米国現地時間7月5日、Metaは公式にInstagramアカウントを活用した新アプリ「Threads(スレッズ)」を発表しました。現時点では、iOS版とAndroid版のみのアプリで、Web版はリリースされていません。日本時間の7月6日から利用できることもあり、既にアカウントを開設して利用している人も多くいらっしゃいます。
Threadsは、(閲覧制限や不当なシャドウバン、機能有料化等により)昨今明らかにエンドユーザーの不信感を招いているTwitterに取って代わる可能性のあるテキスト中心のSNSツールです。ローンチのタイミング的にはなんとも絶好な感じもしますが、ここではまずどういうものか簡単にご説明したいと思います。
Threadsの機能
まず、箇条書きで思いつく機能をご紹介します。
- Instagramアカウントを使ってログイン
- 1回の投稿で最大500文字まで対応可能。それ以上は別の投稿として自動的に分担
- リンクURLも文字数に含まれる
- 1つの投稿に写真は10枚まで添付可能
- 最長5分までの動画が投稿可能
- 16歳以下はデフォルトで非公開設定
- Threads投稿はMetaの他プロダクト(Instagramストーリーズ等)と連携可能
- 自分のプロフを非公開することが可能
- 自分へのメンション可能範囲を「誰でも可能」「フォローしている人」「誰でも不可能」で決められる
- 特定のユーザーをミュートしたり、特定の言語を含む投稿を非表示することが可能
- 検索機能の対象はユーザー名のみで、単語レベルの検索はできない
- 特定の人とだけ秘密裡にやり取りするDM機能はまだ無い
- ActivityPubに対応することにより、MastodonやWordPress等とも連携運用が可能になる
ちょっとずつTwitterを上回っていますね(笑)。Twitterは(Blueじゃなく、Blueでも予約投稿するのであれば)140文字が制限されているわけで、それが逆に利用する面白さであるわけですが(制限があるから面白いという心理)、500文字というボリュームが逆に自由過ぎて、どうなるんでしょうね。
また、Mastodon等との他CGMアプリケーションと連携できたり、やめた後にアカウントを別サービスに引き継げる等、より“開かれた”SNSを目指しているのもTwitterと違うところです。こうした差別化機能も、ランチェスター戦略を踏まえたマーケティング施策だなと思いますし、ノリと勢いだけではないのも流石だと思います。本気度を感じます。Twitterでいうところのスペース(音声会話)等の細かい機能はまだないものの、実績のあるInstagramチームであれば今後の機能にも期待が持てそうですね。
Threadsの取り組み
他にもThreads(Meta)が視野に入れているのは、Twitterと対極的なところばかりです。Twitterはいつまで経ってもアダルトアカウントや表現、センシティブな内容に関しても閲覧できてしまう状況にあり、個人的には治安の悪いSNSである印象を受けますが、Threadsではその辺の取り締まりに関して特に注視しているとのことです。
引用)Metaについて
Twitterから市場をリプレイスすることを目的としている感が強いからなのかもしれませんが、とことんTwitterの逆張りって感じですね(笑)。
皆さんは利用しますか?
まるでClubhouseの時のような話題性を感じますし、とりあえずアカウントを作るという点では、アンテナのレベルが高い人は既に登録だけでも済ませているようですね。私も登録したいと思うのですが、そもそもInstagramを非公開で個人的にマイアルバム利用しているくらいですので、かなりコンサバティブです(笑)。そして、何よりスマホの容量が残り少なく、1つでもアプリを追加したらパンクする感じですので、すぐに登録はできそうもありません(笑)。いや、こういう仕事をしているのにお恥ずかしい限りです。本記事も友人のThreadsを触ってみながら検証しているほどです(ごめんなさい)。
ですので、小さな声で言います。
Twitter!頑張れ~