Googleは米国現地時間12月6日。Twitterにて、12月5日付けでヘルプフルコンテンツシステムがグローバルに導入されたとツイートしました。ヘルプフルコンテンツシステム(当時の名称はヘルプフルコンテンツアップデート)は2022年8月に英語圏でロールアウトし、いずれ全国展開するとGoogleは言っておりましたが…たった4ヶ月弱でグローバルに展開した模様です。
The Dec. 2022 helpful content update was released Dec. 5, starting to become more visible today & will take about two weeks to fully roll out. It improves our classifier & works across content globally in all languages. Our help page explains more: https://t.co/MS7hbcBTsp
— Google Search Central (@googlesearchc) December 6, 2022
引用)@googlesearchcより和訳
どんな感じになりそう?
そもそもヘルプフルコンテンツシステムは、検索エンジンのトラフィックをただ稼ぐために作られたコンテンツではなく、人が人のために書いたオリジナルのお役立ちコンテンツが検索結果に表示されるよう調整する検索ランキングシステムです。つまり、クローラーファースト(検索上位だけを意識して人間には役に立たない)コンテンツのページを駆逐するランキングシステムということですね。これにより捕捉されたページが多いと対象サイト全体のランキング評価が下落(独自シグナルで下落する)し、評価を復調させるためには捕捉されたページを削除することを推奨しています。
今回のヘルプフルコンテンツシステムのアップデートは一般的に知る限りではリリース後初めてのアップデートとなるわけで、Googleのツイート内容を見る限り、精度が増したようですね。そして他言語でも通用するシステムになったため、全言語の全ページを対象にグローバル展開するようになったとのことです。2週間なので…米国現地時間の12月19日までロールアウトが続くとのことです。
初速に変化は無さそう?
今回のヘルプフルコンテンツシステムによる日本の影響度について…これは私の予測ですが、まずはAI等を駆使して自動生成された——昔で言うところの“ワードサラダ”みたいなテキストコンテンツのページが排除されるのではないでしょうか。もしくは日本語としては一応、主語や述語等が成立しているものの、中身が薄すぎるコンテンツが排除される、って感じでしょうか。
第1回目からバッサバッサと網羅性のみを追求したコンテンツを斬っていくことはしないかな、と思います。なので、普通にサイト運用していればまずは問題ないと私は考えています。しかし、次のタイミングでは分かりません。「メリット」「デメリット」「とは」「注意点」等をテキトーに表面的に記載したコンテンツは、いくら人が書いたとはいえ評価されなくなるかもしれません。いまだにそういうコンテンツを大量に納品するSEO業者も多いですよね…あれじゃあ、実施後のコンテンツ整理も大変そうです(笑)。
今のうちに、自分のWebサイトコンテンツは問題ないか、見直しておくと良いでしょう。