今回、Google Dance Tokyo 2018に出席してきました。そこで、せっかくですので参加レポートとしてご紹介したいと思います。というか、今出席中でリアルタイムにレポートしています。
はじめに
入場が混雑して30分遅れでスタートしたGoogle Dance Tokyo。今回は個人法人問わず参加されているので、皆さんラフな格好が多いですね。ジーンズ姿も目立ちます。なんたって21時までやりますから、長期戦です。ちなみにイベント名での“GoogleDance”という名前の由来は「今でこそ、Googleの検索の各種パイプラインは常にアップデートしているけど、昔(2000年代初頭)は月イチとかにバッチ処理でインデックスのアップデートをかけていた。そうすると、アップデートをした途端に検索順位の大幅なアップダウン変動があった。それを“GoogleDance”と巷で言うようになった。それをモジってSergey Brin氏がイベントで名前を使うようになった」とGary Illyes氏が説明していました。
最初にGoogle金谷氏がサイトオーナー向けにGoogleの3つのサービスを紹介されていました。何かあったらまずここを見ると良いでしょう、とのことです。恐らくSEOを業務としている方にとっては周知のサービスかと思います。
- google.com/webmasters:ここからフォーラムだったり、ヘルプだったり、サポートだったりに行けるので、是非都度こちらを見るようにしてください、とのことです。
- Webmaster Help Forum:ユーザー同士での交流と質疑応答の場。Top ContributorsとRising Starsもご紹介されていました。
- Webmaster Office Hours:定期的にハングアウトでGoogle社員に向けて行われる情報交換の場です。
ということで、全てが有意義な内容だったのですが、特に個人的に勉強になった箇所をレポートしたいと思います。
Google中の人によるスピーチセッション:気づき
個人的に気になったものをご紹介します。
Google Homeについて
Google徳生氏によるスピーチです。Action on Googleの説明として、現在どんどんアップデートされているGoogle Homeの機能。実際に「日本史語呂合わせ」等を実演しながら、現在の機能を紹介してくれていました。
SEO中級者になるために
Google長山氏のスピーチです。初級者として「ユーザーを知る」「モバイル対応をする」「Google Search Consoleを使う」「ガイドラインに準拠する」「Googleに訊く」の5つを昨年のGoogleDanceTokyoで話しました(Recap:Webmastering 101)。今回はこの5つに加え、Googleに訊かなくてもある程度分かるようになるための話がありました。
SEOとは何かを知る
情報伝達の加速化・円滑化が重要であり、その情報伝達のタッチポイントはどこにあるのか、➀Webサイトと検索エンジンのインタラクティブ、➁ユーザーと検索エンジンのインタラクティブ、➂Webサイトとユーザーとの直接的インタラクティブ。この➂はUXという概念で示されるので、それ以外のSEOとしての➀と➁にフォーカスして話します。➀はGoogleにサイトをきっちり理解させる。➁ユーザーにとって魅力的なサイトを作る、ということです。
<Googleを知り、ユーザーを知れば、百Query危うからず>(©長山氏)
まずは自分のサイトを理解しましょうとのことです。自分のサイトを知らなきゃ…そりゃあ情報伝達の円滑化は出来ないわけです。つまり、
1.トピックは何か
2.重要なページはどれか
3.主要なオーディエンスは誰か
4.競合サイトはどこにあるのか
この4つが出来た上で、はじめて次に検索エンジンを理解していくべきでしょう。検索エンジンには3つの手段「Crawling」「Indexing」「Ranking」を用いて、アプローチ理解していくことができます。これをしっかり行っていくことで、全てのステージにおいて重要なページがクロールされ、インデックスされ、ランキングされるわけですね。
クロールインデックス制御の三種(?)の神器
➀Webサイトと検索エンジンのインタラクティブを行う上での制御方法紹介です。
- robots.txt
- Noindex
⇒どちらも検索エンジンにNOを伝える指示ですが、クロールに「インデックスしないで」と言うのと「来ないで」と言うのとでは違うよ、という話です。
- Sitemap
⇒Sitemapは.txtファイルでも充分です。それで、Google Search Consoleでサブミットすれば良い。
- Canonical
ランキングの制御
➁ユーザーと検索エンジンのインタラクティブを行う上で、ランキングを制御するのではなく、ユーザーにとって有益なコンテンツを作り続けていきましょう、という話です。それはぶっちゃけ答えが無いです。実際、ユーザーニーズは多様ですし、クエリによって異なります。ランキングはクエリに依存するということです。ですので、自分のWebサイトにおけるクエリをポートフォリオ化していくべきとのことです。
それには『OHATPAM』(©長山氏)の原理で検証すると良いです。
- 観察(Observation)
- 仮説(Hypothesis)
- 分析(Analysis)
- 検証(Testing)
- 計画(Planning)
- 実行(Action)
- 看視(Monitoring)
こうした漸進的改良の循環を回すことが大事だとのことです。あと、愛と情熱ですね(笑)。
ウェブマスターオフィスアワー
次に、予め用意されていたGoogleへの質問内容に回答していく情報交換コーナーです。先日発表された「MFI開始」についての話やAMP Roadshow Tokyoの紹介等が中心でした。しかし、こちらは既にYouTubeにあがっていますので、それをご覧頂ければと思います。
感想:楽しかったです!
取り急ぎ私からは以上となります。リアルタイムで本ブログを書いていましたが、感想としてはとにかく楽しかったです(楽しいです)。本当に楽しく勉強できました!(しています!)
Googleの方々、お疲れ様でした。本当に有意義な時間をありがとうございました。
来年も当選出来れば是非参加したいと思います!