Googleは米国現地時間7月5日、「URL structure best practices for Google(日本語版:GoogleにおけるURL構造のベストプラクティス)」ドキュメントにおいて、フラグメントURLの取り扱いについて明記したと発表しました。日本語版は修正されていませんので、英語版を和訳してご紹介します。要はURLに/#/を入れないで、という話です。
発表内容と解説
まずは、GoogleのLatest documentation updatesでの内容をご紹介します。
Clarifying fragment URL guidance
What: Clarified our guidance about fragment URLs in the URL structure documentation.
Why: To make it easier to find the guideline about fragment URLs, as it was previously only mentioned in the JavaScript and mobile sites documentation.
フラグメントURLの案内を明記
内容: URL構造ドキュメントでフラグメントURLに関する案内を明確にしました。
理由: フラグメントURLに関するガイドラインは、以前はJavaScriptとモバイルサイトのドキュメントにのみ記載されており、今回を機に確認しやすくしました。
つまり、URL構造のドキュメントでもフラグメントURLに関する明記をするようにしたとのことです。実際に英語版の「URL structure best practices for Google」ドキュメントには以下の表記が追記されています。
非推奨:フラグメントURL例:
この/#/を途中に挟むと言うURLの仕組みは、Webアプリ等ではよく使われるようなのですが、このURLに対してGoogleは正確に読み込むことができないので非推奨です、とのことです。
例えば、Webページのある箇所をクリック(タップ)した際に、わざわざページ全体の読み込みをさせずに一部のコンテンツだけを切り替える(一部だけが切り替わるような動き)をさせ、その際にURLも変える(例:/about-1/から/about-2/に変わる)ことがJavaScriptで可能です。その際、/#/aboutや/#!/aboutのように/#/や/#!/を使って制御する仕組みをやめてくれ、とのことです。主にWebアプリ系でこういったURLを散見しますが、GoogleはこのURLを認識できないようです。
まぁ、普通にHTMLコーディングできる人にとっては常識かもしれませんが、アプリを主にしているエンジニアにとっては癖でついつい設定してしまいがちなので気を付けましょう。