• 2023年4月の米オフィスアワーより①

2023年4月の米オフィスアワーより①

2023年4月に米国本国で行ったEnglish Google SEO office hoursについて、フォローアップ記事が出ましたので、いつものように和訳してご紹介します。今回は全部で20個質問がございますので、そのうちの8個をご紹介します。残りは次回の記事でご紹介します。相変わらず基礎的な質問が中心で、かつ独特な質問も多かったので今回はご覧いただかなくても大丈夫です(笑)。

質問と回答

2023年4月GoogleSEOオフィスアワーの議事録です。内容に関して何かあればGoogle Search Centralのヘルプコミュニティへ質問しましょう。今回ご紹介するのは、全20質問のうちの8個です。まず和訳したものをご紹介します。
 

1.website.com/euができるか、それとも国別に違うWebサイトに分けるべきか?

John:Nissaさんからの質問です「EUにWebサイトを展開する場合、複数のhreflang(en-fr, en-de, en-nlなど)を持つサブディレクトリとしてwebsite.com/euを使うことができますか?それとも、国ごとに別のWebサイトが必要ですか?(EU圏内でもすべて英語)」

はい、サブディレクトリとして使うことが可能です。Hreflangアノテーションはページ単位で、同じページに複数のアノテーションを適用することができます。今回のご質問の場合、そのページに適用される英語の国のリストを指定するか、言語enだけを使って一般的な英語版としてマークし、他の英語版には適切なアノテーションを追加することができます。いずれにせよ“間違った”国からのユーザーには、動的に出現するバナーを表示して、最適なページに導くように支援しましょう。
 

2.サイトマップにあるページを検索しても、ページが表示されないのですが、なぜですか?

Gary:匿名の方からの質問は「サイトマップに含まれるページを検索しても、ページが表示されません。私のWebサイトには約200ページありますが、そのうちの1、2ページしか見られません。この場合はまずどう対応すれば良いでしょうか?」

まず、Googleはインターネット上のすべてのURLをインデックスしているわけではないことをご理解ください。それができれば素晴らしいことですが、実現不可能なことです。しかし、今回のご質問により具体的に答えると、私ならまずGooglebotがURLに実際にアクセスできるかどうかをチェックします。これはSearch ConsoleのURL検査ツールで行うことができます。その際「Googleは高品質なURLをインデックスする傾向にある」ということを忘れないでください。developers.google.com/search には、Googleが高品質なコンテンツと認識しているものについて、多くのドキュメントを用意しているのでこちらもチェックしてみてください。
 

3.Googleはリッチリザルト化するうえで第三者レビューとその評価データを商品単位で見ていますか?

Lizzi:Mikeが質問しています。「Googleはリッチリザルトに商品単位で第三者によるレビューとその評価データを使用しますか?」

商品の場合、その通りです。レビューは同じページ内のどこかに表示されている必要があるので、閲覧者がその商品に関するレビューを簡単に見つけて読めるようにし、その商品ページとの関連を明示するようにしてください。商品レビューは個別の商品に関する内容でなければならず、商品カテゴリ全体に関する内容になってはいけません。レビュースニペットに関するドキュメントに詳細が記載されています。
 

4.Googleから警告を受けたサイトがあります。検索結果に表示されない理由を調べるにはどうすればよいですか?

Gary:Davidの質問は「Googleでフラグが立っているサイトがあります。検索結果に表示されないのですが、その理由を調べるにはどうしたらいいですか? Search Consoleにはこれについて何も記載されていません。サイトはインデックスされているようですが、ほとんどランクインしていません。」

もしそのURLがGoogleによって「フラグを立てられた」のであれば、Search Consoleでそれを確認することができるはずです。確認できないなら、Googleの自動評価システムがあなたのURLを以前より低くランク付けしたということになるので、コンテンツの品質に関するドキュメントをチェックした方が良いでしょう。そのドキュメントは developers.google.com/searchで確認いただけます。
 

5.シソーラス用語にURIを使うことはSEOに有効ですか?

John:次の質問は「シソーラス用語にURIを使うことはSEOに効果があるのでしょうか?」

この質問は、特に米国国立農学図書館のNALTシソーラスについて言及されており、特定の要素をURIで設置しています。今のところ、これはGoogle検索がサポートするものではありません。しかし、Google以外のサイトにとって価値があるのであれば、これらの設定には問題ないでしょう。リッチリザルトでGoogleがサポートする構造化データの一覧は、Google検索開発者向けドキュメントに記載されています。
 

6.Search ConsoleのURL検査ツールでインデックスを確認しようとすると、robots.txtファイルに「アクセスできません」と表示されます、なぜでしょうか?

Gary:Search ConsoleのURL検査ツールを使おうとすると、robots.txtに「アクセスできません」というエラーで返ってくると質問をされている方がいます。

robots.txtファイルの取得時に「アクセスできません」というエラーが出るのはよくあることで、それを解決するには、たいていご自身のサイトの設定を確認すると良いです。ファイアウォールの設定や、トラフィックを制御するネットワークコンポーネント、設定可能な許可リストを確認し、CDNを使用している場合はブロックされたIPを確認し、これらのいずれも該当しなかった場合は、ホスティングプロバイダに確認してください。また、インデックスを目的としてrobots.txtファイルを送る必要はありません(何も意味がないので)。
 

7.過去にインデックスされたHTMLランディングページを複数削除した場合、404エラーではなく、ホームページにリダイレクトすべきでしょうか?

Lizzi:Peteからの質問です。「過去にインデックスされたHTMLランディングページを複数削除した場合、404エラーではなく、トップページにリダイレクトすべきですか?」

そうかもしれませんね。ランディングページの内容にもよりますが、代わりにトップページにランディングしてもらうことはユーザーにとって必要そうでしょうか、それともむしろ混乱を招くでしょうか? 404エラーはインターネットにおいてはよくあることなので、古いランディングページにあったものに代わる適当なページがない場合、404ステータスコードを返すことが最善の策になるでしょう。例えば、次のような場合を考えてみましょう。水槽の購入に関する古いランディングページがあり、新しいサイトでは、高級なキャットタワーに注力した新しいビジネスが展開されています。この場合、404の方がより良い手段ではないでしょうか。
 

8.Google検索から過去のWebサイトを削除するにはどうすれば良いですか?

Gary:Nickからの質問です。「Google検索から過去のWebサイトを削除するにはどうしたらいいですか?」

新しいドメインに移行する場合、過去のサイトを削除するのではなく、新しいドメインに過去のサイトからリダイレクトするようお願いします。過去のサイトには、時間をかけて貴重な評価シグナルが蓄積されているかもしれませんので、それを捨てるのはもったいないでしょう。既にリダイレクト処理している場合、Google検索で全ての過去のURLが新しいものに置き換わるのを確認するには、数週間、時には数ヶ月かかるかもしれません。

引用)Google SEO Office Hours|Search Centralより和訳

 

今回のこの前半の8つの質問には…特に言えることはないですね(笑)。
インデックスされていないのは、何かしらの不具合(サーバーやステータスコード)が原因で、そうでなければ品質が低かったり、他のサイト内ページと内容が類似していたりするケースがあり、そのことに気付かないサイトオーナーが「インデックスされていないっ!」と質問される系が多そうですね。

Search Consoleの使い方が大事そう

ここ数ヶ月、米国のSEOオフィスアワーを確認させていただいていますが、質問の大半がSearch Consoleを使いこなせていれば分かるものな気がします。しかし、私も13,4年くらいSEOに携わり、こうしてブログを書いているほどアンテナを張っているから分かるわけであって、SEO初心者や日々情報に触れていない人からすれば、Search Consoleひとつとってもかなり複雑かと思います。

そういう時は、大体、Google検索で「(確認したい要素や用語、単語)△site:support.google.com」と検索してみると良いでしょう。例えば、サイトページがクロールされていなかったり、読み込まれていないと思ったら「クロールされない site:support.google.com」と検索すれば、検索結果に色々Googleの公式資料が出てきます。そういう動きを繰り返していくうちにSearch Consoleの使い方や内容、Googleからの進言内容を理解できるようになっていきますので、ぜひお試しください。

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