• ショッピング枠が無料化

ショッピング枠が無料化

Google検索結果にショッピングタブとして登場するGoogleショッピングへの掲載が無料化されます。これも新型コロナウィルスによる影響で店舗側とコンシューマー側のコミュニケーションが取れない中、少しでもオンラインでのEC救済が出来れば、というGoogleによる特別措置です。4月中に米国で施行され、年内には(日本を含む)グローバルに無料展開していく予定とのことです。

Googleからの発表内容

GoogleのThe Keywordでは以下の内容が発表されています。

Googleでの販売が無料に

小売業は長年にわたって様々な脅威に直面してきましたが、新型コロナウイルスの大流行によってその脅威が特に激化しています。実店舗の閉鎖が続く中、デジタルコマース(電子商取引)は小売業者の生命線とも呼べるかと思います。また、消費者のオンラインショッピングの増加に伴って、生活必需品だけではなく、玩具や衣服、家庭用品などの商品を検索するユーザーも増えています。現在、苦境に立たされている企業にとって、これは消費者とのコミュニケーションを復調させるチャンスとも捉えられる一方で、その多くの企業は事業を拡大していく余裕がないのも事実です。

このような困難な状況を考慮し、Googleは、検索上での商品販売を無料にする計画を進めています。来週以降Googleショッピング(タグ)の検索結果は、そのほとんどが無料掲載で表示され、Googleへの広告出稿有無に関わらず、店舗と消費者の結びつきがより強固になるでしょう。毎日何億回もGoogleショッピング検索がされており、多くの小売業者は需要に相当する商品在庫を持ち、出荷準備まで整っていますが、一方でオンライン上だとなかなかユーザーに見つかりづらいというのが実態です。

小売業者にとっては、この変更が買い物を求めて日々Googleを訪れている何百万もの人々に無料でリーチできるようになるでしょう。買い物をする人々にとっては、より多くの店舗の商品がGoogleショッピングで検索できるようになるでしょう。広告主にとっては、有料広告枠だけでなく無料掲載枠を追加できるようになるでしょう。マーチャントセンターとショッピング広告を利用している小売業者は、無料掲載するために何かする必要はありませんが、これからマーチャントセンターに新規登録しようとしている小売業者には、合理的且つスムーズな登録プロセスになるよう、Googleとして数週間~数ヶ月かけて取り組んでいきます。

Googleショッピング

今回の無料掲載への変更は4月末までにアメリカで実施され、年内には世界的に対象拡大できるよう目指しています。ヘルプセンターには、無料の商品リストやショッピング広告への参加方法などについて、より詳しい内容が記載されています。

また、PayPalと新しくパートナーシップを結び、加盟店が自身のアカウントとリンクできるようにしました。これにより新たな販売掲載の手間が改善され、さらにユーザーにとっても高品質の検索結果を提供できるようになります。また、Shopify、WooCommerce、BigCommerceなど、加盟店の商品や在庫の管理を支援する既存のパートナーとの連携を強め、あらゆる規模の企業がデジタルコマース(電子商取引)をより活用しやすくなるように取り組んでいます。

この新型コロナウィルス危機の中で解決策を見出すことは、迅速かつ容易なものではありませんが、少しでもビジネスシーンに安心感を作り、将来の健全な小売エコシステムのための土台作りに繋がることを願っています。

引用)The Keywordより和訳

Googleショッピングで接点を増加

Googleショッピング枠としては通常検索に広告枠として表示されるものと、以下のように[ショッピング]タブで表示される一覧と2つあります。

Googleショッピング検索結果
Googleショッピング検索結果

今回無料で掲載できるようになるのは、このショッピング検索結果の一覧のところだけなのか、通常のウェブ検索結果に表示される広告枠も含むのかは定かではありません(The Keywordでは触れていませんでした)。ですので、実際に年内に日本にも無料化が導入されたタイミングで分かるのかもしれませんし、4月中に米国で導入された段階で分かるかもしれません。

とにかくオンライン販売業者としては少しでも商品を販売できる機会を得ようと必死になるはずですし、かといってその為に費用を投下しては本末転倒になるでしょう。そこでGoogleからの(数多くの)救済措置(の一環)として今回の無料化が施行されるようです。Googleショッピングに掲載するためには、マーチャントセンターへの登録が必須ですので、今まで有料登録していた販売業者はそのままで結構ですが、これを機に無料掲載したいという販売業者はマーチャントセンターへ登録しておくことをオススメします。絶対にチャンスです。

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