もう何度も何度も何度もGoogleは案内してきていると思いますが、改めてGoogleは「Google検索の仕組み」ページのデザインをリニューアルして公開しました。合わせてThe Keywordでもその内容を案内していますので、和訳してご紹介します。
Google検索の仕組みについて
新しくGoogle検索の仕組みについてページリニューアルをしたため、今までのGoogleの取り組みと合わせて紹介しています。詳細は以下の和訳記事をご覧ください。
検索する皆様やビジネス上で検索の仕組みを学ぶために
日々、何十億もの人々が大なり小なり様々な疑問を解決するためにGoogle検索を行います。レシピを探したり、近くのコーヒーショップを探したり、または健康や金融、公民などの複雑なトピックに関する情報を検索したりと、Google検索は皆様が必要な情報を、必要な時に入手できるようにサポートしています。
一方で、Google検索の使命を果たすために、Google検索の仕組みについて情報を公開し、皆様が仕組みについて分かりやすくする必要もあるでしょう。そこで、Google検索の仕組み、Google検索の改善方法、そして皆様が探している情報を得るためにGoogle検索がどのように機能しているか、について透明性を確保するようにしています。
Googleで検索されるトピックの多くがそうであるように、Google検索は複雑に見えるかもしれませんが、皆様に簡単に理解してもらえるよう取り組んでいます。ここでは、Google検索の仕組みについて理解を深めていただくための方法をいくつかご紹介します。
ワンストップショップ
Googleでは本日、デザインを完全に一新したGoogle検索の仕組みWebサイトを公開しました。このWebサイトでは、壮大な哲学的な疑問に対してGoogleがどのように理解し、核心をつく答えを出しているかなど、Google検索の内側も外側も全て説明しています。
2016年に初めてこのサイトを公開して以来、何百万人もの人々にこのサイトは利用され、皆様の検索の仕組みについての理解を深めていただきました。最近では、Webサイトを最新版に更新したり、各項目詳細へより簡単に確認してブックマークできるようにしたり、検索の仕組みを説明する新たなリソースへのリンクを作ったり、よくある質問への回答を追加したりしました。
このサイトでは、ユーザーが検索バーに文字を入力した瞬間から、検索結果を得るまでの全体像をご覧いただけます。世界中の情報を整理し、皆様が探しているものを理解し、最も関連性の高い有益な情報につなげるために必要な技術や取り組みの概要をまとめています。
このサイトでは、Googleのランキングシステムが、インデックスに登録されている何千億ものWebページやその他コンテンツを、意味、関連性、品質、使いやすさ、文脈などの要素を考慮して判断し、最も関連性の高い有益な検索結果を瞬時に表示する仕組みについて詳細に説明しています。また、Googleがどのように検索の改善に取り組んでいるかも知ることができます。(2020年だけで4,500件もの改善がされました!)以下でご紹介するように、Googleは世界中の何千人もの検索品質評価者の協力を得ながら、Google検索上の変更を厳密にテストしています。この評価者のガイドラインは一般公開されており、検索がどのように優れたコンテンツを表示するかが詳細に説明されています。
見て学ぶ
検索の仕組み動画シリーズでは、検索がどのように役立つ情報を提供しているかを分かりやすく説明しています。ここでは、オートコンプリート予測の仕組み(もちろん読心術ではありません)やGoogleが検索でユーザーの安全を確保する方法、検索で広告が表示される仕組みなど、よくある質問に対する答えをご紹介しています。
また、Google検索の全貌を知りたい方、そして検索をより良くするために日々努力している舞台裏の人々について知りたい方は、ポップコーンを片手に「ホームビデオ」「Trillions of Questions, No Easy Answers」をご覧ください!
世界のトレンド
Googleトレンドでは、世界中の人々が何を検索しているかを簡単に知ることができます。Googleは15年以上前からこのツールを公開しており、人々がどのように検索を利用して情報を探しているのか、誰もが詳しい情報を得ることができます。Googleトレンドは、様々な地域で匿名化された検索結果を使用して、トレンドとなっているトピックや質問、社会的な変化に焦点を当てる、一般公開された最大級の情報庫です。これは、世界中においてWeb上で何を検索しているのか、その中を垣間見ることが出来る秘密の窓のようなものとお考えください。
関連記事:https://blog.google/products/search/best-trends-forever-15-years-google-trends/
Webサイトクリエイターへの透明性
Webをアクセスしやすくしていくという点では、Googleはサイトオーナー、パブリッシャー、ビジネス、クリエイター、それぞれのサイトやサービスがGoogle検索で見つかりやすくなり、成功に導くための支援や投資にもかなり注力しています。Google Search Centralでは、クリエイターは、経験豊富なウェブマスターからの専門的なアドバイスを受けられたり、1,000本以上のレクチャービデオを閲覧できたり、Web開発上のベストプラクティスを学べたりと、検索でのリーチを最大化するための様々なヒントを見つけることができます。
Googleは日々、検索をより良く機能させるために、小さなことから大きなことまで様々な改善を行っています。サイトオーナーやコンテンツクリエイターの皆様に関係するる実用的情報がある場合には、その変更点をお知らせしアドバイスするよう努めています。Googleは、できる限り多くの情報を提供することを目指していますが、同時に検索結果の整合性を守り、スパムから可能な限り検索結果を安全に保つ責任も負っています。そのため、検索エンジンのアップデートについて多くの情報を提供していますが、すべての情報の詳細まで公開することはできません。そうしないと、低品質なコンテンツを排斥しようとするGoogleの取り組みや情報を逆手に取った悪徳手法が生まれてしまうからです。
この20年でGoogle検索は大きく進化しましたが、Googleの運営の核となるものは1つです。それは、Googleのアプローチに関する透明性と、すべての人に普遍的にアクセス可能な情報を提供するという保証です。新しくなった検索の仕組みWebサイトで、進化し続ける検索機能をご覧ください。
引用)The Keywordより和訳
Googleの使命
検索エンジンの仕組みについてを完全にブラックボックスにしてしまうと、妙な都市伝説や疑いを生んでしまいます。「リスティング広告の出稿額と検索順位は比例している」とかですね。そうなると独占禁止法的に(特にEUのほうで)Googleに白羽の矢が立ってお金を払わされるという…定期的なこの妙な闇が生まれるわけです。でも、だからと言って完全に検索の仕組みを細かく公開すると(Googleが記事内でも記載している通り)Googleの仕組みを逆手に取って検索順位を操作しようとする悪徳業者やハッカーが現れてしまいます。ですので、Googleは抽象的且つ具体的に検索の仕組みについてどう動いているか定期的に発信していかなければならないのです。しかも、少しでもテクノロジーで後手に回ってしまうと競合会社や他の大企業に負けてしまい市場を失いかねません。リーダーというのも大変ですね…。
ですので、Googleは定期的に「検索の仕組みの透明性」「安全への取り組み」「最新のテクノロジー」「すべての人へ公平な利益を」という点において発信し続けなければならないわけですね。ですので、私のこのブログを読んでいる人には“釈迦に説法”な内容ですが、検索の仕組みについて今一度理解しておくと良いでしょう。むしろSEO業務に入りたての人やWebサイト制作会社、Webマーケティング関連業務の新人向けのコンテンツとしては非常に分かりやすいので、教育プログラムとして宜しいかと思います。