GoogleがSEOに関するサイト所有者向けのガイドライン名と一部内容を変更・更新しましたのでそのご案内です。米国本国では現地時間10月13日にドキュメントの変更についてSearch Central Blogにて発表されましたが、日本語バージョンでは、10月18日に検索セントラルブログにて発表されました。具体的には「ウェブマスター向けガイドライン」という名称が「Google検索の基本事項」という名称に変更され、併せてドキュメント内の各セクションで追記や改訂がありました。
In 2002 we launched a page with a set of guidelines for site owners that gave an overview of best practices when it came to building a site. A lot has changed since then, so today we're launching a refreshed, simplified version of the Webmaster Guidelines:https://t.co/0xXAcwDHSI pic.twitter.com/QotRXJLieT
— Google Search Central (@googlesearchc) October 13, 2022
引用)@googlesearchcより和訳
変更内容は?
Googleの最新ドキュメント情報によると以下の変更がございました。変更ドキュメントに合わせて、ここではざっくり私の言葉でご紹介します。
- Google検索の基本事項:ウェブマスター向けガイドラインの概要ページに代わるものです。技術的要件、スパムポリシー、主要なベストプラクティスに関する新しいセクションが追加されています。
- Google検索の技術的要件:Google検索で表示するためにGoogleがウェブページから取得する必要がある内容が記載されています。
- Googleウェブ検索のスパムポリシー:ウェブマスター向けガイドラインの品質に関するガイドラインセクションに代わるものです。より関連性の高い例を取り上げ、より正確な表現を使用するように改訂しました。主な更新内容は次のとおりです。
- リンクスパム:有料リンクとリンクプログラムに関する以前のページを統合しました。
- マルウェアと悪意のある動作:以前はGoogleサイトの [セキュリティ] セクションに記載されていた情報を統合しました。
- ハッキングされたコンテンツ:以前はGoogleサイトの [セキュリティ] セクションに記載されていた情報を統合しました。
- 内容の薄いアフィリエイトページ:内容の薄いコンテンツとアフィリエイトプログラムに関する以前のページを統合しました。
新しいセクションの一部を以下に示します。
- 有用で信頼性が高く、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成:このドキュメントは、有用なコンテンツに関するブログ投稿とコアアップデートに関する投稿に記載されているアドバイスを集約したものです。新しく作成されたコンテンツは記載されていません。
検索セントラルブログによると「ウェブマスター向けガイドライン」というドキュメントに代表されるような「ウェブマスター」という言い方がそもそも古い言葉で誰もピンと来ないのではないか、という考えから「ウェブマスター」という用語を廃止し「ウェブマスター向けガイドライン」も「Google検索の基本事項(英名:Search Essentials)」という名称に変更したとのことです。
そうなると「ウェブマスター向けガイドライン」という用語を変更していかなくてはなりませんが、併せて各ドキュメントも見直していたので一斉発表した感じですね。
Google検索の基本事項
そして、新たにガイドラインとして設けたGoogle検索の基本事項に関しては、技術的要件、スパムポリシー、主なベストプラクティスというセクション分けをし、それに沿ってそれぞれドリルダウンして説明している流れとなっています。
Google検索の技術要件
この技術要件では、「そもそもGooglebotがクロールできるようにしておかないと検索結果の表示は始まらないよ。でも、もちろんそれだけではないのでいくつか基礎的なことに注意してね」という内容です。相当基礎的な内容です。
ウェブ検索のスパムに関するポリシー
このスパムに関するページは重要です。SEO中級者以下の人は改めて読んでおくことを強くオススメします(上級者でもおさらいした方が良い。他の人に説明しやすいから)。要は「Googleはこういう行為を禁止しているので絶対やらないでね」という話を切り口別に紹介しています。しかも結構具体的に例を挙げながら説明してくれていますので分かりやすいです。実際、この禁止事項を行った場合、検索順位が上がる可能性もあります(Googleのランキングアルゴリズムの虚を衝く方法なので)。ただし、それがGoogleに見つかった場合は検索順位を下げられたり、インデックスから除外されたり等、かなり厄介な事象(手動対応)が待っています。厄介な事象が待っているから…という理由ではなく、Googleというプラットフォームを活かしたいならGoogleが禁止していることは止めようね、って話ですね。その他の詳細も含め以下、私のツイートをご参考ください。新しいセクションも入っています。
「ウェブマスター向けガイドライン」から「Google検索の基本事項」というドキュメント名称変更に伴い、改めて読むべき「ウェブ検索のスパムに関するポリシー」について。https://t.co/P7jCV9aLKR#SEOライティング #webライター初心者 #webライターと繋がりたい #アフィリエイト #ブログ初心者 pic.twitter.com/dYlWK7ewTZ
— 清野 剛|CVR向上支援 (@keyouknow) October 19, 2022
有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成
この品質を高めるためのページは、新しく追加されたりした内容があるわけではございませんが、今までのヘルプフルコンテンツアップデートとコアアップデートの内容を要約したページとなっていますので、非常に便利だと思います。
良質なドキュメント改善になったと思います
今回のドキュメントにおいて、やはり大事なのはスパムに関するページと品質を高めるためのページで、良くまとまっていると思います。特にわたしのようなエージェントワークをしている者にとっては、第3者に説明しやすいので、非常に助かります。
また、同日(10月13日付)に各主要アップデートに関するページ(コアアップデートとヘルプフルコンテンツアップデートは日本語版有)も改めて公開したようですので、是非併せてチェックしてください。
以上、Google各種ドキュメントの更新の話でした。