• 新しい切り口で検索結果表示【Search On 2022】

新しい切り口で検索結果表示【Search On 2022】

引き続き米国現地時間9月28日に開催されたSearch On 2022のフォローアップ記事群からのご紹介シリーズです。

今までのSearh On 2022に関する記事はこちらの一覧からご確認ください

今回はThe Keywordの「検索により多くの声を届ける」という記事の和訳です。米国の英語圏中心に展開(予定)の記事ではありますが、情報として知っておいても良いかと思いますのでご紹介しておきます。

ネット談義内容の紹介と国際ニュースの紹介

Yahoo!知恵袋のような個人見解を求める質疑の書き込み等はどの国でもあるものです。Googleではそれをオンラインディスカッションと記載しています。今回の記事で私はそれを「ネット談義」と訳しているため、かなりカジュアルな印象を与えてしまうかもしれませんが、そういうネットでの書き込まれた議論やフォーラム記事を優先表示する機能が導入されたようです(米国の英語圏)。また、他国の事件報道に関しても得てして自国ニュース記事で知ることが多いとは思いますが、今後は他国ニュース記事を自国語に変換して表示してくれるようになるとのことです(2023年から英語圏で)。どちらも試験版要素が強いですが、特に2つ目の機能に関して、日本に導入されるようになったら非常に面白いですね。Googleの最新記事もこうしてわざわざ拾いに行かなくても済むようになるかもしれません(笑)。
 

検索により多くの声を届ける

Google検索の目的のひとつは、一般人による情報から権威ある機関の報道まで、幅広い視点で情報提供することで、世間を理解しようとする皆様に役立つことです。この度、Google検索にさらに多くの視点を付加し、検索した時の文脈や選択肢が増えるような2つの新機能を発表します。
 

ネット談義やフォーラムでの発言に注目する

フォーラムは、誰かから直接アドバイスを得たり、興味のある事柄について経験者から学んだりするのに便利な場所です。皆様からこのようなコンテンツの情報をもっとGoogle検索で知りたいというご意見をいただいたので、これらの情報が検索結果上で見つけやすくなるよう新たな方法を検討してきました。本日より、ネット談義にあるような多様で個人的体験を知りたいと思う趣旨の語句を検索すると、新しい機能が表示されるようになりました。
この新機能は「Discussions and forums」と名付けられ、Web上で人気のある様々なフォーラムやネット談義の中から、役に立つコンテンツが表示されるようになります。例えば、育ち盛りの子どもがいる家族に最適な車を検索すると、他の検索結果に加えて、複数の子どもを乗せるためのミニバンでの経験など、人々の適切なアドバイスを含むフォーラム投稿へのリンクが表示されるようになりました。
この機能は本日より、米国のモバイルの英語版ユーザーを対象に提供を開始し、他のあらゆる検索機能と同様、ユーザーが新しい機能に価値を感じているかどうかを長期的に調査し続け、検索者にとって何が最も有益かを見極めながら、将来的にこの機能を更新していくでしょう。
 

「Discussions and forums」機能例

 

ニュースにおける言語の壁をなくす

また、国際的なニュースを現地視点で理解するために、言葉の壁を無くす新しい取り組みも発表します。現在、Google検索をすると、皆様の設定言語で検索結果が表示されるはずです。そこで2023年初めに、機械翻訳を利用して現地の言語から翻訳されたニュース記事を簡単に見つけることができる新機能をリリースする予定です。
例えば、今月初めにメキシコで発生したマグニチュード7を超える大地震によって、メキシコの人々がどのような影響を受けたかを知りたいとします。この機能を使えば、自分の設定言語で書かれたニュースだけでなく、メキシコの出版社が発表したニュースの見出しを、自分の設定言語に翻訳された形で見ることができるようになります。またこの機能により、現地のジャーナリストによる信頼性の高い記事を読むこともでき、現地で起きていることを独自の視点で理解することができます。
 

メキシコの出版社から翻訳されたヘッドラインを表示するニュース翻訳機能の一例

 

この機能によって国際的なニュースを探している読者へ、関連する他言語の現地報道に結びつけ、より完全で正確な現地の報道にアクセスできるようになり、新たにグローバルな視点が得られるようになるでしょう。
こちらの機能は、これまでの翻訳作業を基に、フランス語、ドイツ語、スペイン語のニュースを英語に翻訳する形で、モバイルとデスクトップで提供を開始します。
Googleの目標は、ユーザーがWeb上から最も関連性の高い情報を見つけられるようにすることです。この2つの新機能により、Google検索に多くの視点をもたらし、ユーザーが情報に基づいた選択を行い、世界中で起こっていることをより深く知ることができるよう支援していきます。

引用)The Keywordより和訳

 

この記事でのポイントは以下です。

  • ネット内で記載されている個人体験談や質疑形式の書き込みなど、局所的な検索語句において役に立ちそうな内容であれば、優先表示して紹介してくれる「Discussions and forums」機能が米国の英語圏のモバイルで実装された。
  • 国際的ニュースや特定の国で起こっている事件に関して、母国語で報道された母国記事以外に、該当国の該当言語記事を母国語にして検索結果に表示。しかも信頼性の高い記事中心に。これによって、実際の現地ではどのように報道されているかが分かるようになる。これは2023年初めに英語圏でフランス語、ドイツ語、スペイン語のニュース記事を対象に実装予定(デスクトップ/モバイル)。

日本への導入は?

一切触れられていませんので未定です。ただ、「Discussions and forums」機能の方に関しましては、かなりテスト段階的要素が強く感じますので、米国で本格導入されることがファーストステップになる気がします。日本へはかなり先ですね。きっと事実確認やバズ、虚偽等のデバッグ要素が確立されてからなんだと思います。また、国際ニュース表示に関しても翻訳機能の精度次第かな、と。しかも翻訳機能の精度が向上したところで、そもそも検索エンジンは母国(語)記事内容を優先表示するように組み込まれているので、この辺の調整が非常に面倒そうな印象を受けます。

ですので、私は、どちらも日本への導入はかなり先になりそうだという個人見解です。まぁ、とりあえず今は話のネタ程度に…。

カテゴリー

新着記事

人気記事

過去記事