Mastodon(マストドン)とは何か

今、Twitterに取って替わるかも等と言われている急成長中の分散型SNS「Mastodon(マストドン)」のご紹介です。色々な側面から私なりに分析してみましたのでご説明したいと思います。

マストドン

Mastodonとは

ドイツのEugen Rochko(オイゲン・ロッコ)氏が開発したSNSで、2016年10月にリリースされました。マストドンとは、(マンモスより古い時代の)ゾウ目の古代猛獣の名前が由来ですが、とあるヘヴィメタルバンドの名前から興味を持ちはじめたとも言われています。Twitterのようにツイート(マスタドンでは「トゥート」という)するSNSなのですが、大きく違うのは誰でもドメインサーバーを持って立ち上げることが出来るオープンソースだということです。Mastodonではサーバーのことをインスタンスと呼んでいます。つまり、TwitterやFacebookのような従来のSNSでは、1つの運用企業(Twitter社やFacebook社)がクラウドで管理していましたが、Mastodonでは誰でもインスタンス管理者になるということです。ですので「MastodonのURLは?」と訊かれても、「誰が運用しているURL?」「何のインスタンス?」と訊き返さないといけなくなるというわけです。

ユーザーとして使用したければ、まず現存しているMastodonインスタンスを調べ、自分の嗜好に合ったMastodonサイトを探してから登録する形になります。2017年4月24日現在、世界で一番利用者数が多いMastodonはぬるかる氏が立ち上げたmstdn.jpです。

mstdn.jp

Mastodonのトゥートの文字数は500文字以内で、画像や動画をアップしたり、ブースト(Twitterでいうところのリツィート)したりできます。機能は大体Twitterと同じですね。既に法人運用マストドンもあり、ニッポン放送が運営するMastodon株式会社ウェブマネーが運営するMastodonもあります。

参考サイト

どうなの?

使ってみましたが、まだよく分かりません…(笑)。まず、一番の懸念はインスタンス管理者(=運用者)はユーザーのアカウント(ID/PASS)を掌握出来てしまうということ。これは悪意のある管理者だったら、利用者のプライベートな情報まで引き抜けてしまいますので、懸念が残ります。しっかりとセキュリティ管理している運用者もしくは信用できる運用者でないなら、余計な個人情報まで入力しない方が賢明でしょう。

逆に利用者としてではなく、法人が管理者として活用したい場合は、個人情報の取り扱いをしっかりし、セキュリティ面を充実すれば面白い展開が出来るかもしれません。

カスタマーサービスとしてMastodonを活用したり、その中に(チャット)ボットを入れたりすることで、エンゲージメントユーザーをしっかり確保しステークホルダーの利益を最適化していくことも出来そうです。業界によっては早めにインスタンスを立ち上げておくことで、市場を牽制し顧客の青田刈りをすることも可能かもしれませんね。

いずれにしましても、しばらくはこのMastodonの行方に注視したいと思います。

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