ついに来ました。去年の夏頃に実装予定を発表していましたが、Q&Aとライブ動画の構造化データマークアップサポートに続き、今回How-toとFAQに関する構造化データもマークアップ支援するようになったと発表されました。
どんな内容?
「○○ やり方」「○○ 方法」「○○ しかた」等の検索(いわゆるHow-to検索)は非常に多く、Googleアシスタント(音声検索等)でも検索数は多いです。また、よくある質問に関しても、色々な企業サイト等がコンテンツとして実装していますが、そういったよくある質問に直結する検索クエリも非常に多いです。そこで、そういったクエリに対して直接的に回答できるように、Googleはリッチリザルト化を行います(特別枠を設けて検索結果に表示させるわけです)。そのリッチリザルトに選択されるように構造化データをマークアップすることができるようになりました。
公式にも以下のようにツイートしています。
Today we are announcing support for FAQ and How-to structured data on Google Search and Google Assistant, including new reports in Search Console to monitor how your site is performing. https://webmasters.googleblog.com/2019/05/new-in-structured-data-faq-and-how-to.html …
— Google Webmasters(@googlewmc) 2019年5月8日
引用)@searchliaisonより意訳
構造化データのマークアップ方法は以下です。
- How-toの構造化データマークアップ方法:
https://developers.google.com/search/docs/data-types/how-to - FAQの構造化データマークアップ方法:
https://developers.google.com/search/docs/data-types/faqpage
現在、Googleでは構造化データの実装におけるベストプラクティス(推奨方法)を案内しつつ、Search Console内でも実装内容のチェックが出来るようになっています(チェックに関しては、徐々に実装されている感じです)。ですので、今回の構造化データに関してもマークアップ手法とその管理チェック方法の両面でアナウンスされています。
引用)Webmaster Central Blogより意訳
1点、FAQの構造化データにおいて注意事項があります。このFAQ構造化データは公式サイトであることが対象で、掲示板やコミュニティサイトのようなUGM(User Generated Media)でのFAQ事項をマークアップしてはいけません。そういうものはQ&Aの構造化データを使うと良いでしょう。
FAQページには、特定のトピックに関してよくある質問と回答のコンテンツが表示されています。例えば、ECサイトのFAQページに、配送先についてや購入オプション、返品ポリシー、返金システムに関する回答等が記載されているケースがあります。そこで、FAQページの構造化データを使用することで、これらの質問と回答をGoogle検索やGoogleアシスタントに直接表示するようにコンテンツ形成することができ、検索ユーザーによくある質問に対する回答をすばやく発見してもらうことができるようになります。
FAQ構造化データは公式サイトページにおける質問と回答用です。フォーラムなどのように、質問に対する回答を投稿できる(ユーザー間同士のやりとりをする)サイトページにFAQの構造データマークアップをしないでください。その場合は、Q&Aページに対する構造化データを使用してください。
引用)Webmaster Central Blogより意訳
企業サイトには絶対オススメ!
私は企業サイトご担当者様に「よくある質問」コーナーの充実とHow-toに関して強く推奨しています。これはユーザーにとってもSEO上も非常に有益だからです。但し、Googleの例や既に表示されている内容を見ても「よくある質問」に関しては、一般的な内容に関する「よくある質問」というよりは、固有サービスに関する「よくある質問」のほうが対応色が強い印象を受けます。
ただ、いずれにしましても企業サイトにとっては接触機会拡大のチャンスですよね!
どこまでがリッチリザルト化するか分かりませんが、特に「○○の選び方」や「○○の実装方法」等、自社サービスに直結しやすいHow-toに関しては絶対マークアップしておいた方が良いと思います。さらにそういう動画をWebページにEmbedしたりすれば…非常にUXの高いサイトページになるかもしれません。
さぁ、ジャンジャンこの構造化データを活用しちゃいましょう!