトというのは、「誰にアクション(申込や行動)してもらいたいか」から始まり「誰に見てもらいたいか」を考えることから始まります。いわゆるマーケティングです。Webサイトのマーケティングです。マーケティングという言葉が非常に曖昧で難しいので、ここでは「誰が」「誰に」「どうやって」「アプローチするべきか」「調査・分析・戦略・実行」することと、限定的に定義付けしておきます。

そしてWebサイトのマーケティングを行う上で、検索エンジンからの流入をとにかく追っていくことが非常に有益でした。結果的に売上が上がるからです。しかし、その検索エンジン(側)の主役であるGoogleはマーケティングとしてのアルゴリズムが不足しており、マーケティング上最適なWebサイトが検索順位上最適な順位とは限りませんでした。つまり「マーケティングの追求≠Googleでの検索上位表示」ということです。

結果的に、WebサイトオーナーやWebマーケターはマーケティングを追求するのではなく、検索エンジン(Googleでの検索上位表示)を追求するようになっていきました。そして、それがいつしかSEOという形になっていったのです。だから、GoogleがどんなにあるべきWebサイト像や高品質なコンテンツ、検索ユーザーにフレンドリーであることを謳っても、それとは乖離した形でサイトオーナーによる“Googleを攻略するSEO”が後を絶たなかったわけですね。

これからのSEO

しかしGoogleによる機械学習やAIが盛んになり、アルゴリズムが複雑なビッグデータを処理・評価できるようになることで、私たち人間が定性的に感じるような要素さえも定量的に評価できるようになってきました。そして、不自然だと思われる仕組みや表示、方法に対して厳格な処置を施したり、検索ユーザーの意図を的確に捉えたりできるようになっています。

つまり、Googleによる評価やアルゴリズムがマーケティングの追求に則していくようになってきているのです。これはマーケティングの追求とGoogleの評価が比例してくることを意味しており、「マーケティングの追求≒Googleでの検索上位表示」になりつつあります。
内部リンク構造が…とか、ディレクトリ構造が…とか、高品質なコンテンツは…とか、それら全てはマーケティングの追求とWebサイトの使いやすさを徹底すれば自ずとクリアしていくようになってきています。

そうなると、もはやサイトオーナーが“SEOとして”やるべきことは、構造化データのマークアップやGoogleに向けて知らせる用だけの各種タグ、属性設定程度になってくるのではないでしょうか。もっと言えば「SEOは不要になる」のではないでしょうか。

Webサイトオーナーはこれからどうすべきか

マーケティングだけを追求し、SEO上のテクニックとしては常に最新情報が得られる状態にいることだけで充分なのではないでしょうか。Googleは「for Searcher」という姿勢ですが、Webサイトとしては「for Customer」という姿勢で運用していくことが重要だと考えられます。つまり、“検索クエリ”と“ターゲット”は全く違うものであることをよく理解してWebサイトを作っていかないと、ただアクセス数の多いだけのWebサイトになってしまいます。

私としては「Webサイトが誰のために存在しており、どういう体験をしてもらいたいか」を考え込んだ上で、検索ユーザーからターゲットを抽出していくという概念で情報設計していくのが良いかと考えています。SEOはマーケティング戦略に“後から付いてくる”イメージで捉えつつ、コーディングテクニックの部分だけ学んでいきましょう。

…というわけで、SEOに従事する者としては身も蓋もない内容ではございましたが、事実私が携わっているSEOコンサルティングはその大半がWebサイトのコミュニケーションコンサルティングに変貌しており、こういった状況を本当に実感しているのでございます。

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