現地時間1月5日にTwitterが公式ブログで「World Leaders on Twitter」と称した発表をしていたので、彼らの表明としてご紹介したいと思います。当たり前ですが、大事な信条ですね。
どんな内容?
原文が英語ですので、簡単に私なりに意訳したものをご紹介します。
ツイッターとは誰でも分け隔てなく自由に会話や発信ができるよう、サービス提供するために存在しています。だから、選ばれた一部の世界的リーダーによっては、そのツイートによって社会に与える影響が強すぎることだってあります。しかし、そういった世界的リーダーを強制ブロックしたり退会したりすることで彼らのツイートを削除してしまっては、誰でも閲覧し自由に議論する機会すらも無くしてしまうわけです。だから、リーダーたちは沈黙すべきではありませんが、確かにその反面、彼らの言動によって偏見が生じたり、本当に大事な要素が見えなくなってしまったりするのも事実です。
そこで、私たちは世界的リーダーの政治的影響を妨げない範囲でツイートを見直し、それに応じたルールを施行していくようにします。これは誰か一人のアカウントでツイッターそのものや、この方針が決まることはありません。
私たちは公序良俗にまっすぐであるよう慎重に機能します。ツイッターを言論の自由を確保できる大切なプラットホームとして、私たちは邁進します。それが結果的に自分達の成長に繋がるものだと信じています。
引用)Twitter Blog
別にアメリカのトランプ大統領のことを言っているわけではないとは思いますが、要は、世界的に有名な指導者の立場にある者がツイートすると、それによって国同士の軋轢になったり、経済に影響を及ぼすことがあるというわけです。そして、それらが正しく機能しているなら良いですが、見なければならないものを見えなくしたり、真実を曲げたりすることだってあるわけです。じゃあ、だからといって世界的著名人のツイッター利用を禁止したところで、それは正しい道に進むとは言えないし、何より言論の自由ではなくなるわけですよね。
そこで、Twitter社では、今後彼らの発言内容を加味した上で、悪影響を及ぼさない範囲でルールを作っていきます、と発表しています。プラットホーム立場からの(所信)表明としては、年始に発表するあたり、非常に強い意志を感じますね。
確かにTwitterは…
どんな著名人でも人間です。夜になれば感傷的にもなりますし、カッとなることだってあると思います。そして手軽なTwitterはそうした発作的感情でもスムーズに発信出来てしまう恐ろしい一面もあるわけですね。要はハサミや包丁と一緒で、どんなに提供側が用途を明示していても、使用側の使い方ひとつで恐ろしい結末を招いてしまうわけです。食品パッケージ等でもそうですよね。アレルギー成分の表記だけでなく「写真イラストはイメージです」等と分かりきった文章が書いてあったりもします。きっと間違えた解釈をして苦言を呈した人がいるのでしょう。
日本でも著名人の失言はワイドショー等で賑やかせていますが、利用者側の使い方のせいで、サービス提供側に責任が押し寄せられていくのはもう仕方がないことなのでしょうか。うーん…世知辛いものです。