少し遅れた情報ですが、RankBrainに関して一応私も触れておいた方が良いと考え、本ブログで取り扱わせていただきます。
RankBrain関連情報
まずは以下、オススメの記事をご紹介させていただきます。
BloombergBusiness|英語
Googleの研究員であるグレッグ・コラド氏がインタビューで発表した記事です。
Search Engine Land|英語
編集長であるダニー・サリバン氏が記事にしています。
SEO Japan|RankBrain登場
SEO Japanもいち早く記事として取り上げられていました。
SEO Japan|RankBrain全容
非常に読み応えのある記事で、そもそもからしっかりと書かれている内容です。
その他RankBrain情報
要は…
「SEO Japan」がとにかく理解しやすかったので、それを受けて解釈しますと、”GoogleはRankBrainを駆使したハミングバードによって、目指すべき会話型検索アルゴリズムの完遂を目指している“ということになるかと思います。
ハミングバードとは
そもそもハミングバードとは、2013年秋に発表された新アルゴリズムのコードネームであり、簡単に申し上げますと”検索意図を理解する”アルゴリズムです。たとえば「ここ」という検索をした場合は、位置情報から「ここ」がどこなのか特定し、検索結果に反映させたり、「明日の天気はアメですか?」という検索に対しても「明日」「天気」から、「アメ」が「飴」ではなく「雨」であると理解したりします(詳しくは「海外SEO情報ブログ」参照)。
このハミングバードのアルゴリズムは様々な要素(セマンティック、エンティティ、コンテンツ内容、外部リンク環境)によって形成されています。今回そのハミングバードに加入された(Google検索アルゴリズムの中で)3番目に重要なアルゴリズムがRankBrainだそうです(私の予想:1番目⇒コンテンツ品質評価アルゴリズム、2番目⇒(内外の)被リンク)。
RankBrainとは
世界的にGoogleでは毎日新しい検索が全体の検索のうち15%を占めているそうです。つまり、毎日のように新しい文章や単語で検索をされており、それを処理するのにRankBrain(人工知能を使ったアルゴリズム)を導入していたとのことです。自動学習をしていくアルゴリズムと呼べば良いでしょうか。
私なりの解釈で申し上げますとバラク・オバマは「現アメリカ大統領」ですが、恐らくそのうち「前アメリカ大統領」になるわけですし、世界一足の速い人はいずれ「ウサイン・ボルト」ではなくなると思います。これを瞬時に把握していくこともRankBrainシステムの仕事なのではないしょうか。
こういう言い方をすると”情報の刷新”だけがRankBrainのように思いがちですが、決して新しい要素だけの話ではなく、「タバコはどれくらいヤバいの?」(私の適当な言葉の例ですので悪しからず…)等といった曖昧な検索語に対しても「煙草を吸うことによって、自身の身体及び環境への悪影響はどの範囲か?」と正確に検索心理を理解する手助けになっていくのだと考えられます。
“新”ではない
このRankBrainは新しいアルゴリズムというわけではなく、Bloombergのインタビューでグレッグ・コラド氏が存在を明らかにし、それを同じGoogleのトレンドアナリストであるゲイリー・イリーズ氏も認めたことで話題になったものです。
確かに、日々刻々と変化する単語や言い回し、流行等に対応するには人工知能(AI)でも入れないと追いつかないですよね(笑)。しかし、いざ人工知能と言われると良くも悪くもショッキングな印象でしたので、様々な記事が出たのではないかと推察します。
私たちSEOに携わる人間としましては、(SEO施策を追うだけでなく)こうしてGoogleが向かう先を理解することで、今後様々なアルゴリズムが導入されようとも”道理上理解できる”ことを認識していかなければならないと思いました。また、そうしたことを理解しない人たちが「SEOはイタチごっこ」とか「費用対効果が」とか言うんでしょうね(笑)。