• SEO運用の計画性を持つ

SEO運用の計画性を持つ

私は正直、SEOというのにPDCAはなく、常に“その時最高だと思う施策やコーディング、コンテンツを最大限行う”ことだと思っています。だって、PDCAにおいて「このやり方が良い」と思ったところで、同じやり方が別のページやサイトで通用するかも分からず、また状況や競合、流行は常に変化するので過去の良策が現在でも良策になるとは限らないからです。せめてできることと言えば、運用における心構えや労働方法、着手すべき箇所の棲み分けと計画性くらいかな、と思います。

そこで今回はSEOの運用における計画性についてご紹介したいと思います。

週次改善業務と月次改善業務の棲み分け

冒頭に申し上げました通り、SEOは常時最高だと思うことを最大限行うことです。しかしその思いが強すぎると、逆に毎日フル活動することが正しいと思い込んでしまい、むしろ何も手に付かなくなる、なんてこともあります。ですので逆に「今日はここまでしかやらない」という境界線を自分に作ってあげることが大事だと思っています。

そこで私が推奨しているのは週次で修正する業務と月次で修正する業務を使い分けながら立体的に改善作業を進めていくという運用方法です。具体的には週次で改善する業務はミクロな作業で、月次で改善する業務をマクロな作業とし、それぞれの行動KPIを立てて日々の業務に落とし込んでいく方法です。
 

週単位で割り振って改善するSEO運用

1日あたり2時間~3時間程度をかけて作業する業務です。私が考えるこれら業務は週単位で完結できる量と質が好ましいです。必然的にコーディング最適化系業務となってきます。以下作業内容の例です。

  • 検索結果を見てtitleタグとmeta descriptionを見直す(h1タグやdata-nosnippetも含む)。
  • Search Consoleを見てmeta各種タグ(リダイレクト、canonical、noindex、等)の正常作動チェック&改善。
  • リッチリザルトテストツール等を見て構造化データのマークアップの正常作動チェック&改善。
  • XMLサイトマップ、robots.txtの各種ディレクティブや正常作動チェック&改善。
  • PageSpeed Insights等を見て、表示速度やパフォーマンス(Core Web Vitals)をチェック&改善。
  • Search Console等を見て、各ページのインデックス状況とランキング状況を確認。
  • URL命名規則や内外部の発リンク、被リンクを1ページ単位で正常作動チェック&改善。

 

月単位で割り振って改善するSEO運用

こちらは1日あたり3時間~4時間程度かけて作業する業務になるかと思います。月単位で大規模に考えるべき量と質になります。これ以上はリニューアルとかそういった話になるわけで、SEO運用内における改善業務としては月単位の業務が最大かと思います。必然的にコンテンツやサイト全体の業務が中心となります。以下作業内容の例です。

  • コンテンツの追加、最新性維持、改善、まとめ直し等
  • 数十ページ以上の複数のページ間を跨いだ修正、改善等
  • 新規ページやページ群、ディレクトリの作成等
  • サイト構造(内部リンク構造、ディレクトリ構造)の改善等

日々の業務としての作業は同じでも作業規模でKPI化

「結局、日々やることは同じようなものじゃないか」と思われがちですが、私が見ている限り、週単位で行うような業務を月単位で行っている企業ご担当者様も多く、SEO運用業務をメタ認知できていないケースが目立ちます。

ですので「何を週次で終わらせて、何を月次で終わらせるか」というKPIを立てて計画的なSEO運用をオススメします。

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