Googleでは米国現地時間2月22日、Google Search Consoleのユーザー権限に伴う新機能(旧ウェブマスターツールで利用できていたもの)を実装し、オーナーの権限やその他ユーザーの権限における各機能が追加されたことを発表しました。まだ英文版しか公開されていませんので、和訳してご紹介します。
Googleからの発表内容
Search Central Blogによると、確認済みオーナーの履歴やトークン(所有者であることをGoogleが確認するために、HTMLに入れ込むタグやサイトにアップするドキュメント)の履歴状況、従来の確認済みオーナーから新しい確認済みオーナーに移行するに伴うトークンの変更、確認済みではないオーナーの権限範疇変更について機能付けできるようになったとのことです。
Search Consoleのユーザーと権限管理のアップデートについて
本日より、Search Consoleのユーザーと権限設定を更新し、所有権とユーザー管理に関する機能を取り入れました。過去を遡れば、これらの機能は以前のウェブマスターツールでのみ利用可能な機能でした。
ウェブマスターツールは、長年にわたって検索界隈のコミュニティに貢献してくれていました。今回の更新により、当初掲げたSearch Consoleへの完全機能移行という目標にまた一歩近づくことができ、ユーザーに対してより良く、より速い、最新の体験を提供できるようになったと考えています。
Search Consoleの新しいユーザー管理機能
Search Consoleのユーザーと権限管理に追加された機能は以下の通りです:
- 確認済みオーナーと委任されたオーナーの区分け
- 確認済みオーナーの削除が容易かつ即座にできる(オーナーのトークン削除は不要)
- 委任されたオーナーは権限レベル(オーナー、フル、制限付き)を変更することが可能
- プロパティで確認した今までのトークンとそのユーザー履歴の確認が可能
- オーナーの権限変更履歴の確認が可能
ベストプラクティスとして
Search Consoleでユーザー権限を管理する際のベストプラクティスをいくつかご紹介します。
まず、ユーザーの業務上必要な権限レベルを付与します。確認されていないオーナーの権限レベルは、[その他の操作]メニューから変更できます。また、対象プロパティで作業しなくなったユーザーについては権限レベルを取り消したり権限を変更したりして、Search Consoleのユーザーと権限ページから定期的に権限を監査し更新するようにしましょう。
確認済みのオーナーを削除する場合、そのユーザーのすべての確認トークンを削除することもご確認ください。これは本日展開する更新機能の1つで、削除されたオーナーが再びアクセスできないようにするために、残された所有者のトークンを見直すことができるようになりました。
特定のSearch Consoleレポートについて一度だけ共有したい場合は、Search Consoleにユーザーを追加する代わりに、そのページで[共有リンク]をクリックすれば、いつでもレポートを共有することができます。
今後数ヶ月のうちに、(Search Consoleに移行しておらず)単独で機能しているウェブマスターツールは廃止される予定です。毎度のことながら今回も、皆様からのフィードバックをお待ちしています。Search Console内のフィードバックフォームまたはヘルプフォーラムから質問やフィードバックをお寄せください。
引用)Search Central Blogより和訳
今回の機能によって、「あれ?Search Consoleの権限について誰に何を言えば良かったんだっけ?」「あの人、退職しちゃったからもう分からない。プロパティを作り直すか」「トークン入れたの誰だっけ?」等がなくなりますので、企業単位で管理しているケースには非常にありがたい機能かと思います。実際に、エージェンシーに作ってもらって、その後運用担当が変わって、当時のエージェンシーとはもう付き合いが無い等の場合も楽になると思います。
Search Consoleの権限は定期的にスクリーニングを
特に複数人でWebサイトを管理している場合、同じ社内でも何人もフル権限者がいたり、外部の会社の人として制作会社や広告会社、SEO会社が入っていたりすると、管理が煩雑化します。もちろん情報の流出にも繋がります。SEOにおけるアセットマネジメントの一環としても定期的にSearch Console内の[設定] > [ユーザーと権限]からチェックすると良いでしょう。