Google I/O 2019にて、Google検索がAR(拡張現実)を活かした視覚的な機能を発表しました。既にGoogleの「The Keyword」でも取り上げられていますが、これは興味深い内容でしたので、ご紹介したいと思います。
AR検索
これからの機能として紹介されていますが、例えばGoogleで「サメ(Shark)」と検索し、そのリッチリザルト内検索結果の「View in 3D」とタップすると、3次元でサメを閲覧・確認することが出来ます。さらに、「View in your space」をタップすれば、ARを使って、実際の今いる空間の中にサメを登場させることが出来ます。それによって、サメの大きさや実物感を捉えることが出来るという仕組みです。以下がデモ画面です。
引用)The Keyword
Google Lensの新機能
また、Google Lensを使った新機能も登場しました。例えばレストラン等のメニューだけを見てもそれがどういう食べ物か分からなかったりします。そういう時はGoogle Lensを使って、メニュー名をタップします。そうすると、メニュー名をテキストで検索した検索結果が画像も含め案内してくれる仕組みです。つまり、テキストを読んでGoogle検索に打ち直して検索しなくても、直観的に知りたい情報を得ることができるようになります。以下がそのデモ画面です。
引用)The Keyword
他にも、Google Lensでは外国語表記の物(標識でも本でも何でも)にかざすと、その表記部分が自国語に翻訳された物になるという機能も登場しました。さらにGoogleのプログラミング言語であるGoogle Goと連携させることで、Google Lensをかざした部分の言葉を読み上げてくれる機能もあります。これは、目の不自由な人にとってはある程度有益となるのではないでしょうか。
直感性と直観性を重視した機能
今回ご紹介した内容はGoogle I/Oで発表された新機能や開発要件の中の一部ではありますが、個人的には非常に感動しました。直感的なLensの機能はもちろんのこと、直観的なARを活かしたことによって、バリアフリーとか言語フリーとかも包括したものとなっており、まさしく次世代検索の在り方を具現化したと感じました。
いやぁ、どんどんすごくなっていきますねぇ~。
しかし、この開発スピードに対して「理解できないよ、もう」と思っている人――まだ遅くありません。是非Googleによる「はじめてのAI」を勉強しながら理解を深めてみてください。