米国現地時間8月18日にへルプフルコンテンツアップデートが発表されましたが、同じタイミングでThe Keywordでも「人間による人間のためのコンテンツを検索に」という記事が併せて上がっていましたので、ヘルプフルコンテンツアップデートを補完する記事として和訳してご紹介したいと思います。
ヘルプフルコンテンツアップデート導入背景として
ヘルプフルコンテンツアップデートや商品レビューアップデートはいずれも英語圏にしか入っていませんが、その背景としてGoogleがいかに検索者という人間の役に立つような検索結果を出そうとしているか、そんなGoogleの思いを垣間見ることができる記事です。
人間による人間のためのコンテンツが検索に
一見、探している情報が載っているように見えるWebページでも、実際には期待に沿う情報がなくガッカリしてしまったという経験のある方も多いのではないでしょうか。コンテンツ内に求めている情報が記載されていなかったり、人間のために作られていなかったり、あるいは人間が作ったとは思えないような内容であったりすることもあるでしょう。
Googleは、Google検索で表示されるページができるだけ有益で関連性の高いものになるよう努力しています。そのために、Googleでは常にシステムを改良しています。昨年は人間の検索品質評価者からのフィードバックも含めた、何十万回もの品質テストに基づき、検索エンジンの何千ものアップデートを実施しました。
ユーザーに情報を提供するためではなくクリックを誘うためだけに作られたようなコンテンツは、とても人々の役に立つとは思えないと考えています。そこで来週より、世界中の英語圏のユーザーを対象に、人間のために人間によって作られた役に立つコンテンツを見つけやすくするための一連の改善をGoogle検索に導入する予定です。このランキング機能は、過去1年間に行われたより質の高い商品レビューコンテンツのランキングに関する取り組みに続く同様のもので、こちらもアップデートが行われていく予定です。これらの取り組みは、低品質なコンテンツを減らし、真に有用と感じられるコンテンツを検索で見つけやすくするための、より広範かつ継続的な取り組みの一環です。
オリジナルで質の高いコンテンツのランキング向上
Googleでは、質の高いコンテンツが検索されるよう、継続的に検索エンジンをアップデートしています。来週ヘルプフルコンテンツアップデートを実施し、人々の役に立ったり、情報を提供したりという内容ではなく、主に検索エンジンでのランキングを上げるためだけに作成されたと思われるコンテンツを駆逐する課題解決に取り組みます。このアップデートは、独自性のない低品質なコンテンツが検索上位に表示されないようにするもので、Googleのテストでは「オンライン教育」、「芸術・娯楽」、「ショッピング」、「技術関連」のコンテンツに関する検索結果を特に改善することが分かっています。
例えば、新しい映画に関する情報を検索した場合、これまではただ他サイトのレビューを集約しただけでそれ以上の情報が得られない記事を目にしたことがあるかもしれません。これでは何か新しい情報を期待している人には、あまり有益とは言えませんよね。しかし、今回のアップデートで、固有で信頼できる情報がより多く表示されるようになり、今まで見たことのないものを読む機会が増える可能性が高くなるでしょう。
他アップデート同様、私たちはシステムを改良し続け、時間をかけてこの改善を積み重ねていきます。コンテンツクリエイターの方は、Google Search Centralで本日発表されたアップデートについての情報と検討すべき案内事項について詳しくご覧ください。
専門家が書く、より役立つ商品レビュー
商品レビューは、ユーザーが何かを購入する際の判断材料として重要な役割を果たします。昨年、Googleでは商品レビューについて一連のアップデートを実施し、専門家の生の声を重視した、より有益で詳細なレビューを検索結果に表示するようにしました。
これらのシステムを改良し続け、今後数週間のうちに、高品質でオリジナルなレビューをさらに見つけやすくするためのアップデートを展開していく予定です。ユーザーがWeb上で購入する商品について調べる際に、最も有用な情報を見つけられるようこの作業を引き続き行なっていきます。
今回のアップデートにより、Google検索上でより多くの有益な情報や価値ある視点に皆様がアクセスできるようになることを期待しています。今後数ヶ月の間に、人間による人間のためのオリジナルコンテンツをより簡単に見つけることができるよう、引き続き楽しみにしながらこの作業を続けていきます。
引用)The Keywordより和訳
海外で注目されている業界は…
やはりGoogle検索で上位表示させるための小手先技術を使っているのは世界共通ですね。日本では少なそうですが、海外ではAI等のIT技術を使ってテキトーな文字コンテンツを作成し、検索上位を達成しているWebページもあるようです。
また、本文を読む限り海外では「オンライン教育(日本で言えばオンライン学習や英会話系?)」、「芸術・娯楽(日本で言えば映画や芸能系?)」、「ショッピング(ECサイト系?)」、「技術関連(日本で言えばIT系やB2B系?)」等で顕著に酷いようです。
ヘルプフルコンテンツアップデートにせよ、商品レビューアップデートにせよ、いずれ日本にも導入されると思いますので、今のうちコンテンツを見直して「本当にこれは自分ならではの記事で、有益な情報を届けられているか」省みながら修正していくことをオススメします。“コンテンツは1日にして成らず”ですので、いざ日本にロールアウトされてから、とかではなく今のうちに…。