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Googleの“AIによる概要”ドキュメント

Googleが米国現地時間5月14日付で発表したAI Overviews(クエリに合わせてGoogleの検索結果にAIによる回答がデフォルト表示される)に関する参考情報です。和名では“AIによる概要”という表示名になりますが、ドキュメントがありますのでご紹介しておきたいと思います。ずいぶん前からこのドキュメントは存在していますが、日本語版にもなっていますし、1分で読み終える程の短文ドキュメントですので、今のうちに目を通しておいた方が良いでしょう。

内容について

この“AIによる概要とウェブサイト”というドキュメントにおける主旨は、「AIによる概要からリンク紹介する形式がありますよ」という内容(クリック率が高いとGoogleは言っていますが)と「AIによる概要に表示させない方法があるよ」という内容の2つです。特に今回触れておきたいのは“AIによる概要”を表示させない方法についてです。

AIによる概要は、ウェブのソースを含むさまざまなソースに基づいて、トピックやクエリのプレビューを提供します。そのため、検索のプレビューコントロールの対象となります。

引用)Google検索セントラル

“AIによる概要”に表示させたくなければnosnippetメタタグを使用することで、表示させなくすることができます。

“AIによる概要”に表示させなくすることによる副作用

“AIによる概要”に表示させたくなければnosnippetメタタグを使用すれば良いのですが、これには副作用があります。現時点で、“AIによる概要”部分だけサイトリンク表示させないようにする機能が無いのです。nosnippetを使うと、ウェブ検索や画像検索等にも表示されなくなってしまいます。

このページの検索結果にテキストスニペットや動画プレビューを表示しません。ユーザーエクスペリエンスの向上につながる場合は、静止画像のサムネイル(使用可能な場合)が引き続き表示されることがあります。すべての形式の検索結果(Googleの場合: ウェブ検索、Google画像検索、Discover、AIによる概要)に適用され、コンテンツが AIによる概要の直接入力として使用されないようにする際にも指定します。

引用)nosnippetの説明|Google検索セントラル

nosnippetメタタグを入れる場合は以下の表記になります。
 

<meta name=“クローラー名” content=“nosnippet”>

 

しかし、ここのクローラー名に入れられるname属性はGoogleも含む全クローラー向けのrobotsか、Googleのウェブ検索、Google画像検索、Discover、AIによる概要を対象とするgooglebotか、Googleニュース検索用クローラー向けのgooglebot-newsの3パターンしかありません。つまり、nosnippetを使うとしたら以下の3パターンしかないのです。
 

  • <meta name=“robots” content=“nosnippet”>
  • <meta name=“googlebot” content=“nosnippet”>
  • <meta name=“googlebot-news” content=“nosnippet”>

 

ですので、“AIによる概要”に表示させない=Google検索に表示させない、ということになってしまいます。

Google検索に表示させたければ“AIによる概要”に表示されることも甘受しなければなりませんね。ご了承ください。

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