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日本でも「AIによる概要」がデフォルト化

Googleは日本時間8月16日、日本のGoogle検索において、「AIによる概要(英名:AI Overviews)」をオプトインしていなくても(機能を申請していなくても)、一般表示していくと発表しました。The Keywordの英文記事を意訳した日本語版がGoogle Japan Blogに上がっていますのでご紹介したいと思います。

今までは米国や日本であっても「AIによる概要」を使用したい場合、GoogleアカウントでSearch Labsに入り、利用申請(オプトイン)すればすぐに利用できる仕組みになっています。
そしてひと足先に、米国では今年の5月からこの「AIによる概要」がGoogleアカウントにログインしていなくても一般的に表示されるようになりました。米国のデータでは特に18歳~24歳において、この「AIによる概要」を好意的に捉えており、その結果、Google検索をより使うようになったことが明らかになっています。

そしてこの度、米国だけでなく日本を含む6ヶ国において米国同様に「AIによる概要」がデフォルト表示されるようになります。今後数週間かけて段階的に展開していくとのことです。

米国および世界のSearch Labsでの広範なテストと肯定的なフィードバックに基づき、AIによる概要の利便性を日本を含む英国、インド、インドネシア、メキシコ、ブラジルの6か国へと拡大し、各国の言語への対応も開始します。

引用)Google Japan Blogより一部

 

ちなみに、Googleによると「AIによる概要」が表示されることで、そこに掲載されているWebサイトページへの訪問数も増加するというデータがあるらしいのですが…私はあまりクリック(タップ)したことが無いのでにわかには信じられません(笑)。Googleは、「AIによる概要」がより各Webサイトへの質の高い訪問に結び付いていると豪語していますが…どうなんでしょうか。

AIによる概要を使うと、人々はより複雑な質問を聞き、より多様なウェブサイトにアクセスしていることがわかっています。また、AIによる概要が表示された検索結果ページからユーザーが訪問するサイトでは、より多くの時間を費やす可能性が高くなり、ウェブサイトにとってより質の高いものになります。

引用)Google Japan Blogより一部

 

また、「AIによる概要」には今後新しく(Search Labsであろうが一般公開であろうが)右上に情報ソースとなるWebサイトページのファビコンも表示していくとのことです。Webサイトページ側にとってこれは嬉しい仕様となるのかどうか…分かりません。

このたび、ブラウザ版のAIによる概要に新しく右側にリンクを表示し、検索中に関連ウェブサイトをチェックする方法を加えました。スマートフォンでも、右上のサイトアイコンをタップしてアクセスすることができます。これらの機能は、AIによる概要がすでに公開されているすべての国、および120以上の国と地域のSearch Labsユーザーを対象に、本日より順次展開を開始します。

また、現在すでに目立つように表示されているウェブページへのリンクに加え、AIによる概要の文章内に、関連するウェブページへのリンクを試験的に直接追加しています。これにより、さらに簡単にクリックして興味のあるサイトにアクセスすることができます。

引用)Google Japan Blogより一部

 

Googleとしては、この「AIによる概要」によってソース元サイトページだけでなく広告もクリック率が上がるし、引き続き、Webサイトへのトラフィックを促進するアプローチを優先していくとのことですが…どうなんでしょうね。

ユーザーとしては利用勝手が良いのですが、Webサイトのパブリッシャー側としては…本当に流入数が増えるのかどうか…正直私は懐疑的です。GoogleはWebサイト内の検索結果をGoogleの検索結果に表示することを避ける程、“検索結果から検索結果に進むことを嫌う”はずなのに、“検索回答から回答ページに進むこと”は善しとするのでしょうか(笑)。本当にWebサイトへの流入促進を考えているのでしょうか。Google検索という情報提供の在り方が“人のふんどしで相撲を取る”状態だったのに、いよいよ“人のふんどしを奪う”状態になるのでしょうか。

ただ、そんなことを言っていても仕方ないので、今後Informatinal Queryに関してはAIを通して検索者に届くよう意識し、Transactional Queryに対してとことん優先的に意識したSEOを行っていくと良いのかな、と思いました。

サイト運用者の方々は、Search Consoleを通してこれからのInformational Queryからの流入数を分析しておくと良いでしょう。

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