昨秋、FacebookとRay-Banがスマートグラス(カメラ搭載型サングラス)の販売を発表しましたが、日本では未発売でした。しかしこの度、AR(現実拡張)可能なサングラス型ディスプレイ「Nreal Air(エンリアルエアー)」をドコモとauが3月4日にそれぞれ販売開始することが発表されました。
どんな商品?
今回は眼鏡型ディスプレイという言い方になりますが、Nreal社が2021年10月に発表したNreal Airはカメラが付いていません。あくまでもディスプレイです。単体で使用するものではなく、スマートフォンと連携することで、スマホで閲覧する映像をサングラスで視聴できるというものです。Nreal Air自体に複雑な機能が搭載されているわけではないので、商品自体も76gと非常に軽量です。とはいえ、サングラスで映像を視聴できるというは日本においても新しいので、話題性はあると思います。
引用)engadget日本版
スタンドアロン型ではなく、スマートフォンとUSB Type-Cで接続して利用します。このため、利用するには、USB-Cポートを備え、Display Port(Alternate mode)に対応していることが条件となります。ただ、拡張性を高めるアクセサリとして、「Nreal Streaming Box」も発売され、これを利用すれば、Miracastに対応したスマートフォンならNreal Airを利用可能となります。
【参考】各社の発表内容
- 日本Nreal株式会社:PR TIMES
- NTTドコモ:報道発表資料
- au:Online Shop
どうでしょう?
うーん・・・今回の商品、これはあくまでも私個人の予想と感想ですが、レンズがついていない以上、ARと言っても、実際に見ているレンズ内にバーチャル表示されるだけだと思います。つまり、実際に見ているモノに合わせてバージャルなオブジェクトが変化するわけではないと思います。そういう意味では、車のフロントガラスにスピードメーターが表示されているようなものかと思います。これではあまりARって感じでも無いような…。だから、あくまでも眼鏡型ディスプレイという言い方なのかもしれませんね。
今の法律や社会情勢、技術等のPEST的マクロ環境下においては、これが限界なのでしょう。Googleグラスがそうであったように、モラルとの妥協点を見出すまではなかなか難しいです。とはいえ、私が子供の頃に思い描いていた未来はドラゴンボールのスカウターのようなものでしたので、ついついサングラス型デバイスに敏感になってしまうのも事実。これからもウェアラブル端末にはアンテナを張っていきたいと思います(笑)。