• サイト評判の不正利用に関する説明を更新

サイト評判の不正利用に関する説明を更新

Googleは、2024年11月にサイト評判の不正利用に関するポリシーを明確化し、当ブログでもそれを解説していました。その際にスパムポリシーのページも若干変更していたのですが、この度、米国現地時間1月21日に、また新たにスパムポリシーのページを書き換えたとのことです。

January 21
Clarifying the site reputation abuse policy
What: Updated the site reputation abuse policy to include guidance from our blog post’s FAQ on site reputation abuse.
Why: To make it easier to find this guidance. These are editiorial changes only, no change in behavior.

1月21日
サイトの評判の悪用に関するポリシーの明確化
内容: サイトの評判の悪用に関するポリシーを更新し、ブログ投稿のサイトの評判の悪用に関するFAQの案内部分を追加しました。
理由: この案内を見つけやすくすることが目的です。これらはただ編集上の変更のみであり、機能面に変更はありません。

引用)Latest documentation updates

 

どういうこと?

Googleでは、2024年11月のブログ公開後に、記事内でFAQセクションを追加していました。そのFAQの内容を活かして、従来のスパムポリシーにおけるサイト評判の不正利用セクションも追記・改編したとのことです。まだ英語版のみしか変更されていませんが、説明文が変更されたのと、不正利用の例が一部差し換えられていました。その部分にフォーカスしてご案内します。

まずは、説明文の変更点です。今までは以下の内容(現在、日本語でも説明されています)でした。
 

サイトの評判の不正使用とは、ホストサイトのランキング シグナルを利用して検索ランキングを不正に操作するために、サイトにサードパーティのページを公開する行為を指します。このようなサードパーティのページには、スポンサー付きのページ、広告ページ、パートナー ページ、その他のサードパーティのページなどがあり、通常メインサイトの目的とは無関係です。
サイトの評判の不正使用の例には次のものがありますが、これらに限定されません。

引用)Google Search Centralより一部

 

それが以下の説明に変わりました。
 

サイトの評判の悪用とは、主にファーストパーティコンテンツから得たホストの既に確立されたランキングシグナルをもとに、サードパーティコンテンツがホストサイトで公開されるという手法です。この手法の目的は、コンテンツを単独で作るだけでは得られないほど高いランキングを獲得することです。

サードパーティコンテンツとは、確立されたホストサイトとは別の形成要素によって作成されたコンテンツです。別の形成要素の例として、そのサイトのユーザー、フリーランサー、ホワイトラベルサービス、ホストサイトに直接雇用されていない人々によって作成されたコンテンツ等があります。

サードパーティのコンテンツがあるだけでは、サイトの評判の悪用に関するポリシーに違反することはありません。サードパーティのコンテンツが、そのホストサイトの確立されたランキングシグナルの使用を主な目的として公開されている場合にのみ違反となります。サイトの評判の悪用の例としては、次のようなものがありますが、これらに限定されません。

引用)Google Search Centralより一部和訳

 

まぁ、ちょっと細かく説明している感じで、ファーストパーティとサードパーティとの関係性を明確化している印象を受けます。サイト評判の不正利用は、“ファーストパーティのランキングパワーの活用を主としていると判断されるかどうか”がポイントになりそうです。

そして、不正利用の例が一部差し換えられていますが、これは類似した例を1つ消して、その代わりちょっと視点を変えた例が1つ追加されました。
 

確立されたファーストパーティサイトが、フリーランスのコンテンツを主に使用して新しい分野に進出する。このコンテンツは、ファーストパーティサイトで他の方法よりも上位にランクされるためである。

引用)Google Search Centralより一部和訳

 

これは、ファーストパーティのほうがサードパーティのコンテンツを活用して、ファーストパーティのほうのランキングを加速させることを目的とした例で、これも不正利用に当たります。要は、全然主旨の違うサードパーティコンテンツを活かしてファーストパーティ側がランキングの恩恵(新しいキーワード市場の獲得やセッション導線等)を受けることも禁止とのことです。悪だくみも多角的な意図があり、Googleもそういうパターンをいちいち明記していかなければならないというわけですね。

Google側もチェックは目視?

このサイト評判の不正利用に関するポリシーはGoogleもかなり注力しており、頻繁に情報を更新しているように見えますが、このサイト評判の不正利用というのはなかなかアルゴリズムで検出するのは難しそうですね。意図がどこにあるかによって変わるものなので、その意図をどう判断するかがポイントとなりそうです。ですので、注力はしているものの、実際の摘発にはフィードバックや目視になりそうな気がします。少なくとも自動検出できるようになるにはある程度パターン化やサンプルが必要なのかもしれません。

最近、日本ではあまり見なくなりましたし、私も見たらフィードバックするようにしていますが、サイト評判の不正利用は止めましょう。

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