ノーコード開発の可能性

最近感じている「ノーコード」という言葉。EC系ではShopifyBASE、MAツール系ではb→dashAB Tasty等、多くのノーコードサービスが増えてきました。というわけでノーコードについて触れておこうかと思います。

ノーコードとは

今の時代においては、中途半端な機能のパソコンよりよっぽどスマートフォンのほうが優れていることもあります。誰であってもスマートフォンで簡単に画像を加工できたり、スマートデバイスでイラストを描くことだってできたりします。特に日本人は他の国々と比較してもスマートフォンに依存したライフスタイルを送っており、それによって自宅でパソコンに向かう時間が大幅に減少しているようです。

また、若者の間ではパソコン離れも多く、キーボードを打てないなんてこともあると聞きます。面白いですね。ちょっと前までは「今の若い子はみんなブラインドタッチできる」くらい言われていたのに…パソコンを知らない世代からパソコンに詳しい世代に推移し、再びパソコンを知らない世代がやってくるなんて…。そんなパソコンを知らない世代がビジネスシーンに登場してくるのにそう時間はかからないでしょう(笑)。そういう背景もあり、今パソコンを知らない(キーボードを打てない)新旧世代(若年層と高齢層)に向け、注目されているのが「ノーコード」です。

ノーコードとは、アプリケーションを作ったり、Webサイトを作ったりする上で必要なソースコードを書くプログラミングを不要とした状態のことで、主に開発時に登場する言葉ですね。例えば、ノーコードのCMS(コンテンツマネジメントシステム)で例えると、数多くのテンプレートから自分好みのものを選択。画像を入れ込むのにドラッグ&ドロップで移動させて配置し、サイズ調整は数字を打ち込むのではなく、ドラッグだけで済みます。CSSやHTMLコードに書き込む作業もせずにあらゆる見た目を変えることだってできます。つまりコードを打ってスタイル調整したりコンテンツ配置するのではなく、マウスひとつやタップのみでサイトページを作成することも出来るようになるのです。

実際どうなの?

私の感覚ですが、便利そうなノーコードですが…おそらく認知とターゲットが合っていないように思えます。「ノーコードって便利だよね」と言う人は業界上級者が中心で、業界初心者はそもそもノーコードを知らないのではないか、と。初心者は一生懸命コードを覚えたり、WordPressのような「ローコード(コードを打つ作業が少ないもの)」に挑戦しているようで、ECサイトを始めるような人以外、ノーコードを積極利用している印象がありません。ノーコードの利便性を感じているのは上級者のエゴかも…とさえ感じてしまいます。

また、ノーコードとはいえ色味調整やスタイル調整に関するコンソール画面はまだ複雑で、ツールによってはイラレ、フォトショのような画面になっており、HTMLを覚えるよりむしろ大変…なんてこともあるかもしれません。SF映画のように透明なテーブル上に指先で自由に操作する時代は…もうちょっと先になるかもしれませんね。

どうしていくと良いの?

まずノーコードのコンソール画面(操作管理画面)をシンプルにできればできるほど、実際の利用時における心理的ハードルは下がるでしょう。ノーコードの良さは直感性のはずですので、操作画面も直感的でなければ意味がありません。どんなにコードを書かなくて良くても、その分操作が複雑だったら意味がありませんからね。

そして、ノーコード操作を初心者に促す場合は、「ゼロからノーコードで作れる」のではなく「自分でカンタン修正できる」のをウリにしてターゲットにアプローチすると良いでしょう。ノーコードという言葉が良くないのかもしれませんし、まずは他人が作成したものを修正することから始めたほうが扱いやすいですよね。私がパワーポイントを勉強して出来るようになった最初は、やはり他人のパワーポイント資料をいじることからでした。

ノーコードサービスの場合は、使ってもらってからその利便性を気付いてもらうのが一番ですし、そのためのアプローチ(謳い文句)は「ノーコード」という言葉を使わないほうが良い、と思う次第です。

私も今、このノーコードの可能性を模索しておりますし、そのサービス開発に携わっていますが、ターゲットアプローチにせよ操作性にせよ、とことん直感性を重要視すると良いでしょう。TVドラマ「リッチマン、プアウーマン」内で開発していた戸籍管理システム「パーソナルファイル」もとことん直感性にこだわっていたサービスでしたよね。時代が進めば進むほど「より簡単に」というのがテーマになってくるのだと思います。

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