かねてよりGoogleはフェイクニュースに関して色々と手を打とうとしてきましたが、この度、フェイクニュースや悪意のある偽情報が掲載されているサイトページの評価方法を改善し、アルゴリズムをアップデートしたとウェブマスター向け公式ブログで発表しました。
※ これはアウル・アップデート(Owl Update)と名付けられました。
アップデートした内容は?
まずGoogleの発表として、検索品質評価ガイドラインを3月14日に改訂したと述べられていますが、これは検索の品質チェックをする人が悪意のある攻撃的な記事や出まかせのお騒がせ情報等を発見したらフラグを立てるという内容ですので、ランキングには間接的な要素を感じます。
もうひとつ、ランキングの変更を行った点として、(偽情報や信頼性の薄い)いわゆる低品質のコンテンツページの検索順位を下げ、(権威性があって正確な情報を掲載している)高品質のコンテンツページを上位表示できるよう、アルゴリズムのシグナルを調整したそうです。
2016年12月頃に、Googleで「ホロコースト」(ナチスによる大虐殺)と検索すると、ホロコーストが無かったというサイトページが上位表示されており、そのことが欧州中心に問題視されていました。Googleはこのことを重く受け止めており、今回のアップデートにより、こうした問題は解消される見込みです。
フィードバックも強化
他にもGoogleでは、検索補助として出てくるオートコンプリート機能や、強調スニペットが持つ影響の強さを鑑みて、フィードバック機能を追加/強化したとのことです。オートコンプリート機能における削除ポリシーに関しては、オートコンプリート ポリシーページからご確認できます。
イタチごっこ…それでも
以上の3点(検索品質評価ガイドラインの変更&ランキングの変更&フィードバック強化)を総称してアウル・アップデートと呼ぶようにしています。
Googleでの検索は年間何兆回もされてきており、毎日検索クエリの15%は新しいクエリだそうです。毎日毎日新しい単語や言葉が検索され、それに対する情報コンテンツが作られているわけです。既にある情報の取り締まりであれば可能ですが、まだ知り得ない情報を取り締まるのは不可能です。それでもGoogleは信頼のおける検索エンジンを追求し続けていくとのことです。
この情報過多社会において私たちにできることは…フィードバックと情報を見極める眼力ですね。