• SEOを成功させるCVRの向上に必要な最低限の要素

SEOを成功させるCVRの向上に必要な最低限の要素

仰々しいタイトルですが、私はCVR(コンバージョン率)の向上やセッションの向上がTwiddlers的にSEOに寄与すると信じて疑っていません。直接的な影響も然ることながら、CVRを向上させるための活動や運用、改善が結果的にSEOにも好影響を与え、Google検索からの評価にもプラスになると考えているからです。SEOフレンドリーなコーディングやマークアップ、CSS/HTMLの整理、表示速度、コンテンツの見直しがひと段落ついたら、その先にあるのはこういったCVR向上施策(CRO:Conversion Rate Optimizationとも言う)だと考えています。そこで、今回はそのSEOを成功させるCVRの向上に必要な最低限の要素を5つご紹介したいと思います。

1.情報や行動が行き詰まるページを作らない

Webサイトに来るユーザーに対して、常に次のコンテンツや次の行動への欲求を喚起することが大事です。そのため、サイト内で情報やユーザーの行動が行き詰まるページを作らないこと。ユーザーに対して、常時次に何をして欲しいかを明示し、道筋を作ることが重要です。例えば、コラム記事であれば解説後に、関連する記事を紹介するだけでなく、解説を受けたユーザーがどう思うか推察して、次の行動喚起を促すか自社サービスへ結び付けてリンク動線を設計することが必要です。サービス詳細ページであれば、申込ページだけでなく、次に申し込み手順(購入ステップ)や利用者の声を紹介するのもひとつです。
補足情報として紹介するあまり、どうしても情報が行き詰まるのであれば、その部分だけモーダルウィンドウにすることで、せめて同じページに留まってもらうようにすると良いです。ちなみにモーダルウィンドウは検索エンジンの評価対象としてくれますが、(タップというアクションをしないと表示されないコンテンツですので)検索結果のスニペットには表示されることはありません。

2.CTAのトンマナ統一

コンバージョンフォームへのリンクボタンであるCTA(Call To Action)はどのページに行っても同じ色味やトンマナに統一することが大事です。ユーザーがどのページに進んでも同じ表示がされていれば、潜在意識的に安心してボタンをタップできます。特に登録と購入、購入とレンタル等、コンバージョンの種類が複数ある場合は尚更、それぞれの色をサイト全体で統一すると良いです。また、「お問い合わせ」という言葉は何にでも使えてしまいますので、極力具体的な語句でリンク設置したほうが分かりやすいです。「お見積り依頼はこちら」「ご相談予約フォームはこちら」「購入前の会員登録はこちら」等としっかりナビゲートするようにしましょう。

3.内部リンクはリンク先に何があるか明示

若干2.と被りますが、全てのサイト内部リンクに関してはリンク先ページの内容が分かるように設置するようにしましょう。「知りたい人はこちら」よりも「○○の詳細情報はこちら」の方がリンク先ページに何が控えているか分かりやすく、ユーザーはタップしやすくなります。内部リンクバナーひとつ取っても、例えば「お見積り依頼はこちら」というバナーの下にテキストで小さく「依頼フォームに進みます」と明記するだけでユーザーは潜在的に安心してタップするものです。とても小さな気遣いですが、全体のUIデザインを損なわない形でとにかく徹底して分かりやすく親切な表記や使い勝手を追求しましょう。

4.よく読んでほしいテキスト付近に派手な演出はしない

たまに、凝りに凝ったUIデザインを目にすることがあります。非常によくできていて記憶に残りやすいWebサイトですが、その一方で文章の記憶が残らないものです。このようにギミックや動的な演出(動く要素や派手な演出)をする時は、ページやコンテンツの内容によって使い分ける必要があります。情報メディアのテンプレートが極力シンプルなのもそのせいです。テキスト文章をしっかり読んで欲しい時に、気が散る要素は極力排除したほうが良いでしょう。ユーザーにしっかりと読んで欲しいコンテンツの時は、周囲の背景デザインをシンプルにするよう心がけてください。

5.関係者の確認をテンポ良くし、制作者の温度を下げない

サイトを良くするために課題を提起し、改善のために全員がやる気になっているにもかかわらず、社内のポリシー確認のために何週間も時間がかかっていると、制作者の温度は下がってきてしまうものです。私の経験では1日1℃の割合で温度感は下がっていきます(そもそもの基準温度が分かりませんがw)。せっかくプランナーやデザイナー、ライター、コーダーがやる気になっているなら、極力当日中もしくは翌日までに確認すべきところを確認し、テンポ良く改善するディレクションやファシリテーションが重要です。これは私自身の経験としてもそうですが、制作者にとって、時間の経過とともに熱意や当時思っていたやりたいこと等、個人的に頭の中で持っていた熱い何かが冷めていくのが分かるものです。そして「OKです!進めてください」と言われる頃には「これ、なんだっけ?どうすれば良かったんだっけ?」とまたゼロから思い出さなければならず、そのせいで改善業務が遅れ、改善業務が遅れるせいで、ディレクターの熱も冷めてしまい…という悪循環になりかねません。

ファシリテーターやディレクターには、そうならないためのサーバントリーダーシップが求められるでしょう。

この5つを徹底するだけで全然良くなる

今回は5つの最低限要素をご紹介しました。特にSEOでビジネスをしている場合は、5.が重要ですね。言われてみれば当たり前のことだと思いますが、これがサイト内の全ページで徹底されているケースはあまり多くないです。まずはこの5つを徹底するだけでサイト全体のCVRは向上すると思いますので是非お試しください。

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