SEOを話す上で、「GoogleはAnalyticsを見てる」とか「検索結果からのクリック率を見てる」「直帰率を見てる」「滞在時間を見てる」等と都市伝説的に語り合ったりすることがあります。しかし、実際のところはどうなのでしょう?私なりの持論をふわふわっとご紹介したいと思います。
関係性を探る
そもそもGoogleがセッション状況を確認して検索順位を決めているということに関しては、Googleは否定しています。検索結果の妥当性を知るために確認したりデータ活用することはあっても、個別に検索順位へ影響させることは無いというのが公式な発表です。
ミューラー氏はこう答えます。
「直帰率みたいなものは、Googleアナリティクスのようなツールで昔から計測されている指標だ。でも、私たちはGoogleアナリティクスを検索順位を決めることにはまったく使っていない。検索に対しては通常は使っておらず、結びつけてはいない。」
引用)海外SEO情報ブログ
一方で、検索結果でのクリックなどユーザー行動を実際に利用している場面があります。それは新しいアルゴリズムを導入したり、アルゴリズムに改良を加えるときです。
引用)海外SEO情報ブログ
しかし、同時に以下のような見解もあるようです。
ちなみに↑の対談記事は非常に面白い内容でしたので、是非一読されることをオススメします(「フェイクニュース、キュレーションメディア、SEO…藤村厚夫、古田大輔、辻正浩がメディアとテクノロジーの未来を語る──Webの未来を語ろう 2017」)。
個人的に思う関係性
私が思うに、以下の3つがどう連動しているか次第なのかなと考えています。
- 優れたサイトページであること
- 集客力、滞留力があること
- 検索順位の上位評価があること
いずれにしましても確かに相関性があることは明白だと思いますが、ここに因果関係があるのかに関しては…操作できてしまうためGoogleは現時点で絶対否定するとは思います。ただ、私はこう考えるようにしています。
これは相関性や共起される評価指標であって、これら3つの関係性に矢印を入れ込んで因果関係を成立させるものではないのではないでしょうか。ここに矢印を入れて因果関係にすると、どこかに(ブラックハットなSEOによる)力技が入ると思います。この場合、なぜか優れたサイトページに力を入れるという働きではなく、集客力や滞留力があると見せかけるような力技が働くのだと安易に想像できます(笑)。
↓こんなSEOが盛んになってしまいますので…。
相関でも因果でもどちらでも良い
結局、優れたサイトというのは、ユーザー導線も明確化され、内部リンク構造も分かりやすく、読み応えのあるコンテンツや見やすいデザインUIになっており、それが結果的にユーザー体験(User Experience:UX)に繋がっているのだと私は考えています。
そんなユーザー体験度合を、アルゴリズムは(定性的な要素も)定量分析・評価するものだと思いますし、ユーザーはセッションという形で直観評価するものだと思います。ですので、そこに因果関係があろうがなかろうがGoogleのアルゴリズムにとってもユーザーにとっても、好評価に繋がるということでは同じなのではないでしょうか。
つまり、優れたサイトページとは何なのか…こういった様々な要素を分析して改善していくことが、ユーザーの活性化を促進し、販売促進に結びつくのだと思います。同時に付加価値として検索上位も達成していけるのでしょう。
とにもかくにも、この順序をしっかり理解してSEOに取り組んでいきたいものですね。