英語圏でのGoogleレンズの検索機能にマルチサーチという機能が追加されました。米国現地時間4月7日にThe Keywordにて発表されました。そのうち日本にも導入されるかもしれませんので、今のうちに一応ご紹介します。
レンズを使った画像とテキストのコンボ検索
Googleアプリの(Google)レンズ機能を使って、画像を検索対象とすることで関連画像が検索結果に表示されるのは既にグローバルで実装されています。今回はそれに追加してテキスト入力までできるようになる機能です。つまり、ざっくり画像検索したうえで、さらにテキストで関連させたり絞り込んだりすることができるようになりました。The Keywordでの発表内容を和訳してご紹介します。
検索の向こう側へ:マルチサーチの導入
自分好みの洋服や、気に入ったネイルアートをもう一度塗るための再現方法、また、誰かからプレゼントされた植物の手入れ方法などを探そうとした時、探しているそのものを表現する言葉がうまく出てこないということはありませんか。
Googleでは、どんなに表現することが難しくても、皆様が探している情報に辿り着けるよう常に新たな方法を模索しています。この度、テキストと画像を同時に使って検索する、今までにない新しい検索方法をご紹介します。Googleレンズのマルチサーチという機能を使えば、シンプルに検索するだけでなく、目にしたものに対してさらなる検索を投げかけることもできます。
ここでは、ファッションやインテリアに関する質問など、ビジュアルに関するニーズに応えるために、マルチサーチをどのように活用できるかを見ていきましょう。まず、AndroidまたはiOSでGoogleアプリを開き、Googleレンズのカメラのアイコンをタップ。その後、既に保存してある写真から検索するか、近所のコーヒーショップのおしゃれな壁紙の柄など、その場で身の回りの写真を撮ります。次に、上にスワイプして”+ Add to your search”ボタンをタップし、テキストを追加します。
マルチサーチを使えば、目の前にある物について検索したり、色やブランド等の視覚的な属性で検索を絞り込むことができます。Googleレンズを使って、実際に試してみましょう:
- スタイリッシュなオレンジ色のドレスを写した上で「グリーン」というクエリを追加して、別の色の同じドレスを探す
- ダイニングセットを写した上で「コーヒーテーブル」というクエリを追加してダイニングセットに合ったテーブルを探す
- 育てているローズマリーを写した上で「お手入れ方法」というクエリを追加する
これらは全て最新の人工知能の進歩によって、より自然且つ直感的に、身近な世界を理解できるようになっています。また、この機能をGoogle検索における最新のAIモデルであるMUMによって強化し、検索ユーザーが想像しうるあらゆる質問に対して、検索結果の品質向上に努めています。
この機能は米国の英語圏語のベータ版として提供されており、特にショッピング検索等の局面で最高の検索体験を発揮するでしょう。カメラ、音声、そして、テキストと画像を同時に検索するのに最適なマルチサーチを、Googleアプリで是非ともお試しください。
引用)The Keywordより和訳
確かに服等の物を探す際に、色やサイズの派生を絞る時に便利ですね。あとはやり方や関連等、画像で見たものの延長上に疑問に思うことを探すのにも便利なようです。今回のマルチサーチによって、Googleは、目と耳の両方から情報を取り入れることができたようなものですね。
検索結果の最適性追求だけではない
Google検索が目指しているのは、検索結果や表示方法等のいわゆるアウトプットの追求だけではありません。情報を多角的に取り入れ、またある時はそれらを同時に取り入れる等、インプットの追求にも注力しているわけです。人間同士の会話もそうですよね。目で見て耳で聞いて…。
Googleはまさに対話型検索の在り方を追求しているわけでございます。