• GSC:より良いデータ排出機能に

GSC:より良いデータ排出機能に

Google Search Console(以下:GSC)でより多くの切り口でデータダウンロード(データエクスポート)できるようになりました。Googleが米国現地時間2月26日にWebmaster Central Blogで発表してくれています。ですので、今回はそのご紹介です。

G Search Console

Googleからの発表内容

GoogleのWebmaster Central Blogによると変更点は以下になります。

より多くのデータをSearch Consoleで確認可能に

Search Consoleでダウンロードできる内容を拡大してほしいという皆様からのご要望を受け、今まで以上にデータをエクスポートできるようになったことをご報告します。
Search Consoleで確認できるほぼ全てのレポート情報を完全にダウンロードできるようになります(特定の表形式の見え方だけではありません)。Googleでは、このデータを、Search Consoleの枠を超えて利用していただいたり、(必要に応じて)将来何かしらの理由でデータ参照したりする際の保管としても役に立つのではないかと考えています。本記事の最後に、Search Consoleの枠を超えたデータ活用方法についていくつかご説明します。

拡張レポートに加えて

レポートからデータをエクスポートする時、例えばAMPステータスレポートの場合、(これまで通りの)表だけのデータだけでなく、その裏側のデータまで抽出できるようになりました。つまり、サイトの問題や影響を受けたページの一覧に加えて、日々のページの細かいステータスやGoogle検索結果での表示回数などまで確認できるようになりました。ドリルダウンしてデータをエクスポートしたければ、そのデータの詳細まで記載されたファイルをエクスポートすることもできます。
エクスポートにおいて、Googleスプレッドシート形式かエクセル形式(新機能!!)かを選択する場合は2つにタブ化されたシートが排出され、CSVでダウンロードする場合は2つのCSVファイルが含まれたZIPファイル形式で排出されます。
これはAMPステータスレポートからダウンロードしたサンプルデータです。この記事では説明しやすいようにスプレッドシートのタイトル名を変えていますが、本来はタイトルにドメイン名とレポートとエクスポートした日付が記載されます。

AMPデータエクスポート

パフォーマンスレポート

検索パフォーマンスのデータについては、2つの改善点があります。
1.全てのタブ項目のコンテンツを1回のクリックでダウンロードできます。つまり、クエリ、ページ、国、デバイス、表示タイプ、日付などの項目データが全て1回で確認できるということです。ダウンロードされたアウトプットデータは先ほどご説明した通り、Googleスプレッドシート形式とエクセル形式の場合はシートタブ別に展開され、CSVの場合はZIPファイルに圧縮されます。
2.検索パフォーマンスデータに加えて、“フィルタ”と呼ばれる追加シートタブ(またはCSVファイル)ができるようになり、データがエクスポートされた時にソートをかけているフィルタ状態でも確認できます。

こちらが検索パフォーマンスレポートからダウンロードしたサンプルデータです。

パフォーマンスデータエクスポート

Search Consoleデータをツールの枠を超えて利用する方法

データのエクスポートについて言及している以上、Search Consoleデータをツール以外でも活用できるケースについてもご説明したいと思います。他のデータセットにSearch Consoleで得たデータを組み合わせたり、検索パフォーマンスから得られる上限値以上の分析をしたり、違う形でデータを可視化したりと、社内で必要なデータを別の形で活用したいこともあるでしょう。そんな時、ニーズと技術的リテラシーにもよりますが、2つの手法が考えられます。

Search Console API
技術的なリテラシーがある方、または社内に開発者がいる方は、Search Console APIを使ってプロパティやサイトマップを確認&追加&削除等が出来ますし、Google検索結果のデータからより進化したクエリを調べることも出来ます。この辺の話に関しては、大量のドキュメントが存在しますが、これから始める方々にお役立ちできそうなリンク先をご紹介します。

1.概要と事前準備ガイドは、最初にクライアントアプリケーションを記述する前に作業しておくべきことをまとめています。また、この項目のサイドバーには、例えば全検索クエリの取得についてなど、より詳細の説明が掲載されています。
2.参照セクションでは、APIによるクエリパラメータや利用制限、エラーについての詳細がわかります。
3.APIサンプルでは、複数のプログラミング言語用にサンプルコードを紹介しています。

Googleデータスタジオ
Googleデータスタジオは、データとデータを統合したり、データをより深く調べたり、因果関係となるデータを調査したりするために役立つダッシュボードのようなツールです。このツールはSearch Consoleと接続でき、様々な要素や切り口となるデータを自分のダッシュボードに収集できます。Search Consoleのデータを他のツールと並べて検証したい場合、非常に価値のある使い方ができます。

試したい方はこのテンプレートを開いて、画面右上にある[テンプレートを使用]をクリックするとご自身のデータを可視化できます。レポートの使い方や得られるデータの内容についての詳細は、この段階的ガイドをご参照ください。とりあえずデータを入れて確認してみたいという場合はサンプルデータのテンプレートをご確認ください。

面白い活用方法や、ダウンロードできる新機能、またSearch Consoleのデータの使い方についてのご意見はぜひTwitterでお知らせください。そしてこの進化した新機能を最大限に活用ください!

引用)Webmaster Central Blogより和訳

レポート処理が早くなる

まぁ、実際上記に書いてある通りの話ですので、それ以上でもそれ以下でもございません(笑)。でも、レポーティングがだいぶ楽になりましたね。今まではクロス集計した検索パフォーマンスデータ等に関して、一旦CSVやスプレッドシートにダウンロードし、エクセルにコピペしてからエクセル上で処理していましたが、これからは管理画面上の情報をそのままダウンロードできるわけですので、時間が短縮されました。
今のところ私が実感しているのはそこまでです。

もっともっと何度も使ってみて、応用のしかたを追求してみたいと思います。

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