ここのブログで詳細に触れるつもりもありませんでしたが、SEOをご説明する上で頻出してくる順番にHTTPステータスコードをご紹介します。そもそも「301と302の違いは?」等を説明しなくても良いようにメモ程度に記載しておきますので、ステータスコードの詳細を理解されたい方はWikipediaをご参照くださいませ。
ミーティング時に頻出するステータスコード
実際に企業側のご担当者様がご存知であることを前提にお話ししてしまうケースがあります。一応カンペ的にここでご紹介しておきますが、順次追加していきますので都度ご確認ください。
リダイレクト系
とにかくこれが最も多い登場数だと思います。300系のステータスコードです。
301リダイレクト
恒久的なリダイレクト時に用いられます。ずっと転送しておきたい時に用いるもので、主にURLの正規化時に使用します。例えばwww.の有り無しやinde.htmlの有り無し時、ディレクトリ単位にアクセスする際に「/」を無しでURL入力すると、「/」付きでURLを返される等です。例えば以下のような設定ですね。
- http://www.fuwafuwa.biz ⇒ https://fuwafuwa.biz
- https://fuwafuwa.biz/index.html ⇒ https://fuwafuwa.biz
- https://fuwafuwa.biz/seo ⇒ https://fuwafuwa.biz/seo/
302リダイレクト
一時的なリダイレクト時に用いられます。2~3週間程度の間転送しておきたい時に用いるもので、とりあえず仮のファイルに転送したい時に設定します。本来であれば転送元のファイルで対応したいけれども、事情により一時転送するイメージですね。これに関しては”一時的”という理由上、静的に例をご紹介することが出来ないため、あしからず…。
ちなみに、厳密には302のステータスコードはfound(発見した)という定義です。本来の302の使用意図が異なってきたため、新たに307を一時的なリダイレクトとして正式に定義付けしていますが、転送のされ方やSEO上の解釈として、まだ一般的に302は一時的なリダイレクトとしています。ですので、ここでもそう定義付けしました。
「そこは302リダイレクトではなく、301リダイレクトに設定してください」等とよくお話しさせていただきます。リダイレクト意図として合致する方を選ぶために、この301と302の違いは重要です。
ちなみに、Google検索結果のスニペット部分でのURL表記は301リダイレクトであればリダイレクト先が、302リダイレクトであればリダイレクト元が、それぞれ表示されます。
エラー系
サイトページ自体が何かしらでリクエストエラーになった場合の種類です。これもサイト設計上、返さないとならないステータスコードとして知っておかなければなりません。400系のステータスコードです。
404エラー
ファイル自体が存在しない場合に未検出として出ます。アクセス時のURL入力ミスや昔存在していたファイルが削除されてしまった時等に目にすることもあると思います。そういった際は、404ページとして親切に返すこともユーザー体験上ポイントだったりしますので(参考「404ページデザインで遊ぼう」)、単純に「そのページは存在しません」ではなく、専用にデザインしておいても面白いと思います。以下例です。
ちなみに404が想定以上に増加するとGoogleからアラートが来ます。これは「大丈夫?404めっちゃ増えてるけど」という内容であり、直接的にSEO上不利になるわけではございませんので、ご安心ください。ただし、何かの間違いで404が増加しているのであれば、そもそものサイト構造が破綻してしまってSEO上不利になる可能性もありますので、404が増加した場合はその理由もしっかり把握しておくことが必要です。
403エラー
これは一部のユーザーのみが閲覧できるURLで、一般的には”立ち入り禁止“という内容です。アクセス権限が無いことを意味しています。「あなたはここに入っちゃだめですよ」というイメージです。社内イントラネットのURLを入力したりすると、こういうステータスで返されます。ファイル自体の存在はしているケースが多いです。
サーバエラー系
サーバの問題でアクセスできない状態の時に出現する500系のステータスコードです。この状態の時にGoogleクローラー(Googlebot)が来てしまうとマイナス評価になりますので注意が必要です。
500エラー
サーバ内に問題があった場合に返されます。サーバの記述やプログラムミス等によるものですので、人為的な原因が多いです。すぐに過失部分を修正した方が良いでしょう。
503エラー
いわゆるサーバのパンクや利用不可の状態です。サーバのメンテナンスやアクセス集中による容量オーバー、処理出来ない等によるものです。サーバの強化や時間の解決を願うことになりますので、すぐに対処できるものとは限りません。
存在系
ユーザーからのアクセス(リクエスト)に対して、しっかりと受け取ったという、200系のステータスコードです。
200 OK
完全に正しく存在し、表示されている状態です。普通に機能しているサイトページは大抵この状態です。「200OKなので問題ないですね」みたいな言い回しや「200OKになっちゃってますので、クローラーに対して見せないように…」みたいな言い回しの時に使用します。ポジティブにもネガティブにも使うケースがありますが、とにかく正しく表示はされているという理解で結構です。
今後も追記します
いかがでしょうか。状況に合わせて細分化して追記・ご紹介していきますが、とりあえず最低限これくらいは把握しておくべきだと思います。例え話でステータスコードを案内している記事が多いですが、例えられすぎて良く分からないということもございますので(笑)、ここでは例え話を極力回避してご紹介してみました。