𝕏では、11月15日から新しいプライバシーポリシーを改訂する予定です。改訂した状況から察するに、AIに向けた情報収集や広告等のマネタイズに向けた情報収集、児童の乱用防止を孕んだ背景が透けて見えます。実際に巷では波紋を呼んでいる部分もあるようで…。
というわけで、今回は11月15日に改訂予定の𝕏プライバシーポリシーに関する代表的な変更部分についてご紹介したいと思います。ImpressWatchの記事を参考に書いていますので、詳しくはそちらの記事もご覧くだsだい。
11月15日に変更される代表例
ここでは改訂される𝕏のプライバシーポリシーから大きく3つの変更点をご紹介します。
第三者の協力会社への情報提供
まずは、プライバシーポリシーの[3.2サードパーティおよびサードパーティ統合]内にある新項目です。
引用)𝕏プライバシーポリシーより一部
はい、これはもう簡単に狙いが分かる変更点ですね。「𝕏へのポスト内容はAIのソースとして活用させてもらいますよ。就任したくなければオプトアウト可能ですよ」という話です。生成AIだけとは限らず、今後の様々なAIによる統計分析の材料となるわけです。私は何も思うことはありませんが、生成AI等に対して潔癖な人にとっては「情報搾取に利用されたくない」と思うかもしれません。
広告配信におけるユーザーデータ提供の否認をさせない
今まではプライバシーポリシーの[5.3 反対、制限または同意の撤回]内にある以下の記載事項がありましたが、11月15日以降のプライバシーポリシーでは、この記載事項が削除されています。
引用)𝕏プライバシーポリシーより一部
つまり、今まではターゲティング広告のためにユーザーの興味関心に関する情報を提供するかどうかをアカウント単位で選択できましたし、それで広告配信のために自分の興味関心事を𝕏に伝えない(オプトアウト:否認する)こともできました。この𝕏の宣言が削除されたということは…もうデフォルトでユーザーの興味関心事がターゲティング広告に活用されるということですね。それによって広告配信対象者が増えるわけですので、𝕏としては広告配信量が増え、広告売上も増えるという算段だと思われます。まぁ、マネタイズのための間口最大化って感じでしょうか。
13歳未満の個人情報は収集しない
プライバシーポリシーの[7.Xの利用対象者]内で以下の記載事項が増えました。13歳未満は𝕏を利用できませんが、国の法律次第で例外もあり、また一部の国では、親または保護者が同意すれば良いケースもあります。そんな記述内容に以下の情報が付加されました。
引用)𝕏プライバシーポリシーより一部
13歳未満の𝕏利用は原則禁止しています。それでも親や保護者の許可があれば使用できる国もあります。とはいえ、13歳未満の個人情報は𝕏側として一切収集しない方針とのことです。仮に情報提供をオプトイン(承認)しているアカウントがあった場合、𝕏はそのアカウントを停止すると言っています。13歳未満や未成年者に対しては厳格な対応方針を行っているということが分かりますね。
𝕏のあざとさに嫌気が差す?
こんな感じで大きなプライバシーポリシーの改訂が行われる𝕏ですが、これが嫌で𝕏をやめる人もいるようです。AIへの情報提供が嫌なのか(オプトアウトすれば問題なし)、それとも広告配信対象者として情報収集されるのが嫌なのか(各スマホデバイスやGoogleやその他サイトのCookieだって機能しています)、理由は分かりませんが、匿名性で比較的制限が少なかった𝕏やTwitter時代を考えると、そのあざとさに嫌気が差す人も増えたのでしょうか。
いずれにしても、私としてはそこまで不安材料が増えるような改訂ではないと思うのですが…皆さんはどう思われるでしょうか。