現在のGoogleアルゴリズム状況を鑑みると、デスクトップ(PC)中心にクローリングしているため、モバイル(スマホ)へのリダイレクトで全く別ファイルを設定していても検索順位には影響しないわけです。つまり、やろうと思えばモバイル検索結果におけるクローキングや不正表示も可能です。そんなことを考えていた矢先にGoogleウェブマスター向け公式ブログで「望まない不正なモバイルリダイレクトを検出して除去する」という記事があがっておりましたのでご紹介します。
今回はあくまでも“望まない”モバイルリダイレクトであり、被害者前提のお話ですので、予めお含み置きください。
まず意図的なリダイレクトを確認
そもそも不正なモバイルリダイレクトのパターンをご紹介します。私の推察では、PCから訪問するページとモバイルから訪問するページが大きく異なる場合、ロボットが検知すると考えています。そのロボットからのアラートがGoogle内スパムチームに情報として集約され、スパムチームが目視した結果不正と判断したら手動対応が発令される…という流れかな、と。
検索エンジンのクローラに表示されるコンテンツとは異なるコンテンツを表示するために意図的にユーザーをリダイレクトする行為は、Googleウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に違反しています。Google サーチクオリティチームでは、ユーザーに高品質な検索結果を提供するため、このようなサイトのURLをGoogleのインデックスから削除するなどの対策を講じています。
引用元)Googleウェブマスター向け公式ブログ
意図せずモバイルリダイレクトを不正にされてしまっている
その上で今回のGoogleウェブマスター向け公式ブログでは、サイト所有者の意図とは別に不正なモバイルリダイレクトを受けた場合に関してご紹介しています。
引用元)Googleウェブマスター向け公式ブログ
元記事では意図せずモバイルリダイレクトを受けるパターンを2つ、確認・検出方法を3つ紹介していますが、こういった状況に陥る原因は主にハッキングであることが多い気がします。そもそもハッキングされないよう厳重なセキュリティを施すことも重要ですが、元記事では被害を受けてしまった場合の解決法も紹介されています。
ハッキングされたサイトの典型的な症状や、ハッキングされたサイトの事例も参考にしてください。
引用元)Googleウェブマスター向け公式ブログ
それ以外にも、原因となった要素としてサードパーティ制のタグやプラグイン、JavaScript等の要素を確認し削除対応を検討するようにも促しています。
今後は
恐らく、Googleでモバイル専用のアルゴリズムが本格導入されれば、こういったケースに関してもすぐにサイト運営者は検索順位として明確に確認できるようになるとは思いますが、現段階ではまだ不正な抜け道(?)が出来てしまうことも事実です(※ Googleの対処が下されるまでの時間の話であり、いつまでも残る不正ではありませんが)。
また、サイト運営者はモバイルリダイレクトによってファイル内容を多少変更したり、見せ方を変えることは良いと思いますが、作成コンテンツの設計原理はPCもモバイルも同じ意図で作成することが望ましいように感じます。
いずれにしましても、所有しているサイトのセキュリティは万全に!