• レビュースニペットをGSCで確認

レビュースニペットをGSCで確認

リッチリザルトに関しては、リッチリザルトテストツールを使うことで、リッチリザルト対象ページの有無や構造化データマークアップの整合性やリッチリザルト化した表示例(結果のプレビュー)を確認することが出来ました。一方でSearch Console(以下:GSC)における[拡張]機能内にある構造化データのマークアップ検証について、あらゆるリッチリザルト対象項目にまだ充分対応していません。しかし今回、未対応だったレビュースニペット(いわゆる星評価が出る検索結果)に関して、GSCでもレポートしてくれるようになりました。

レビューリッチリザルト

Googleからの発表内容

GSCにおける[拡張]機能の中には、[速度(試験運用版)]や[モバイル ユーザビリティ]の他に構造化データの有効度具合を確認できる項目として[パンくずリスト][商品][求人][よくある質問]等がありますよね。

GSC内の[拡張]機能内の項目例
拡張の表示例

ここの項目に新たにレビュースニペット(星評価が表示される検索結果)が追加され、それに関する構造化データの有効度も分かるようになりました。リッチリザルトテストツールでは確認できましたが、飽くまでもURLを定点的に入力して検証できるだけで、サイト全体を通して不具合を確認できるわけではありませんでした。ですのでGSCに機能追加されるようになったのは有難いですね。

Search Consoleでのレビュースニペット新レポート機能

レビュースニペットは、対象のウェブサイトについてたくさんのレビュアーが評価したスコアをまとめ、平均値を端的に抜粋して表示させるものです。これはウェブ上で利用される構造化データで最も利用頻度が高いデータの1つであり、映画イベント商品のような様々な種類コンテンツを対象に何百万ものWebサイトが使用しています。

Googleが有効なレビューや評価のマークアップを見つけたら、星評価やその他概要情報を含んだスニペットによるリッチリザルト表示を行います。このリッチリザルトは検索結果画面にそのまま表示されたり、下記スクリーンショットにあるようにナレッジパネルの一部分として表示されることもあります。

本日Google Search Consoleで、レビュースニペットの実施に伴う課題の発見や、特定のリッチリザルトが自身のサイトパフォーマンスとしてどのように改善できるかを検証すべく、新しいレポート機能を含むレビュースニペットのサポートを発表します。また、リッチリザルトテストツールを使えば、指定したURLページを見直したり、マークアップしたソースコードの不具合を検証したりすることもできます。

レビュースニペット例

レビュースニペットの拡張レポートについて

サイトオーナーに最大限活用してもらうべく、新しいレビュースニペットレポートは、レビューまたは評価の構造化データをマークアップしているサイトを対象にSearch Console内で確認できます。レポートでは対象サイト内でのエラーや警告、有効なマークアップページを表示します。

そして、何らかの問題を改善した際には修正完了報告によって修正を検証できますが、その過程でGoogleは影響のあったページを再クロールすることになります。レポートでは、現在レビュースニペットとしてサポートされている全ての種類コンテンツを網羅しています。そのリッチリザルトのステータスレポートについてはこちらから詳細をご確認ください。

[拡張]のレビュースニペット

検索パフォーマンス上でレビュースニペット表示を確認

Search Consoleの検索パフォーマンスにおいて、[検索での見え方]を[レビュースニペット]でフィルタリングすることで、レビューや評価のマークアップされたページのパフォーマンスが確認できるようになりました。

[検索での見え方]のレビュースニペット

つまり、自身のレビュースニペットを設定したページにおける表示回数、クリック数、CTRなどをチェックすることができるようになり、様々な視点からパフォーマンスを分析することができます。例えば、自分のレビュースニペットからの流入がどのようなクエリ、ページ、国、デバイスから来ているのか等もフィルタリング可能です。

リッチリザルトテストでスニペットを確認

リッチリザルトテスト

ページにレビュースニペットの構造化データを設定した後、リッチリザルトテストツールを使って検証することができます。ページのURL、またはスニペット部分のソースコードを入力することで検証ができます。テストツールでは設定された構造化データのエラーや他の設定方法が表示されます。

これらの新しいツールによって、構造化データマークアップされたレビュースニペットがGoogle検索でいかに好影響しているか、より簡単に理解できるようになり、そして何か問題があった際の課題の把握にも繋がるでしょう。

ご不明な点は、Googleウェブマスターコミュニティへご連絡ください。

引用)Webmaster Central Blogより和訳

今後も増えるぞ!構造化データ

私の周りでこのレビュースニペットを活用しているサイトオーナーがおらず、申し訳ございませんが、この記事内で日本での例を挙げることが乏しくなっています。

ちなみに、Googleとしては今後も構造化データのマークアップを推進するだけでなく、リッチリザルト対象も多用化することに力を入れるとのことです(参考:「構造化データはもっと難しくなる」とGoogle社員が予測、構造化データはSEOの必須スキル | 海外SEO情報ブログ)。ですので、コーダーやサイト運用者は、今のうちに構造化データのマークアップやJSON-LDに関しても知見を深めておくことをお勧めします。今の段階から構造化データのマークアップに関して食わず嫌いをしていると、後々面倒なことになりますよ。私の感覚では、構造化データのマークアップに関してお伝えしても「ランキングには影響しないわけでしょ?」と仰る方もまだまだいます。「ランキング要因として捉えればそうかもしれませんが、SEOという見地で考えれば必要ですよね?」とお伝えしても(理解はいただけても)対応までには至らず…。

「SEOは検索順位だけではない」と言ってもまだまだ時間はかかりそうですね(笑)。

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