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キーワードとターゲットは違う

最近、結構話していますが、SEOをしているとキーワードがターゲットであると勘違いしてしまうケースがありますので、その辺についてちょこちょこっと記事にしておきたいと思います。ちなみに「クエリ」での上位表示を狙う側から捉えると「キーワード」という呼称になるわけで、一般的に流入してくる検索ワードのことはクエリと呼ぶことを前提としています。

キーワードの考え方

一般的に考えれば、検索におけるクエリというのは「今まさにそのクエリに関する何かしらの情報を欲している状態」です。そして、ユーザーニーズは十人十色ですから「何かしらの情報」が何なのか1つに絞り込むことは難しいでしょう。そのクエリに対して、検索で上位表示をするためにコーディングやコンテンツを最適化しようとする側――つまりSEOする側からすれば、それをキーワードという言葉で捉えるわけです。

当然、キーワードは先に述べたように、あくまでも点在ニーズなわけですので、その中には色々なデモグラフィック(年齢、性別、年収、居住地、職業)のユーザーが詰まっているわけです。逆に言えば、一部の例外を除き、年齢ならではの検索キーワードや性別ならではの検索キーワード、富裕者層ならではの検索キーワードなんてほとんど存在しないわけです。

キーワードはあくまでも「十人十色に点在するニーズが言葉として詰まったクエリに過ぎない」ということを理解することが大事ですね。

ターゲットの考え方

「ターゲットの考え方」と言ってしまうと色々と面倒な話にはなりますが、ターゲットとは凡そ「サービス提供側が最優先の対象として狙うユーザー」という解釈です。つまり、サービス提供側がサービスの対象になると考えている人であり、そのターゲットとしてデモグラフィックやサイコグラフィック等の条件を絞るものです。

ということで、ターゲットとキーワードの違いを対照的に言うと、「ターゲットとは能動的に捉えた具体的条件のユーザーであり、キーワードとは受動的に捉えた抽象的点在ニーズ」なのです。当然、キーワードとなる抽象的点在ニーズは瞬間的で幅広い意味合いなので、ほぼターゲットを含有しているとも言えます。

にも拘わらず、さも「キーワード=ターゲット」だと思い込んでランクインページ(ランディングページ)にサービスを謳いまくるコンテンツを多く目にします。それではユーザーニーズも満たせないですし、(ユーザーニーズ第一に考えるGoogleでの)上位表示も難しいですし、どっちつかずになってしまいますよね。

キーワードをターゲット化するには?

だからこそ、情報設計は丁寧に行うべきです。まずは十人十色に存在する点在ニーズに幅広く応えられるコンテンツを設計・配置することで、ユーザーニーズを満たすことが大切になります。そして、その中からターゲットとして抽出できるよう、需要喚起することが必要です。この辺はコンテンツとしてテキスト文章だけでなくUIやデザインも非常に重要になります。

需要喚起した結果、しっかり付いてきてくれた検索ユーザーがターゲットとなるわけですので、合わせてサービス提供側のサービス内容や優位性をしっかりと謳い、解決策として提示してあげることでコンバージョンの導線を敷くことが良い設計となるでしょう。

ただし、これをランクインページ(ランディングページ)のみで達成させるか、複数ページに渡って移動してもらうか、この辺も情報設計や戦略によって変わるかと思います。

この辺の情報設計を細かく丁寧に徹底することで、ユーザーニーズとサービス訴求を兼ねそろえた真のSEOを実現できるかもしれませんね。

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