Googleの金谷氏が不自然な被リンク(リンク売買を行っていた)サイトネットワークに対して手動対策(通称:ペナルティ)を課したとツイートされていましたのでご紹介します。
対象は?
ツイート内容は以下の通りです。
本日検索結果を不正に操作するためのリンク売買を行っていたサイト ネットワークに対して手動対策を実施しました。PageRankを転送するリンク売買はウェブマスター向けガイドラインに違反します。意図せず行っていた場合は nofollow をつける等対策をとることをお勧めします。
https://support.google.com/webmasters/answer/66356?hl=ja …— 金谷 武明 Takeaki Kanaya(@jumpingknee) 2019年1月22日
この場合の「サイト ネットワーク」という言葉にはいくつかの対象が含まれているかと思います。
- 被リンク専用と化しているサイトページをGoogleインデックスから除外またはランキング下落
- リンクを売っている事業サービス社のサイトページをGoogleインデックスから除外またはランキング下落
- リンクを買っている事業サービス社のサイトページをGoogleインデックスから除外またはランキング下落
つまりリンク売買目的と化しているサイトページを複数抽出し、共通しているリンク先サイトページを抽出すれば、リンク売買ネットワークが発見できるわけですね。ですので「リンク売買を行っていたサイト ネットワーク」ということなのではないかと考えています。
実際に私が知っているリンク販売(SEO)会社が取引している事業サイトページを見ると…検索結果1ページ目からどこかに飛んでしまっていました。ここ数週間は見ていなかったですし、検索順位を記録していたわけではないので、今回のタイミングで手動対応の対象になったかは分かりません。しかし、確かにあるリンク販売(SEO)会社の取引先サイトのいくつかが検索上位から消えています。ちなみに、以前このブログでご紹介した有料外部リンク例のところです。
色々な意味で中小規模にありがち?
さすがに都市型の大手SEO会社でリンク売買をしている話はあまり聞きません。まぁ、ここで言う大手というのと知名度は別ですので何とも言えませんが…。実際には大手SEO会社の場合、今はビッグデータのマイニングや戦略立案等で企業(サイト)と取引するケースが多いようです。ですので、そちらに工数費用が掛かっていると思いますので、SEOとしても少顧客数で高単価な取引になっているのだと思います。
私の肌感覚ですと、問題なのはSEO費が10万円以下の事業サイトや地方の事業サイトです。「SEO費が少額だけど検索順位を上げたい=リンク買って手っ取り早く検索上位にするパターン」と「地方にあるせいでSEO知識格差が生まれ、悪質な業者に格安での順位向上を約束され契約するパターン」が多いように感じます。
いずれにしましても私は、以下のプロセスや意識が働いていると感じています。
- 取引費用が安いから自社SEOへの当事者意識が薄く、他力(業者)本願になる
- 他力本願だから、自分で手を動かそうとしない
- 他力本願だから、何かあったら業者にギャーギャー苦情を出す
私が声を大にして言いたいことは「SEOは自分で手を動かさなきゃ始まらない」ということ。せめて、その手を動かす部分を業者に依頼するのであれば、相応の工数費用は負担することが前提です。原因の発端は悪質な業者にあるのか、それとも悪質なSEO発注元にあるのか分かりませんが、私が思うに業者側はおそらく自己認識しているはずですので、SEO発注元が気付いて発注さえしなければ良いのではないかと思っています。
とにかく色々気をつけましょう。